企業法務法律事務所の就活

 

 

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ぺんぎんは運良く人気とされる某企業法務の事務所から内定をもらえました。

半分自己満足かつ偉そうではありますが、多くの合格者にとっては今が就活の時期みたいですし(少し遅いけど)、ロー生の事務所就活のコツみたいなものをまとめておきたいと思います。

*なお、以下の評価軸は友人の状況などを元に私が勝手に考えるものであり、その事務所の評価軸ではもちろんありません。

人事担当者からヒアリングなどしたわけでもありません。あくまで全て完全に私見なのでご了承ください。

 

**********

まず、前提として、評価される項目として、

【数字で評価されること】(学歴、成績、語学力など)と

【数字で評価できないこと】(志望動機などのES、面接、人柄)があります。

 

ロー生の就活においては前者が重視されている傾向があるとは思いますが、これで全てが決まるわけではありません。周りを見ていても、先輩などの実績から「あそこは○○大卒でGPAが○○以上じゃないと無理だ」と即断する人が多いですが、それで自分に勝手に限界を作るのは非常にもったいないです。

特に前者に不安がある人ほど、面接に向けて努力可能な後者を頑張るべきだと思います。

 

 

【数字で評価されること】

当然ですがこれは評価軸として明確なので重要になると思います。できるだけここらへんで他の候補者に差をつけるようにしたいものです。

 

1  学歴

大手の事務所はやはり東大・京大・一橋・早稲田・慶応・中央・神戸・他旧帝大の出身者がほとんどです。また、事務所によっては東大の数が圧倒しており、それ以外の大学の卒業生は頑張る必要があります。

もっとも、上記以外の大学出身者の方ももちろんいます。その場合は、なぜその大学に行ったか等が訊かれることがあります。部活に打ち込んでいたから、地理的関係、などなどあると思いますが、特殊な経歴の場合は説得的な説明を用意しておく必要があります。

 

2  成績

(1) ローのGPA

やはり弁護士という専門家の就活である以上、そして司法試験の合否と相関関係がある以上、重要なポイントです。書類選考においては一番重視されているのではないかと思われます。

ただ、成績があまり良くなくても、それについて理由をきちんと説明できればいいと思います。僕の場合は(少し言い訳がましいのですが)、留学が決まって少し気が緩んでしまったこと、留学の準備との両立が難しかったことなどを説明して、一応は納得してもらったように思います。

しかし、特にサマクラにおいては成績が最重要であると思います。ロー生の人は何よりここをがんばりましょう。

 

(2) 司法試験の順位

合格後の就活ではこちらの方が重視されるのかなと思いますが、ここは何ともわかりません。個人的には受かっちゃえば一緒感がありますが、合格者が増えた今、特に500人時代等を経験した旧司時代の人にはある程度の順位がほしいという考えもあるようです。

特に評価が悪かった科目等については、その理由を自分の言葉で説明できるようにしておくべきです。

 

3  予備試験合格・司法試験受験回数

(1) 予備試験合格

言うまでもないですが、合格していれば相当強いアピールポイントになります。やはり学部生、ロー生は予備合格を何より目指すべきだと思います。

ただし、予備に合格しているからといって必ずしも内定が出るとは限りません。当然ですが最終的には人間性が見られるので、合格している人も油断しないようにしましょう。

 

(2) 司法試験受験回数

大手に行く人の大多数は1回目合格者ですし、もちろん少ないほうがいいです。

ただ、2回目までならそこまでディスアドバンテージではないと思います。旧司時代では何回も落ちるのが当たり前でしたし、1回の失敗は何とか許容してもらえるという感じでしょうか。

この場合、なぜ1回目はだめだったのか、それからどこを改善して2回目に臨んだのか、ということを説得的に説明する必要があります。僕もここをかなり訊かれました。逆にここできちんとした説明ができれば、自己を客観視して課題に向けて取り組んだ姿勢を評価してもらえると思います。

 

4  語学力・留学経験

(1) 英語

当然できればできるほど良いです。企業法務の事務所の業務は半分以上英語だったりします。

ロー生は英語が苦手な人が多いので、例えばTOEIC900点以上があればかなりアドバンテージだと思われます。事務所によっては一定数の英語枠を設けている所も多いようです。

僕はTOEIC950点以上、TOEFL100以上あったので、ここはES通過において重要な役割を担ったと思います。

もっとも、別に今できなくても、それに向けて努力する姿勢があれば評価してもらえます。英語が嫌いという人は、嫌いと正直に答えてしまうと業務の適性がないと判断されてしまうと思います。「今は苦手だけどこれから頑張って勉強します」という姿勢を見せるべきでしょう。

 

(2) 第二外国語

やはり中国語は強いと思います。中国法務に力を入れていると明言する事務所も多いですし、周りの友人を見ていても、中国語が得意な人は内定を得た人が多かったです。学部生の方などは中国語検定や中国留学を頑張ってみると良いと思います。

僕は中国語は全然ですが、アメリカで中国の存在感の大きさに触れ一応勉強はしていたので、そのことはアピールしました。

 

(3) 留学

留学経験者はロー生においてはそう多くないので、しているとやはり有利だと思います。とりわけ僕は特殊な留学をしたので、面接でもここが会話の軸になることが多かったです。なぜ留学を決意したのか、留学から何を得たのか、などはきちんと説明できる必要があります。

留学というのは、様々な能力(積極性、コミュニケーション力、適応力、異文化理解力)を有することのシグナリング効果があります。しかし、単に「留学したからすごいでしょ」というのではなく、ここらへんの能力といかに結びつけられるか、いかに料理するかがポイントです。

 

 

 

【数字で評価できないこと】

どうしてもわかりやすい数字で評価できることに目が行きがちですが、最終的に大切なのは結局、人間性(一緒に働きたいと思えるか)だと思います。このあたりはいくらでも伸ばせる(あるいはごまかせる)ので直前まで努力することが大事です。

1 見た目・服装など

昔『人は見た目が9割』という本が流行りましたが、やはり見た目が与える印象は大きいと思います。これについては別の記事にしたいと思います。

僕も人のことは言えないんですがリクルート姿がダサすぎる人が多いです。例えばボタンダウンにネクタイとかフォーマルな場ではどうなんでしょうか?

あと個人的には黒より濃紺のスーツの方が落ち着いて見えて良いと思います。

別に高いスーツでギラギラにする必要はないですが、ロー生はもういい大人なのだから、ある程度見栄えのいい格好をするべきだと思います。

 

2 ES・自己分析

(1) ES

事務所の就活は、大手は司法試験直後、それ以外は合格発表直後から始まりますし、いずれにせよESをきちんと練っている時間はなく、ここを適当に済ませてしまう人が多いように思います。

たしかにサマクラに行っててほぼ決まっているような人はそれでもいいと思いますが、そうでない場合、ESは非常に重要です。個別訪問の機会が得られるかがかかっているのもそうですが、訪問においても、面接官はESを元に質問をしていくわけで、面接の出来がESにかかってくるからです。ESの出来が非常によければ、面接は内容の確認程度で終わるかもしれません。逆にESが微妙だけどまぁ一応会ってみようか、というスタンスの場合、面接はマイナスからスタートするので色々厳しい質問が飛んでくるかもしれません。

したがって、「とりあえずESを出してから面接対策をしよう」というのではなく、ESを作る段階で面接で話すことも整理しておくのが重要だと思います

 

(2) 自己分析

弁護士を目指した理由は人それぞれだと思いますが、結構無意識に目指している人が多く、また初めから弁護士業界一本で来ているため、普通の企業の就活生に比べると業界研究などが不十分な人が多いと思います。

例えば就活でメーカーを選ぶ場合、なぜ商社や銀行でないのかといったことを自問自答することになると思います。しかしはじめから弁護士しか目指していない場合、こうした比較検討ができません。よくよく考えてみると、企業法務がやりたいなら企業の法務部でもいいし、M&A投資銀行やコンサルでも扱います。困っている人の役に立ちたいならカウンセラーとかでもいいはずです。なぜ弁護士なのかを改めて考えなければなりません。

あとは自分の性格や長所等を書く上でも自己分析は不可欠です。僕は正直「自己分析って何だよ」と半分馬鹿にしていたのですが、いざやってみると自分のここまでの体験を振り返ってみる良い機会であったと思います。

本としては定番ですがこれがいいでしょう。

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

絶対内定2020 自己分析とキャリアデザインの描き方

 
絶対内定2019 エントリーシート・履歴書

絶対内定2019 エントリーシート・履歴書

 

 

単なる就活対策ではなく、自分の生き方を考える上で参考になる本です。

 

もっとも、ESの選考は基本ローテーション性だと思うので、提出は早ければ早いほど良いです。したがってここでどの程度時間を犠牲にして内容の充実を目指すか、というジレンマが生まれます……。難しいところですが、完璧を目指すのではなく、ある程度のものが書けたと思ったら出してしまったほうが良いのではないでしょうか。

 

 

3 個別訪問(面接)

正念場です。究極的には「この人と一緒に働きたい!」と思わせられるかが重要です。

面接においては中身に気が取られがちですが、それよりも重要なのは話し方だと思います。会話の仕方などの本を見ても、人に対する印象は見た目や話し方でほとんど決まってしまうとあります。デートなどでも、「女性が楽しかったと思うデートについて感想を尋ねると、話した内容はほとんど覚えていないという回答が多かった」というのは有名な話です。

「笑顔で挨拶する」、「質問にハキハキと応える」、「いかにも暗記してきたものを吐き出しました感を出さない」、「唐突な質問が来ても趣旨から自分なりに答えを考える」などの基本的なことは練習で十分に改善できるし、これだけでもできればかなり印象は良くなるはずです。逆に言えばこれすらできてない人が多すぎます。

面接は結局コミュニケーションなので、相手が求めているものを考え、空気を読んで回答することが大事だと思います。自分中心に考えてしまいがちな人は、自分が言いたいばっかりに聞かれてないことを言ってしまったりしがちです。質問の意図や雰囲気を考えて、適宜話す内容や長さを変えることが重要です。

 

*****************

最終的には総合評価なので、数字で評価されることで足切り、その後数字で評価できないことに進むというわけではないと思いますが、少なくとも前者を通過している以上は一定の評価水準を満たしていることになります。

そこからは言ってしまえば「ご縁」「フィーリング」であり、試験と違って不確定要素が多いためここがうまくいかないとしんどいですが、めげずに場数を踏むことが大切になると思われます。

僕も色々へこむこともありましたが、面接がうまくいかなかったからといって人間性が否定されているわけでは決してないはずです(と、自分に言い聞かせて頑張りました)。面接を繰り返していけばうまくなるし、自分と相性の良い事務所も自然とわかってくると思います。

というわけで就活中の方のご検討をお祈りします。

 

インドから帰国しました/「インドにもう一度行きたいか?」

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(宿への道を通せんぼする牛@バラナシ)

 

先日無事に1ヶ月のインドの旅から帰還しました。

本当は旅行中もブログを更新するつもりでしたが、PCを置いていったこともあり、帰国後まとめて更新することにしました。

 

行ったところは

【インド1】

デリーin(3.5日)…首都。メインバザール、ハヌマーン寺院、ジャマーマスジット(モスク)、ラールキラー、コンノートプレイス(都心部)、インド門、GBロード

ハリドワール(1日)…聖地。バザール、マンサーデヴィ寺院、ガンジス川

リシケシュ(4日)…ヨガ生誕の地。ヨガアシュラム、スラム、ビートルズアシュラム

ジャイプル(1.5日)…ピンクシティ。シティパレス、ジャンタルマンタル、アンバー城

アグラ(2日)…ムガル帝国の古都。タージマハル、ラールキラー

バラナシ(4日)…この世の底。火葬場、ガンジス川ヒンドゥーバナラス大学、街

ゴーラクプール(経由)…北インド列車の終着点。

 

【ネパール】

スノウリ(経由)…国境の街。

ポカラ(2.5日)…湖畔の街。ボート、サランコットの丘

カトマンズ(2.5日)…首都・トレッカーとヒッピーの聖地。タメル地区、ダルバール広場、パタン、キャバクラ、クラブ、カジノ

ビルガンジ(経由)…国境の街。

 

【インド2】

ラクソール(経由)…国境の街。

バラウニ(経由)…名も知らぬ街。

コルカタ(4日)…東部最大都市・旧植民地カルカッタ。サダルストリート、ニューマーケット、カーリー寺院、マザーハウス、ソナガチ

 

【マレーシア】

クアラルンプールout(1日)…首都。ブキビンタン、国立モスク、マスジットジャメ、ペトロナスツインタワー、シティギャラリー

 

です。

ジャイサルメールブッダガヤは時間と体力の都合でカットし、バングラデシュもビザの関係で面倒なことになったので今回は見送りました。代わりにポカラに行き、かつそんなに慌ただしくない旅ができたかなと思ってます。

メインどころは4日間など比較的長期滞在し、見どころが少ないところは1日〜2日におさめるなど、メリハリが付けられたかなと思います。

 

***********

 

さて、インドに行った人にお決まりの質問はこれです。

 

「インドにもう一度行きたいか?二度と行きたくないか?」

 

 

答えは……「もう一度行きたい!」です。

そうですね……、たしかにインドは無茶苦茶なんですよ。道は常に大混雑、鳴り止まないクラクション、大声でしゃべる人々、断っても断ってもついてくる客引き、道を訊いても適当に返ってくる答え、すし詰めの列車、道には牛の糞と尿とゴミの山、宿には南京虫……。まさにカオスです。

ネパールのポカラに入ってすぐはものすごく落ち着きました。ゴミもなく道は綺麗だし、クラクションも規制のおかげでなくて静か。客引きもほぼいないし、いたとしても一言断ればあっさり身を引く。なんていいところなんだろう、そう思いました。

しかし、2日くらい経つとなんかモヤモヤしてくるんです。なにか違うぞ、と。何か物足りねぇぞ、と。そうなんですよね、もうすでにインドの混沌と喧騒が懐かしくなってくるんですよ。特にバラナシが強烈すぎたので。「客引きもっと来いよ、一回断られたくらいで折れてんじゃないよ」と思うわけですよ。道歩いてて誰にも話しかけられないってのが違和感でしかないんです。インドでは歩いてるだけで勝手にイベントが発生したのに、ネパールでは何も発生しない。完全にインドにハマっている自分がいることに気づきました。

そんなわけでネパールで過ごした5日間は物足りなく(いい場所ではありますが)、ようやっと2日間かけてインドに戻ると、たかが1週間ぶりなのにものすごく懐かしくて落ち着きました。インドの魔力はすごい。

 

深夜特急』の何巻かの終わりの対談で、世界の国は「サムシングハプン」と「それ以外」に大きく分けられると書いてありました。要するに、前者は道を歩いているだけで勝手に何かが起こる国、後者は起こらない国です。これは大雑把に言えば途上国と先進国と一致すると思います。例えば先進国であるアメリカの都会、西ヨーロッパ、日本等を歩いていても(客引きやナンパを覗いては)、知らない人に普通に話しかけられるとかほぼないじゃないですか。

でも「サムシングハプン」の国は、人と人との境界がものすごく薄い。外国人に対する純粋な興味から平気で話しかけたりする。古き良き昔の時代というのか、日本にもかつてはあったはずの、人間同士の濃い関係、共同体意識、そういうのが根強く残っているわけです。

当然、一人旅ではそういう国のほうが楽しい。一人旅ってのは、別に一人が好きだからするわけではなく(それもあるだろうけど)、自由気ままにプランを立てたいとか、現地の人や他の旅行者に常にオープンでありたい、という欲求でするものだと思います。できるだけローカルを味わいたい。そういう意味で現地の人と話す機会があればあるほどよい。

そして、その観点でいうと、東南アジア、中南米と比べても、インドの「サムシングハプン率」は異常でした。ただ街を散歩してるだけで色んな奴が話しかけてきます。断ればもちろんそれまでですが、なすがままをモットーについていくと、予想もしなかったところに行ったり、予想もしなかった話が聞けます。これが本当に面白い。インドでは何もしなくても勝手にイベントが発生するのです。まさにRPGの世界です。「寂しい」と思ったことはほとんどなく、むしろ「もういいからほっといてくれよ」とばかり思ってました。

僕はまだ30カ国くらいしか行ってないですけど、多分これほどイベントが発生するのはインド以外にないんじゃないでしょうか。だからこそ、一度インドに行くと、他の国では満足できなくなってしまうのかと。

 

*************

そういうわけでインドの旅はものすごく良かったです。今行ってよかったなとつくづく思います。

特にバラナシは、色々な出会いに恵まれたのもあり、今まで行った全ての都市の中でも極めて強烈に印象に残る場所でした。バラナシのカオスが恋しい。

そして、世界史の資料集で憧れていたタージマハルを見れて感無量でした。

 

インドでは本当に色々なことを考えたので、できれば記憶が新しいうちに文章にまとめてブログにもアップしたいと思います。いわゆる旅ブログみたいな感じではなく深夜特急みたいな内省的なものになると思いますが。よろしくです。

 

 

いざバックパッカーの聖地インドへ

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すっかり司法試験ブログとなっていて突然なのですが、今から1ヶ月間インド(とネパールとバングラデシュ)に行ってきます🇮🇳

1ヶ月規模の旅行は東南アジア、ヨーロッパ、南米に続く4度目です。

前回の南米は留学中に友達と行ったので、1人で途上国はメキシコ以来です。ワクワクするぅうううう

 

行き先はデリー→ジャイプル→アグラ→バラナシ→ブッダガヤ→コルカタの黄金ルートを軸に

西のジョードプルジャイサルメール

北のハリドワール、リシケシュ

ネパールのカトマンズ、ナガルコット、ポカラ

バングラダッカ

あたりを様子を見つつ組み合わせる予定です。あと帰りに経由でクアラルンプールに寄ります。

 

今までの旅行を振り返ると、「せっかく遠いところまで来たんだからできるだけ色んなところに行きたい」とせわしないものでした。東南アジアは最後がキツキツになりカンボジアを2日で通り過ぎたり、ヨーロッパは30日間で14都市も行ったり、南米は6000キロも移動したり…

というわけで今回の目標は「ゆったり」です。せっかくゆったりした国で宗教の聖地を回ったりするのだがら、訪問都市を出来るだけ絞り、一つの都市の滞在期間を長くしたいと思います。とか言って、行きたいとこをたんまりあげてるわけですが…。

そして日和らず安宿に泊まりたいと思います。ガンジス川にも入ります。

 

インドというとバックパッカーの定番スポットですが、聖地だとか人生が変わるだとか言われてるために何だか先送りにしてしまっていました。今回インド初めてと友達にいうと驚かれます。

今後はなかなかこんな長期休みも取れないだろうし、若いうちじゃないとしんどいだろうし、司法試験にも受かって一つやり遂げた今、インドを堪能してきたいと思います。

 

というわけでしばらくは旅行ブログになりますがよければお付き合いください!行ってきます。

 

出題趣旨と評価の感想

出題趣旨も公表されたので、自分の答案の評価について感想。

左が予想してた評価で右が実際の評価です。

 

憲法 D→A

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(再現率は低いです)

まず「知る自由」(情報摂取の自由)と「営業の自由」という大枠は外さず良かったです。その上で、出題趣旨どおり明確性の原則は検討しています(したはず)。青少年については内容規制であることに触れ、表現の価値について触れ、受け手が青少年である特殊性にも触れており、概ね書けていると思います。出題趣旨の書きぶりからすると色々な検討の方法があったようで、思い浮かべば浮かぶほど全部書かなくてはならないと思ってしまいそうで、そこが難しいなぁと思いました。

営業の自由のほうは方向性は大丈夫ですがいかんせん論述が薄すぎる。一括して書けばよかったです。

試験後憲法のせいで落ちたんじゃないかと思ってたのにAでした。やはり過去問研究してきた人が焦るならみんなも焦ってできないということが言えると思われます。しかも行政法がBなのに公法系が130点もいってる(上位4.63%)ということは憲法がかなりできていたということです。憲法は好きだけど最後までよくわかんない科目でした。

 

 

行政法 A→B

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原告適格については指摘されている条文を摘示できているし、反論も書けており、概ねよさそうです。趣旨はEの利益は、「適切な環境の下で円滑に業務を行う利益」としていますが、僕は周辺住民の生活及び衛生としてしまったのでここが痛かったかもしれません。

許可処分の実体違法については①13条1項違反と権利濫用の観点、②名義貸し、③主張制限、について触れることができており、よく書けていると思います。

不許可処分の実体違法について、アは反対運動について触れるべきなのに植栽について論じてしまいました。イは墓地の経営上の安定について論じており趣旨に合致していると思います。

2ちゃんを見ているとそもそも設問1(2)と設問2を裁量の問題としていない人もけっこう多いみたいですしAだと思ったらBでした。行政法は得意のつもりだったのでショック。

 

民法 B→A

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設問1はだいたい書けていると思います。注意義務の軽減は悪意又は重過失でも間違いじゃないんですね。問題点を一つずつ分けて考えるというのがうまくできてよかった……

設問2は小問1はオーケーだと思います。そして肝心の小問2ですが、177条の第三者と同視するという僕のトンデモ理論(と思ってた)はなんと正解でした。タブーである現場での思い付きがあたってしまったパターンです。リーガルマインドが炸裂してしまいました。第三者に当たらないとした上で登記を保持している者には例外的に請求できるとちゃんと書けてるので、ここで結構差をつけることができたんじゃないかと思っています。

設問3の求償は事務管理を理由にする場合は100万円だけど法定相続分で承継したとする場合には150万円が正しいようです。このあたりは色々な説があり趣旨を読んでもよくわかりません……。ということでまぁまぁできているという感じでしょうか。

基本的だけどややこしい設問1ができたこと、設問2がラッキーだったこと、設問3も一応書けていたことによるAという感じです。民法できないマンだったので嬉しい。

 

会社法 D→D

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設問1は多少あてはめが薄いとはいえ、請求要件や理由開示のところを押さえた上で二つの拒絶事由について検討しており、良いと思います。

設問2は利益供与をまるまる落としたのでひどいでふ。趣旨は触れてませんが一応利益相反構成もないことはないようで、ある程度点数が入ったとは思います……。

設問3はプラスアルファの点は論じられていませんが、最後の設問であること、一応趣旨から論じられていることから、まぁまぁだと思います。

利益供与を落としたのが悔やまれますが、Fらなかっただけマシでしょうか。そこ以外は比較的できていると思うので、基本論点は一つでも落とすと大ダメージということを思い知らされます。

 

民訴 B→A

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設問1課題(1)は訴訟物を明示した上で二重起訴と反訴、そして共同訴訟に触れており、主観的追加的併合と反訴提起による訴えの利益の喪失の論点は落としているものの、まぁ良いと思います。課題(2)はやはりできなくても大丈夫だった模様。

設問2はよくできたと思います。趣旨の書きぶりからすると利益文書は検討していなくても問題なさそうです。自己利用文書については検討の必要がないと明示されていますね。

設問3は問題ないと思います。意外とみんな書けていないみたいなので差がついたかも。補助参加の利益は辰已模試でがっつり出たので受験していると有利でした。

 

刑法 B→A

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設問1は概ねよいと思いますが、故意の中身を間違えました(名誉毀損の意図は不要で丙の社会的評価を低下させるおそれのある事実を伝播させる認識があれば足りる)。正当行為はやっぱり検討しなくて正解でしたね。

設問2はまず問題文を読み間違えて自説の検討をしていませんが、逆にしている人が超少数だと思うので問題ないと思います。殺人未遂と保護責任者遺棄の区別については殺意の有無だけでなく危険の程度についても書けており(これもリーガルマインド炸裂の現場での思いつきでしたが結果オーライ)、ここはかなり浮いたと思います。

設問3は難しい……(相変わらずよくわからない)。

模試で振るわなかった刑法でAは嬉しいです。

 

刑訴 A→A

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設問1の捜査はよいでしょう。捜査②については強制処分としてもしなくてもどちらでもいいという書きぶりですが、こういう場合採点はどのようにしてるんでしょうね?もしマックスの点数が同じなら強制処分としたほうが論述量が少なくてよいので有利だけど……。かといって結論で点数を左右するのもマズイ気もするし。

設問2の証拠もよいと思います。

むしろ刑事系はもっと伸びてほしかったです。

 

 

 

国際私法 B相当→A相当(上位12%)

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第1問

設問1は先決問題と国際私法独自説、法定地国際私法説についてきちんと書けました。ここは結構国際私法の前提すぎて盲点的なところですね。

適用条文は28条が正しいところ29条にしちゃってますが、まぁここ自体は一応色々な条文を出して法性決定について検討しているので、そんなにマイナスにはならなかったと思います。

設問2は時際法の問題であるところ、公序の問題としており壮大に爆死しています。とはいえ時際法は過去問で一度も出ておらず、辰已の1冊本にも3行しか書いていないのでよほどの国私無双でなければ書けてないはずです。ということで無視します。

設問3は反対説である36条適用を批判して13条2項の適用を論じておりよいと思います。

 

第2問

設問1小問1は特別管轄も色々検討しましたが余事記載気味かもしれません。特別の事情は落としがちで、出題趣旨でも触れられているのでここをしっかり書けたかどうかで差がついたと思います。小問2は7条、11条、8条それぞれを検討し、趣旨の指摘やあてはめも丁寧にできたので完璧に近いのではと思います。

設問2は出題趣旨の分量がハンパなくてビビりました。まず13条1項としてしまったのは大きなミスです。まぁでも仕向地法とすることが書けていれば相対試験では十分だったというところです。

 

*************** 

まぁそんなこんなで、結構いくつかの科目で大きな間違いを書いております。他方で利益供与落としを除けば僕が間違えてるところは多くの人も間違えているところだと思います。

ということで、超上位を目指す場合を除いて総じて言えるのはやはり「みんなができるところを確実にする」「みんなができないところは無視してもよい」ということだと思います。その意味で相場観を養うために過去問と答練を解いて採点実感や再現答案を分析することが重要です。

全ての科目において、①条文解釈の姿勢を見せること、②三段論法をきっちりやること、③あてはめを充実させることはかなり気をつけたので、そこが評価されたのかなという印象です。勉強の成果が出て嬉しく思います。

 

司法試験成績通知

というわけでやっと来たので約束通り晒します。

 

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ということで論文274位、総合307位でした。

自分としては500位くらいかな?と思っていたのでめちゃくちゃ嬉しいです(2ちゃんの予想までは届きませんでしたが…すみません)。

合格する前は順位なんてどうでもいいからとにかく受かればいい、と思っていましたが、合格した途端どうせなら上位がいいなぁと思い始めるあたり人間の欲は罪深いです。僕は就職も決まってるし任官任検の予定もないので何位でもいいはずなのに、成績通知が来るまでは緊張していました。

 

科目としは、大失敗した会社法がDで踏み止まっていてよかったです。

そして試験後一番不安だった憲法がまさかのAでした。たぶんみんなできなかったんだろうと思います。

他方で模試も良くて自信もあった行政がBだったのは悔しいです。

あとはまぁ予想通りという感じです。国私の突貫工事も功を奏しました。

そしてなにより好きな科目だった憲法、刑法、刑訴、そして学部のときからずっと苦手だった民法と民訴でAが取れたのは感無量です。頑張ってよかった。

※民訴については美人弁護士S先生とイケメン弁護士S先生の指導のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。

以上報告でした!

 

進路についてー弁護士か官僚か

成績通知がまだ来ない、ぺんぎんです。

実は今年は官庁訪問も行い、無事に某省庁から内定を得ることができました。

以前書いたように官僚という進路は非常に魅力的でした。身分が保障されている、福利厚生が手厚いという面ももちろんそうですが、国という巨大な組織の内部に入れるのだから、外からでは見ることができない多くのことを見れるようになると思います。社会の問題点を解決するために政策自体を作れるというのは行政でしかできないことです。弁護士はあくまで民間人であり、意見をいうことはできても、あくまで既存の制度の枠内で議論をするのが仕事です。

しかし、やはり弁護士という職業は自分の中で幼少期の頃からの夢であります。遅くとも中学1年生の道徳の教科書の「心のノート」の「将来の夢」の欄に「弁護士」と書いていたので、10年以上夢見ていた仕事なわけです。

もしかしたら昔からの夢であるというのは選択の邪魔になっているかもしれません。大事なのは今まで何をしたのかではなくこれから何をするのだから、フラットに考えることが重要だと思います。

しかし、昔からの夢を叶えないモヤモヤ感は一生残ると思います。やはり自分の夢を叶えたいと思いました。少々青臭いですが。

そして、フラットに見ても、自分の実力、名前と専門性で仕事をできる弁護士という職業のほうが魅力的だと思いました。そして、純粋になりたい自分の姿を想像するとそれはやはり弁護士だろうなぁと思いました。結局僕の性格からすると官僚になってもいつかは弁護士に転身したいなと思うんだろうし、それなら最初からなろうと思いました。

 

ということで、省庁の内定は辞退させて頂き(お時間をとって頂いたので大変申し訳無い思いでいっぱいです)、都内の某企業法務の法律事務所で弁護士として働かせて頂くことにしました。

 

というわけで修習の書類も無事に提出しました。修習地をどこにするかギリギリまで悩み、結局提出締切日の18日の深夜に24時間営業の郵便局で出しました。本当に優柔不断ですね……。

希望地をどこにしたかは秘密です。

 

修習を経て来年の12月に弁護士登録をし、実際に働き出すのは2020年1月なのでまだまだですね。2回試験もあるし、まだ勉強していない色んな法律を勉強しなきゃいけないし、本当にやっとスタート地点に立ったにすぎないんだなぁと実感しています。

 

というわけで、これからも頑張りたいと思います。

修習地どこにしよう問題

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書類集めも順調に進み、残る問題は修習地をどこにするかということになりました。

それにしても、4ヶ月近くも待たせておいて書類提出までは1週間ってほんとにふざけてますよね?笑 一応書類関係は事前に最高裁のHPにあがっているという言い分もわかりますが、まぁ、発表まではなかなか本腰入れて取り組めないのが人間というものです……。

 

修習地として自分の中で候補に上がったのは以下の5つです。

  • 京都
  • 大阪
  • 神戸
  • 福岡
  • 沖縄

就職も決まり、東京出身ということもあり地方に行くことにしました。そして寒いところは苦手かつ東北地方は結構旅行で行ったことがあることから西にし、田舎すぎるところはカリフォルニア時代の経験から避け、上記5つが候補として浮かんでいます。

 

京都は初めての一人旅の場所で、昔から憧れがあり、大学受験などで行こうとしましたがあえなく撃沈しました。修学旅行を含めると5回ほど訪問しており、やはりいつか一度住んでみたいなぁと思っている場所です。

ただ、以前1週間滞在したときに田舎だなぁと思い少し退屈してしまったこと、受験のトラウマが蘇りそう、夏は熱く冬は寒いというのが若干マイナス面ですね。あと倍率も高く他のところに飛ばされるリスクが高いです。憧れも昔に比べれば薄くなったかもしれません。

 

大阪は同じく初めての一人旅の場所で、それから6回くらい訪問し、東京と違うクレイジーさに取り憑かれています。一人合宿で1週間程度滞在したりしたときも面白かったです。やはり関西文化にどっぷり浸かってみるのはいいなぁと思っています。

他方で、大阪の独特なところや大阪弁に馴染めるかという不安もあります。修習性も地元の人が多いらしく、東京人が馴染めるか……。あと大阪はこれからも行く機会がありそうですよね。

 

神戸は1度しか行ったことがないのですが、静かで綺麗な場所だなぁと大変好印象でした。女性もスラっとした綺麗な人が多かったように思います。あと明石焼きがめちゃくちゃ好きです。

神戸なら大阪までも近いし、海も近いし、バランスが取れてそうだなと思います。僕の大好きな村上春樹の出身地でもあります。

 

要するに関西圏に一回住んでみたいんですよね。関西弁女子は最高だしな……(これ)

思い入れという意味では京都>大阪>神戸ですが、倍率では大阪>神戸>京都で、遊びでは大阪>神戸>京都、のんびり度なら京都>神戸>大阪と、悩ましいところです。

 

福岡は実は一度も行ったことがないんですが……(海外にはやたら行っているわりに日本はそんなに旅行していない)、行った人みんなが最高だったというので心が動いています。メシと酒がうまい・女性が綺麗・適度な都会で適度な田舎、というのがその理由なようです。祖母も福岡出身なのですが激推しされました。

行ったら絶対楽しいとは思うのですが、一度も行ったことがないというのと、関西に対するような思い入れがないのと、倍率が高いというのがネックになっています。明太子は大好きですがもつ鍋はあんまり。

 

沖縄は楽しそうですよね。最近サーフィン始めたのもあり、海のある環境は魅力的です。ただ、やはり一度も行ったことがないこと、泡盛がたいして好きでないこと、前にシェアハウスにいた沖縄出身の奴が最低でイメージが悪化したこと、などのネックがあります。沖縄文化も独特ですしね。

 

*************

選考もあるものの「日本のどこでも1年住めるよ」というのは今後二度とないであろう贅沢な悩みだとは思うんですが、僕のような決断力のない人間にとっては選択肢が多すぎるというのはかなり苦痛ですね……。留学のときは全然悩まずペン一本だったのになぁ

残り時間もわずかですが、ネットや人の情報を元に決めたいと思います。

 

再現答案は書こう/2ちゃんありがとう

 

合格発表から早くも3日も経ってしまいました。

発表後朝まで飲みに行ったので、その疲れが未だに残り猛烈に眠く昼過ぎまで寝る生活をしています…(年齢的にオールがしんどくなってきました)。昨日は中学の同級生と武道館にリアムのライブに行きました。今年はノエルとリアム両方を見れてオアシス充な年でしたねぇ。

 

さて、実は発表のちょっと前くらいに友人に言われて僕の再現答案が2ちゃん(5ちゃんねる)に晒されていることを知りました。

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司法試験ブログではないし、2ちゃん登場は久々なのでビビりました。ついにぺんぎん、留学界隈だけでなく司法試験界隈でも名が知れてしまうとは…。

とはいえ、思いがけず高く評価されていて嬉しく思いました。流石に100番以内はないと自分でも思うのですが、ネットにあげられている再現答案10人中1番と評価されているなら流石に落ちることはないだろうと思い、発表直前の心の支えになっていました。ありがとうございます。

 

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このあたりとか普通に励まされました。どこの誰か知りませんがありがとうございます(968が僕のことです)。

 

再現を作るまでは合格可能性は模試通り7割くらいかな?と思っていましたが、2ちゃんの評価を見てからは9割方受かるだろうと安心できました(というか2ちゃんの威信?のためにも落ちるわけにはいかないな…と)。むしろもっと早く8科目作っておけばよかったです。

再現答案を作るのは身を削る思いでしんどいですが、自分の答案を客観視し、予備校の解答速報や他の再現答案と見比べればだいたいの合格可能性を探ることができます。どうせ結果は変わらないのだから意味はないという意見もありますが、①合格する場合でも精神状態を保つため、②不合格だった場合の翌年のため、③いずれにせよ自分が会場で真剣に書いた答案を残すという思い出づくりのため、再現答案は是非作ったほうがいいと思います。実際2ちゃんの予想は概ね当たっていたわけなので、何も指標がない状態よりは確実にいいだろうと思います。

 

再現答案について「全体的に文字数が多すぎて盛ってんじゃね?」という指摘がありました。たしかに会社法は4254字、刑訴にいたっては4505字となかなかの分量がありますが、日本語的にはともかく書いてある内容はほとんど盛ってないと思います(少なくとも最初にアップした5科目)。僕はほぼ毎日答案を書いていたことでだいぶ筆が早くなりましたし、特にこの2科目は本番ではほとんど悩まず猛スピードで書きまくったので。あと重要な論点の当てはめを厚くして点数を稼ぐというのは一つの戦略として取っていました(書きまくりマンさんことAikawaさんの答案を参考にしていました)。

たしかに重要でないところをわざと落として必要最小限を書くという戦略もあるでしょうが、内容が合っていることは前提としてやはり分量は重要だと個人的には思っています。2ちゃんの分析は分量が少なくても結構評価する傾向にありましたが、個人的にはボーダー付近とされていた方の答案について「この量ではさすがにマズイんじゃない?」と思っておりました(後出しジャンケンですが)。新司では事実の適示と評価が重要なのだから、最低限結論が導ける程度に書けばいいのではなく、あらゆる事実にできるだけ触れるべきだと考えています。

 

出題趣旨も公表されましたし、余裕があれば自分の答案の評価の予想とかもしてみたいと思います。あと、2ちゃんの皆さんのためにも順位と評価が通知されたら晒しますのでご安心ください。

それにしても、修習地どこにしよう……。

H30司法試験再現答案ー憲法

第1 規制対象
1 条例72号の規制図書類の範囲は漠然不明確又は過度に広汎であり、憲法31条に反し違憲・違法ではないか。
(1) 規制範囲が漠然不明確であれば国民の予測可能性が担保されないし、あまりに広汎で違憲的に適用される法令はそれ自体が脅威となる。そこで、一般人が基準を読み取れ、かつ合憲的に限定解釈することができない限り、違憲無効となる。
(2)ア 本件で、「殊更に性的感情を刺激する画像又は図画に限る」という限定を付しており、規制対象とそうでないものの基準を読み取ることは可能であるから、漠然不明確とはいえない。
イ そして、たしかに条例7条は刑法上「わいせつ」とならない文書も対象としているほか、漫画・アニメ等も含んでいる。しかし、上記のような限定を付した上で、「衣服の全部又は一部を着けない者」という客観的基準を設け、その上で「卑わいな姿態」としているのだから、羞恥心や不快感を覚えるようなものに限定しているといえる。したがって、このように合憲的に解釈する限り、過度に広汎であるとはいえない。
(3) よって、31条には違反しない。
第2 図書類を購入する側の憲法上の自由
1 青少年
(1) 条例83項は青少年のわいせつな文書等を購入する自由(「本件自由1」という。)を侵害し、憲法211項に反し違憲ではないか。
(2) 思想・情報を発表し伝達するには、適切な情報や思想を知る機会が与えられなければならない。そこで、表現の自由の一環として、情報摂取の自由が同項により保障される。
 もっとも、性表現は価値が劣る言論であり、それを知る権利も憲法上保障されないとの反論が想定される。しかし、国家が表現の価値を判断し、保障の程度に差異を設けることは、表現の自由の基礎にある思想の自由市場原理に反するから認められない。
したがって、本件自由1211項により保障される。
(3) 条例83項は青少年に対する規制図書類の販売・貸与を禁止しており、本件自由1を制約している。なお、これに対して、A市の外に出れば購入できるから制約はないとの反論がありうるが、本件自由1はあくまでA市において購入する自由を問題にしているのだから、制約は肯定できる。
(4)ア 表現の自由は精神的自由の根幹である重要な権利であり、厚く保障される。そして、条例は青少年に対する規制図書類の販売等を一切禁止するものであり、さらに表現内容に着目した規制であるから、制約の態様は強い。
 もっとも、青少年は未熟で傷つきやすく、それを保護する必要性があるから、パターナリスティックな制約も一定程度は許されるべきである(有害図書販売事件)。これをもってあらゆる制約が許されるわけではないが、審査基準は緩められるべきである。
 そこで、規制目的が重要で、手段が目的と実質的関連性を有せば合憲である。
イ 規制目的について、青少年の未熟さやトラウマの残りやすさ等に鑑みれば、青少年の健全な育成は重要といえる。
 手段について、たしかに店舗での入手を不可能にすることで一定の目的は達成しうるが、隣接する市や通信販売等により容易に入手できるのだから、そもそも目的達成に効果的ということができない。
(5) よって、条例8条3項は違憲である。
2 18歳以上
(1) 条例81項及び2項は、18歳以上の者のわいせつな文書等を購入する自由(「本件自由2」という。)を侵害し、憲法211項に反し違憲である。
(2) 前述のように情報摂取の自由は同項により保障され、わいせつな文書であっても変わりないから、本件自由2は同項により保障される。
(3) 条例81項及び2項により、それぞれ日用品等を販売する店舗と規制区域において規制図書類が購入できなくなっており、本件自由2が制約されている。なお、これに対して、4項にいう事業者の店舗等から購入できるから制約が観念し得ないとの反論がありうるが、他店舗で購入ができるからといって制約自体がないということにはならない。
(4)ア 情報摂取の自由は前述のように重要である。
 制約につき、日用品等を販売する店舗での規制図書類の販売数は多くなく、需要もそこまで大きくないこと、そして、規制区域は学校の周辺200メートルで市全体の20%、商業地域の30%と狭い範囲に限られていることから、制約の態様はさほど強くない。
 したがって、規制目的が重要で、手段が目的と実質的関連性を有せば合憲となる。
イ 規制目的につき、1項は購入の意思のない者の目に触れることで羞恥心を与えることを防止することにあり、重要である。2項は青少年の健全な育成を目的としており、その傷つきやすさ、回復の困難さに鑑みれば重要である。
 手段につき、規制は規制図書類の販売を全面的に禁止するものではなく、書店等では従来通り購入することができるのだから、過剰な手段ではなく、目的と実質的関連性を有する。
(5) よって、条例81項及び2項は合憲である。
第2 図書類を販売等する店舗の憲法上の自由
1 スーパーマーケット・コンビニエンスストア
(1) 条例81項はこれらの店舗のわいせつ文書等を販売する自由(「本件自由3」という。)を侵害し、憲法221項に反し違憲ではないか。
(2) 同項は「職業選択の自由」を保障しているが、選択した職業を遂行する自由も保障しなければ同保障は無意味となるから、同項は職業遂行の自由としての営業の自由も保障している。したがって、本件自由3も同項により保障される。
(3) 販売が禁止されており制約がある。
(4) 営業の規制は様々なものがあるから、規制の目的や対象、規制の強度等を考慮して正当化基準を決めるべきである。本件の規制目的は購入意思のない者の目に触れることで羞恥心を与えることを防止することであり、個人の人格権に配慮したもので重要である。対象となる規制図書類を販売しているのは全体の25%にすぎず、さらに売上が全体の売上に占める割合は微々たるものにすぎない。そうすると規制の態様も強くない。
 そこで、規制目的が公共の福祉に合致しないことが明らかであるか、手段が必要性・合理性を欠いていることが明らかでなければ合憲である。そして、本件でこうした事情は見られない。
(5) よって、条例8条1項は本件自由3を侵害するものではなく、合憲である。
2 規制区域の店舗
(1) 条例8条2項は同店舗のわいせつ文書等を販売する自由(「本件自由4という。」)を侵害し、憲法22条1項に反し違憲ではないか。
(2) 前述同様同項により保障され、また、販売が禁止されており制約がある。
(3) 本件の規制目的は児童を含む青少年保護で、重要である。規制区域内の規制図書類販売店舗は150店舗あるところ、売上が全体の売上の20%を超えるのは10店舗にすぎない。そうすると、規制の態様も強くない。
 したがって前述と同一の基準で判断すると、そうした事情はない。
(4) よって合憲である。
3 書店・レンタルビデオ店
(1) 条例8条4項はわいせつ文書等を販売する(「本件自由5」)を侵害し憲法221項に反し違憲ではないか。
(2) 前述同様保障される。制約につき、販売自体はできるが営業活動としての陳列場所を強制されるのだからある。
(3) 本件の規制目的は見たくない者を守ることで重要である。規制についても、内装工事などは必要なものの陳列場所を変えれば済むのだから態様は弱い。
 そこで前述同様の基準で判断すると、そうした事情はない。
(4) よって合憲である。

以上

(2969字) 

 

*****************

もはや今更感がすごすぎて再現答案とも呼べないと思うのですが、憲法だけ書かないのも収まりが悪いのでアップします。

憲法は形式を守ることを最優先課題としていたところ、問題文を開いた瞬間文字通り顔面蒼白になりました。三者間でないなら丁寧に論じたほうがいいと考えて購入側をきっちり書いた結果、時間がなくなり販売側がやっつけになりました(たしか1頁半も書いてないような……)。

しかも、わいせつ文書(要するにエロ本)規制については、アメリカのコンビニなどにはエロ本は売ってないので日本特有だよなぁ、オリンピックどうするんだろうなぁ、欧米は子供の権利に敏感だからなぁ、などと個人的に考えていたので、かえって問題文を素直に読むということが難しく感じました。

あとどこまでを常識として書いていいかもわからず……。そもそも、アマゾンで買えるから規制しても対して困らなくないですか?とか。今どきの子供は自分のスマホを持っててエロ動画を見るからエロ本なんか買わないし、規制したところで意味なくない?とか。というか、多少のエロ本はむしろ青少年の健全な育成に必要なんじゃないの?とか。もちろんそんなこと書けないのですが。

羞恥心を覚えるというのも、まぁ女性からするとそうだと思いますし、僕も普通にコンビニに飲み物買いに行くときに目に入るのは不快ですが、それがどれくらい深刻とすれば常識的なのかもイマイチわからず。身近すぎる話題も困りものです。

 

青少年、大人、3つの販売業態と全て分けて3段階審査を書いたのですが、重複する部分が多いので失敗したなと思ってます。保障と保障の程度、制約と制約の程度もまとめて書くべきでした。中身もスカスカで当てはめでの十分な議論ができず……。

ということで憲法は一番悔いが残るのですが、まぁこればかりは仕方ないです。他の科目でカバーしていることを祈ります。

H30司法試験再現答案―民事訴訟法

設問1
1 課題(1)
(1) AのBに対する訴えは適法か。既にBのAに対する訴えが提起されているため、民事訴訟法(以下略す。)142条に反さないか。
ア 同条が重複起訴を禁止する趣旨は、被告の応訴の煩、訴訟不経済、既判力の抵触による矛盾判断の防止にある。したがって、「裁判所に係属する事件について」か否かすなわち事件の同一性は、①当事者の同一性と②審判対象の同一性両者が満たされることをいうと解する。
イ 本件で、Bの訴えとAの訴えはいずれもAとBを当事者とする。原告と被告が逆になっていても当事者は同一であるといえるから、①は肯定できる。
 また、Bの訴えの訴訟物はBのAに対する不法行為に基づく損害賠償債務の150万円を超える部分の不存在であるところ、Aの訴えの訴訟物はB及びCの共同不法行為に基づく損害賠償債権の存在である。両者の訴訟物は同一ではないが、いずれも同一の不法行為に基づく債権債務の存否について争うものであり、一部重なり合うし、訴訟資料も同一のものである。そうすると、別訴で提起すると訴訟不経済や矛盾判断のおそれがあり、審判対象は同一といえるから、②も肯定できる。
ウ したがって、Aの訴えは142条に反し許されないといえそうである。
(2) もっとも、反訴(146条)であれば同一手続内で処理されるから142条に反さない。
ア 「本訴の目的である請求…と関連する請求」(同条柱書)とは、訴訟物たる権利の内容又は発生原因につき共通点を有する、すなわち訴訟資料が共通する請求をいう。前述のようにBの請求とAの請求は同一の交通事故に基づく損害賠償についてのもので訴訟資料が共通する。
 「口頭弁論の終結」(同)の前であり、Bの訴えは乙地裁に係属しているから、「本訴の継続する裁判所」(同)である。
 Aの訴えは乙地裁に管轄を有し、「他の裁判所の専属管轄に属する」(同条1号)とはいえないし、Bの訴えは提起されたばかりで、「著しく訴訟手続を遅滞させること」(同条2号)とならない。
 したがって、反訴の要件を満たす。
イ そして、同一の交通事故に基づく損害賠償請求だから、「訴訟の目的である権利…が…同一の事実上及び法律上の原因に基づく」(38条前段)といえ、CとBを共同被告として共同訴訟を提起することができる。
(3)  以上から、Aの訴えは適法である。
2 課題(2)
(1) 被告の住所地が管轄を有するところ(4条2項、1項)、共同訴訟においては一人の管轄があればよい(7条本文、ただし書)。
(2) 本件で、共同被告の一人であるCは甲市内に住所を有している。そして、甲地裁は土地管轄及び事物管轄を有している。
(3) よって、AがBとCを共同被告とする訴えを甲地裁に提起することはできる。

設問2
1 文書提出義務が認められるためには、221条に基づく申立てをしなければならない。
 「文書の表示」及び「文書の趣旨」はD病院でのAの診療記録全部、「文書の所持者」はD、「証明すべき事実」は本件事故と治療及び後遺症との因果関係、「文書の提出義務の原因」は400万円という損害額は多額であり上記因果関係の証明があること、とする。
2(1) ではDは文書の提出を拒むことができるか。本件は220条2号及び3号に当たるから、4号のいずれかに該当することを要する。そこで①「職務上知り得た事実」で②「黙秘の義務が免除されていないものが記載されている文書」(197条1項2号、220条4号ハ)に該当するか検討する。
(2) 法が上記文書の提出を拒むことができるとする趣旨は、医師等の専門職にある者は職務上患者の病歴などのセンシティブな秘匿情報を得ることが多く、拒めないとすると患者が医師を信頼できず虚偽の申告をする等して、業務に支障が生ずるからである。
 そうすると、その文書が含む秘匿情報の主体がその秘匿性を放棄している場合は、もはや黙秘の義務が免除されているということができる。
(3) 本件で、D病院におけるAの診療記録はDが診療という「職務上知り得た事実」である(①該当)。しかし、Aの診療記録にはAの症状や後遺症などのAにとっての秘匿情報が記載されていると考えられるところ、Aの訴えにおいてA自ら診断書等を提示しているのだから、Aは文書の秘匿性を放棄しているといえ、「黙秘の義務が免除されてい」るといえる(②非該当)。
(4) したがって、220条4号ハの拒絶事由はない。
3 以上から、DにはAの診療記録全部の文書提出義務がある。

設問3
1 理由(ア)について
(1) 補助参加人は独立して一切の行為をすることができ、上訴をすることもできる(独立性。45条1項本文)。そして、「補助参加の申出は、補助参加人としてすることができる訴訟行為とともにすることができる」(43条2項)のだから、第一審で補助参加をしていなくても、上訴提起とともに補助参加することができる。ただし、あくまで被参加人の補助をする立場であるから、被参加人の訴訟行為と抵触するときはその効力を有しない(従属性。同条2項)。
(2) 本件で、Bは上訴をしてCの過失の存否について争おうとしているところ、これ自体はAも一審で主張しているし、認められてもAの不利益とはならないのだから、被参加人Aの行為と抵触するとはいえない。
(3) よって、理由(ア)は失当である。
2 理由(イ)について
(1) 補助参加するには、補助参加の利益があること、すなわち「訴訟の結果について利害関係を有する」(42条)ことが必要である。
(2) 「訴訟の結果」につき,直接第三者に不利益を与えるのは理由中の判断であることが多いから、参加の利益を実質的にみて、理由中の判断も含まれ、訴訟物の前提をなす場合でも足りると解する。
 また、「利害関係」とは、訴訟の錯雑化防止の観点から法律上の利害関係を有する場合、すなわち当該訴訟の判決が参加人の私法上又は公法上の法的地位又は法的利益に事実上ないし法律上不利益な影響を及ぼす関係をいう。
(3) 本件で、訴訟物はAのB及びCに対する不法行為の基づく損害賠償請求権であるところ、判決はBに対する請求の限度でこれを認める一方、Cは過失がないとしてCに対する請求を棄却している。すなわち、理由中においてCに過失がなく、不法行為責任がないことを判断している。
 そして、もしCに過失がありB及びCの共同不法行為と認定されれば、損害賠償債務は不真正連帯債務になるから、BはCにCの負担部分を求償することができた。
 そうすると、Cに過失がないという判断によって、BはCに対する求償権を失っており、事実上不利益な影響がある。
 したがって、「訴訟の結果」につき法律上の「利害関係」があるから、Bに補助参加の利益がある。
(4) よって、理由(イ)も失当である。
3 結論
 以上のように、Bは補助参加することができる。Aには控訴の利益も認められる。
 以上から、控訴は適法である。
以上

(2446字)

 

 

 

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民法と同じく再現率は低いです(おそらく盛ってます)。

 

設問1課題(1)

どう見ても重複起訴に当たるのにどうやって適法にすればいいんだ……と頭をひねって反訴を絞り出しました。こんなんでいいのかよと思いながら書きましたが一応これもありな模様。

給付の訴えを提起すると確認の訴えは訴えの利益を欠いて不適法となるというのはなるほどという感じですが聞いたことがなく思い浮かばなかった…。

主観的追加的併合は落としました……。言われてみればそうなんですけどね。

あとは重複起訴の当てはめを丁寧にやりすぎた気がします。他方で訴訟物については問題文で要求されているのだからもっと書くべきだったかも。

 

設問1課題(2)

小問(1)に紙幅を割きすぎたことと管轄というマイナー分野で途方に暮れたことからあとでやろうと飛ばしたのですが、結局時間がなくなりやっつけになりました。

国際私法選択として管轄は多少有利だったはずなので、もったいなかったです。とはいえ、みんなができるところをしっかり書ききるというコンセプト的にはここができなくても問題ないと思います。

 

設問2

典型論点である自己専利用文書に飛びつかなかったのは我ながら良かったと思います。ただ利益文書というのはまったく知らずまるまる落としました。さらに220条の構造自体をよくわかってなかっていないことが露呈しています(2号を認定しつつ4号ハを検討している点)。

職業上知り得た事実のほうについてはこんなもんだろうと思います。

 

設問3(ア)

パッと見設問が何を聞きたいのかわからず焦りましたが、落ち着いて条文を見ると上訴もできるということがわかったので事なきを得ました。さらにそれをしながら補助参加ができるということも条文に書いてありました。結構アクロバティックな気がするんですがこんなのもありなんですね……。

ただ、これだけでいいかは自信がないです。

 

設問3(イ)

ここは模試でもやったし無難に処理できたと思います。

 

民訴は民法と並んで今年克服を目指した科目です。結果的に弁論主義も既判力も出ず肩透かしでしたが、文提はある程度予想していたし、重複起訴や補助参加も何度か書いていたし、なんだかんだ勉強の成果は出たと思います。

上記のように色々と抜けがあるのですが、今年の問題は難易度が高かったようなのでこの程度でも合格ラインに乗っていることを祈ります。

 

なお、再現答案を掲載しているのは自信があるからではなくこうでもしないと書く気が起きなかったからです。色々と間違っていると思いますがあしからず。

H30司法試験再現答案―民法

設問1
1 Bの主張
 Bは本件売買契約(民法(以下略す。)555条)に基づき50万円の代金支払請求をする。
 同契約は目的物引渡しの合意と代金支払いの合意により成立するところ、平成29年9月21日において、目的物松茸5キログラムの引渡しの合意と代金50万円支払いの合意がなされているから、成立している。
2 Aの反論
(1) 同時履行の抗弁権
ア Aは、Bが目的物松茸5キロをAに引き渡しておらず、同時履行の抗弁権(533条)により代金支払義務はないと反論する。そこでBが「履行を提供」したといえるか問題となる。
イ 法が不特定物の履行につき特定を要求した趣旨は、債務者に課される無限の調達義務を軽減し債務者を保護する点にあるから、履行対象が確定されている必要がある。そこで,「履行を提供」とは、不特定物の場合、「必要な行為を完了」(401条2項)することで目的物を特定することを要する。
 したがって、債務者の住所で履行を行う取立債務の場合は、①目的物を分離及び準備をして、②債権者に通知することが必要である。
ウ 本件で、Bは松茸を収穫し、乙倉庫に運び入れた上で、5キロ分の箱詰めをしている(①)。さらに、債権者Aに引渡準備が整った旨を電話で連絡し通知している(②)。
 したがって、「必要な行為を完了」しており、「履行を提供」したといえる。
エ よって同時履行の抗弁権に基づき代金支払いを拒むことはできない。
 (2) 危険負担
ア 本件では目的物である松茸5キロが盗難により滅失している。そこで、それと牽連関係にある反対債務である代金50万円の支払債務も消滅したのではないか。
イ 原則として、債務の牽連性から、反対債務も消滅する(債務者主義。536条1項)。もっとも、当事者の公平の観点から、目的物の滅失が債務者の責めに帰することのできない事由による場合は、反対債務は存続する(債権者主義。534条1項)。
ウ そこで、本件で特定され「特定物」となった松茸の盗難が債務者Bの責めに帰することのできない事由によるといえるか。
(ア) 債務者は目的物の保存につき善管注意義務を負う(400条)。もっとも、債権者に受領遅滞(413条)があれば、公平の観点から債務者の注意義務は軽減され、悪意または重過失がある場合にのみ義務違反となると解する。
 Aは受領遅滞に陥っているか。債権は権利であって義務ではなく、受領遅滞は公平の観点から不利益を債権者に負担させる法定責任であると解する。したがって、債権者に原則として受領義務はなく、受領遅滞に陥るのに過失は不要である。
 したがって、本件で21日午後8時の時点でAは受領遅滞に陥っている。
(イ) ではBに松茸の盗難につき悪意又は重過失があるか。悪意はないので重過失につき検討する。
 たしかに、警察から近隣で農作物の盗難が相次いでおり注意喚起すべきとの情報を受け、倉庫をしっかりと施錠すべきだったのに、Bが手足として使用し、その過失につきBが責任を負う履行補助者であるCは、Bの指示を失念し倉庫を普段どおりの簡易な錠のみで施錠しているという過失がある。しかし、盗難の危険が高いであろう深夜は強力な倉庫錠で二重に施錠していること、翌朝も施錠自体はなされていること、二重に施錠されていなかったのはわずか3時間にすぎないことからすると、松茸の保管義務につき一定の注意は果たしており、重過失があるとまではいえない。
 したがって、Bに松茸の盗難につき悪意及び重過失はない。
(ウ)よって、松茸の盗難は債務者Bの責めに帰することのできない事由によるといえる。
3 結論
 以上より、反対債務である代金支払債務は存続するから、BのAに対する上記請求は認められる。

設問2
1 小問(1)
(1) Eの請求は、丙土地所有権に基づく妨害排除請求権としての丙土地明渡請求である(206条、202条1項参照)。
 上記請求が認容されるには、①Eの丙土地所有と②Dの丙土地占有が認められることを要する。①は認められるから、②について、所有権留保売買契約の性質が問題となる。
(2) 所有権留保売買契約とは、売主が目的物の引渡しを終えつつ、代金が完済されるまで目的物の所有権を留保することをいう。その法的構成については、当事者に担保権として留保している意思があるかにより判断する。
(3) 本件で、約定③より甲トラックを担保として支払いを強制するものであることが見て取れ、さらに約定⑤により返却時はトラックを売却しそれをもって債務弁済に充当するとされていることから、実質的に担保権として使われている。したがって、売主である留保所有権者Dは残債務弁済期までは当該動産の交換価値を把握するという担保権を有するにすぎないと解する。
 そして、たしかに、甲トラックにつき盗難届けが出ており、またDもこれを知っている。しかし、あくまで残債務弁済期である平成32年11月9日はまた経過しておらず、Aから売買代金も支払われているのだから、Dは甲トラックにつき担保権を有するにとどまり、占有・使用権限を有しない。
 したがって、②は認められない。
(4) よって、Dの発言は、Eの請求の請求原因であるDの丙土地占有を否定する理由となるものであり、正当である。
2 小問(2)
(1)Dに甲トラックの登録名義があることを理由にDの丙土地占有が認められるか。
(2)ア 道路運送車両法5条1項が、不動産の登記同様(177条)、登録を受けた自動車につき登録を受けなければその所有権の特喪を第三者に対抗できないとした趣旨は、自動車は価値が高く、また取引が通常の動産と比してそこまで頻繁といえないことから、登記類似の公示制度を設け、第三者保護を図ることにある。
 そうすると、「第三者」は177条の第三者と同様に解し、当事者及びその承継人以外の者で、登録の不存在を主張するにつき正当な利益を有する者をいうと解する。
 本件で、Eは甲トラックにより土地を不法占拠されている者であり、取引関係等に入ったわけではないから、「第三者」には当たらない。
イ もっとも、自らあえて登記を保持し、さらにそこから利益を得ているような事情があり、さらに現実の侵害者が見当たらないなどの事情がある場合は、公平の観点及び請求の便宜の観点から、信義則上(1条2項)、登録保持者への請求を認めるべきである。
 本件で、本件契約は所有権留保だから、Dは登録抹消を懈怠していたわけではないが、甲トラックの盗難届が出ていることを知っているにもかかわらず、依然登録を保持し、毎月4万円の代金支払いを受けるという利益を得ている。また、現実の侵害者であるAの所在は不明である。
 したがって、信義則上登録保持者であるDへの請求を認めるべきである。
(3) 以上より、Dの発言は失当であり、Eの請求は認められる。

設問3
1 前提
(1) 定期預金
ア まず、前提として、Cが有していた遺言①の定期預金は遺産分割の対象となるか。
イ 金銭のように遺産分割の調整に資する財産も遺産分割の対象とすべきであること、そして、仮に当然に分割されるとすると口座に新たに入金が行われた際の計算が煩雑となることから、定期預金債権は当然には分割されず、不可分債権として遺産分割の対象となると解する。
ウ したがって、2000万円が積極的相続財産となる。また、Cが有していた300万円の債務が消極的相続財産となる。これも不可分債務として遺産分割の対象となる。
(2) 相続人
 HはCの子であるから相続人となりうるが(887条)、廃除の審判がされており(892条)、遺言でも「廃除の意思を変えるものではない」とされているから、廃除の取消し(894条1項)もない。したがって、Hは相続人から廃除され、F・GのみがCの相続人となる。
2 遺言の解釈
(1)「相続させる」の意義
ア 本件遺言②及び③の「相続させる」の意義が問題となる。
イ 遺言は遺言者の最期の意思表明であるから、遺言者の意思を合理的に解釈すべきである。法定相続人に対して「相続させる」旨の文言がある場合、当該相続人も他の共同相続人とともに当然に当該遺産を相続するのだから、当該遺産を当該相続人に単独で相続させる趣旨と解釈すべきである。
 すなわち、遺贈と解すべき特段の事情がない場合は、遺産分割方法の指定(908条)とすべきである。したがって、相続財産は直ちに当該相続人に帰属する。
(2) 遺言④について
 遺言④は、Hが相続人から廃除されていることから、遺贈と解することができる。したがって、Hは200万円の定期預金を得る。
(3) 遺言②、③及び300万円について
ア 遺言②及び③については遺贈と解すべき特段の事情はないから、遺産分割方法の指定と解し、Cの死亡により、各々に2対1の割合で分割される。消極財産である300万円についても同様である。
 積極財産として、Fは1200万円の定期預金、Gは600万円の定期預金を得る。300万円の債務についてはFが200万円、Gが100万円を負担する。
イ したがって、FはGに対して余分に支払った100万円につき、不当利得(703条)として返還請求をすることができる。
以上

 (3601字)

 

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発表も近いですが、少し前に書いたので投稿します。答案構成に従って書きましたが、他の5科目に比べると当時の記憶はほとんどないので再現率は低いです。

設問1について

同時履行と危険負担という大筋は書けたと思いますが、履行を継続しないと抗弁権を消滅させられないというのは抜けてしまいました。

あと、同時履行の「履行の提供」と不特定物の特定のための「必要な行為を完了」をごっちゃにしてしまいました。

あと、受領遅滞があったときの注意義務の軽減は自己の財産に対するのと同一の注意義務とすべきですが悪意重過失以外としてしまいました。まぁ同じようなものだと思いますが……。

あと答案構成用紙のメモに、「Aが受領しないとBに著しい損害が生じるか」のについての事実が書いてあるのですが、これは受領遅滞に基づいて損害賠償請求ができるかという話なので、本問とは関係ないですよね?おそらく書かなかったかと思うのですが……。

 

本番では結構できたと思った問題なんですけど、色々とボロが出てますね……。

 

設問2小問(1)について

所有権留保は担保権的構成にしました。判例の残債務弁済期についてちゃんと書いたか怪しいですが概ね良いと思います。

所有権留保の法的構成については約定を参考にする必要があると思うのですが、どの程度引用したかは不明です。③と⑤に丸がついていたのでおそらくこれは引用したかと思います。

 

設問2小問(2)について

完全にやらかしました。平成6年判例の射程が及ぶかどうかの問題ですよね。何を思ったか177条の第三者と同視するとかいうトンデモ理論を書いてしまいました…。やはり現場での思いつきは100%死です。

一応信義則でむりやり修正したので結論自体はかろうじて守れたと思います。

 

設問3

答練で何回もやった相続させる旨の遺言が出て笑いました。しかし時間がないので焦ったのか、金銭債務を誤って不可分債務としてしまった……。致命的である。

100万円請求できるという結論について、金銭債務は可分債権なのだから遺産分割の対象にはならないはずで、法定相続分に従い150万円請求できるとするのが正しかったと思います。結論の間違いは痛い……

あと、きちんと三段論法ができた記憶がないのですが、最後の設問で時間もないしまぁこんなものではないでしょうか。

  

民法は苦手でしたが、①条文を解釈するという姿勢を見せる、②結論の妥当性に意識を向ける、ということに気をつけるようにしてから比較的点が伸びるようにはなったと思います。この答案にもそこそこの点数がつくことを期待します。

この夏のライブを振り返る。

就活も終わって夏休みを満喫しています、ぺんぎんです。

この1ヶ月は何をしていたかというと、タイ旅行に加えて……

・ライブとフェス

・サーフィンと海

・打ちっぱなし

・祭り

・勉強道具の片付け

・司法試験予備校でのバイト

・家で映画を見まくる

・BBQ

・飲み会

・合コン

 

悠々自適すぎます……。

果たしてこんな暮らしに慣れてしまって社会人生活に適応できるでしょうか???まったく自信がありません。

 

ライブはワンマン2つとフェス2つ(ロッキンとサマソニ)に行きました。フジロックはなぜか今年も行けませんでした……。

なんでだろう。大学・大学院のときは7月の終わりというとちょうど試験期間でずっと行けなかったんですよね。今年はやっと初めて時間的に行けたのですが、遠いのに加え一回も行ったことがないというのが心理的ハードルになっているようです。兄が毎年行っているので羨ましい限りです。

今回は今年の夏に見たアーティストについて一言ずつコメントしていこうと思います。もはや留学と何も関係がないですが……。

 

【洋楽】

Noel Gallaghers High Flying Birds

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今年はノエル御大がサマソニのトリを勤めてくれました。ノエルは終始期限がよく、セットリストもオアシス曲5曲とサービス精神旺盛。逆にソロ曲が少なくて残念でもありましたが……。オアシスの曲をやってくれるのはもちろん嬉しいんですが、やっぱりノエルソロはオアシスではなくあくまでカバーなので。それはノエルがボーカルを取る曲をとっても同じです。なんだかもどかしい気分になってしまう。

大のオアシスファンの友達は「ノエルはワンマンで見たいから今回はあえて行かない」とテームインパラの方に行ってしまいました。すごいですね、ファン根性。確かに僕もノエル愛がそんなにない奴らと見て「いや、もっと盛り上がれよ…。てかちゃんとアルバム聴いてる?」となってしまったので、気持ちはわかります。

最後の曲がビートルズのAll you need is loveでした。いいですね、泣けます。最近ライブですぐ泣くのですが、この曲は個人的に思い出深く泣いてしまいました(高校生のときに当時の彼女とイヤホンを片方ずつ耳に入れて聴いてました。青春ですね……)。

ちなみに"I'll see you next year"的なことを言っていたので来年日本に来るようですね。友達の予想的中、流石である。

 

The Charlatans


The Charlatans - Weirdo, Isle Of Wight Festival 2009

往年のシャーラタンズはWeridoが最高にかっこよかったですね。あのグルーヴとキーボード、たまりません。

全体的には僕が普段聴いている曲と乖離があって満足感はイマイチです。ライブの醍醐味かもしれませんが、普段聴いてる曲が演奏されないもどかしさがすごい。ティムバージェスは年をとってもイケメンだった。

 

Tame Impala


Tame Impala The Less I Know The Better (no intro) Optional Subs

テームインパラはノエル終わりにちょこっと見たのですが、サイケでかっこいい。

酔っ払って見れたら最高でしたね…(風邪を引いていたのでビール1杯しか飲めなかった)

 

Mastodon

僕はメタルは全然聴かず、ライブも初めて見たのですが革命が起きそうでした。ロックのライブと違った異様な空気に包まれているし、モッシュは始まるし…。音楽やモチーフはかっこいいとは思わないのですが、そういうのがどうでも良くなる独特のパワーがあります。

サークルでめちゃガタイのいい外国人が体当りしあっていて死の危険を感じました。僕も入ったのですが楽しかったです。

 

 

【邦楽】

[Alexandros](ワンマン)

ここ数年ハマっているバンドなんですが、死ぬほど感動しました…。初っ端のワタリドリ〜For Freedom〜cityの流れでなぜか猛烈に号泣。歌詞が本当に突き刺さるんですよね。このあたりは似た感性を持つ日本人バンドの良さだと思います。感情移入しやすい。

ワタリドリがやたらと有名ですが他にもいい曲が山のようにあります。最近は邦ロックよりの曲が多いですが、ゴリゴリのロックもあり、洋楽好きの人でも気にいるかと思います。下の2曲なんかがそうです。


[Alexandros] - For Freedom (MV)

 


[Alexandros] - Kill Me If You Can (MV)

それにしても、ゾゾマリンを埋める集客力、デカイバンドになったものです。また改めて感想を書きたいです。

 

パスピエ(ワンマン)

メチャクチャ演奏力が高い。曲のクオリティがものすごい。最近は録音技術がすごくてライブに行くと音の悪さにショックを受けることが多いのですが、パスピエはむしろCDの音を上回る素晴らしい演奏でした。

東京事変とかが好きなら気にいると思うのでみなさんも是非聴いてみてください。司法試験の勉強のときに鬼リピしていました。


パスピエ- S.S  Music Video

サブカル臭がすごくて敬遠される方が多いと思うんですけど、声は慣れます。僕も最初は正直苦手でしたが。この曲は一番好きなのですがアンコールでやってくれて最高でした。

 


パスピエ - スーパーカー, PASSEPIED - SUPERCAR

この曲は何回も聴いてるとハマって抜け出せなくなります。

 

フレデリック

ボーカルの声が若干キモいですがやはりノリは良いです。オドループ聴けてよかった。あとギターはめちゃくちゃうまいと思います。

オドループの一発屋感がありましたが、最近の曲はベース中心なロックにシフトしていっており、なかなか良いです。キッズのファンが離れないか心配です。

 

Ivy to Fraudulent Game

友人の勧めでここ半年聴いているバンド。ボーカルがV系ぽくイマイチなのですが曲のクオリティは非常に良いです。dulcetというマイブラそのものの曲があるのですが、ライブのSEもマイブラのSometimesでした。

非常に小さいハコで見れたので満足。これから有名になれるのか楽しみですね。

 

ZAZEN BOYS

ゆるい。よい。これぞロックって感じです。

あんまり古い邦楽は詳しくないんですが、勉強していきたいもんです。

 

KANA-BOON

やはり演奏とかは単調ですが、すごい人気。ファーストの曲が好きなんですがあまりやってくれない。シルエットは流石の盛り上がり。

 

NICO Touches the Walls

完全なオワコンバンドだと思っていたのですが(すみません)、今でもこんなに人気あるんですね。ボーカルがマジでイケメン。ホログラムが聴きたかった……。

 

Yogee New Waves

最近良く聴いているバンドです、こういうジャンルは何ていうんでしょうか?シティポップ?古き良き日本のポップスって感じがしてとても良いです。

できたらビーチステージで寝転んで聴きたかったところですが、満足。


Yogee New Waves / CLIMAX NIGHT (New Version - Official MV)

この曲は残念ながら聴けませんでしたが……。

 

 

never young beach

元々ヨギーと被りがちな感じなんですが、同じ日に聴いて余計セット感が増しました……。ヨギーに比べるとより昭和感が増して、よりリラックスした感じです。

ビーチステージで聴くネバーヤングビーチは最高でした。これほど最高のステージはないでしょうね。


never young beach -あまり行かない喫茶店で(official video)

 

 

MAN WITH A MISSION

僕は洋楽も邦楽もロックは何でも聴くんですが、マンウィズとワンオクはなぜそんなに人気があるのがイマイチ腑に落ちません。いや、十分かっこいいんですが、リンキンとか昔のティーン向け洋楽の焼き直し感がすごいですし、そっちを聴けばいいやんと思ってしまいます。

ただ実際に生で見ると演奏が力強く迫力に圧倒されました。ライブを見て彼らが人気な理由が少しわかったような気がします。

 

(以下1曲だけ)

グッドモーニングアメリカ

ダサいがパワーがある。

 

ポルカドットスティングレイ

サブカル感満載だが結構好き。

 

神様、僕は気づいてしまった

某有名曲が聴けたので満足。覆面バンドは得である。

 

あいみょん

あー歌詞抜けたぁ!と言っていて可愛かった。

 

 

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フェスはいいですよね、色んなバンドが見れるので得ですし、あんまり聴いてなかったけど意外といいなと思うアーティストもいたりして自分の興味の幅が広がります。

思えば高校のときは突っ張ってほとんどUKのロックしか聴いてなかったのですが、なんでも聴くようになりました。変な角がとれたということでしょうか?あるいはこだわりがなくなってつまらない人間になったのかもしれません。

 

 

8年ぶりの……

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 バンコックは雨期だった。空気はいつも軽い雨滴を含んでいた。強い日差しの中にも、しばしば雨滴が舞っていた。しかし空のどこかには必ず青空が覗かれ、雲はともすると日のまわりに厚く、雲の外周の空は燦爛とかがやいていた。

 驟雨の来る前の空の深い予兆にみちた灰黒色は凄かった。その暗示を孕んだ黒は、いちめんの緑のところどころにヤシの木を点綴した低い街並みを覆うた。

 

 三島由紀夫暁の寺豊饒の海・第三巻―』より 

先日、友人とタイに行ってきました。

タイは僕にとって特別な国です。というのも、初めて行った海外の国がタイでした。今から8年も前のことです。

僕は大学に入るまで海外に行ったことがなく、大学1年の夏休み、一人で1ヶ月ほどかけて東南アジアを旅行したのですが、最初に降り立った国がタイだったのです。

その旅行はバンコクから始まり、チェンマイまで北上し、ラオスに入って、フエからベトナムに入り、ホーチミンまで南下して、カンボジアに入り、またバンコクに戻るというものでした。バスや電車のみを使ってインドシナ半島を一周するというものです。

 

タイの中でも最初の街であるバンコクは一際特別です。今でも色々な記憶が鮮明に蘇ります。僕が仮にアナザースカイに出ることがあればバンコクを選ぶでしょう(フィラデルフィアかな?)

スワンナプーム空港に降り立ち、初めて外国の貨幣を使い、英語を話し、海外に来たんだと実感してものすごく興奮したこと

しかし、すぐに自分の英語力の無さを痛感し、この先やっていけるのかと不安になったこと

バックパッカーの聖地であるカオサン通りに宿を取ったものの、部屋に窓が無く毎日こんなところに泊まるのかと絶望したこと

食事をしに近くのレストランに入ったら、客が自分しかおらず、これから1ヶ月ひとりぼっちなのかと絶望したこと

しかし、その店でジョーと名乗る店員が話しかけてきてくれて、そうか、こうやって周りの人とコミュニケーションを取れば自分は一人では無いじゃないか、と気分が明るくなったこと。

 

タイにはまた来たいと思いながら、特別な場所であるだけになかなか気が向かず、結局8年間一度も再訪せずじまいでした。

本当はまた来るなら一人で来て思い出に浸りたいところでしたが(友達と来ると自分の清き思い出が汚れてしまうかな…とかしょうもないことを思いながら)、この機会を逃したらまたしばらく来ないだろうな、と思いローの友達と3人で来たわけです。

 

 

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今回はナナ駅近くのわりといいホテルに泊まり、伊勢丹で買い物したりと前回の貧乏旅行とはまた違いましたが、やはりバンコクはいいですね…。8年経ってだいぶ洗練されてきたとは思うのですが、やはり汚いところはそのままだし、街全体に溢れる活気は変わってないなぁと思いました。

そしてもちろん行ってきました。

 

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すべての始まり、カオサン通りです。

やっぱりこの場所は別格ですね……。ワット・アルンとかワット・ポーとか観光地に行っても特になんとも思えない僕ですが、カオサンに来たときはありえないほどテンションが上りました。本当に懐かしい。

 

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大好物のパッタイも食べました。僕はパクチーも辛いものも苦手なので、タイにいた10日間は毎日バカみたいにパッタイばかり食べていたものです……。

 

 

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ガイドブックオススメの店でカオマンガイも食べてきました。ここの店のカオマンガイ、本当にありえないほど美味しいです。

実は日本にも上陸していて渋谷にお店があるようです。読者のみなさんもぜひ行ってみてください。ガイトーンというお店です。本当に美味しいです。

 

 

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8年前も行ったアユタヤも行ってきました。

タイの古都というとスコータイとアユタヤがあります。スコータイは遺跡群と街が完全に別れてしまっていてイマイチ面白みに欠けるのですが、アユタヤは街の中に遺跡が点在しており、街と遺跡が調和しています。前回は自転車で巡りましたが今回は原付きを借りました。原付きでアユタヤの街をかっ飛ばすのはなんとも言えないものがあります。

 

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思い出に浸ってみると、8年前に比べると法律の知識もついて、アメリカ留学を経験して英語もだいぶ上達したし、社交性もついたように思います。そこは喜ばしい。

他方で当時のほうが本を読んでいたし、何より当時の瑞々しい感性みたいなものは失われてしまったかな……と。太宰の斜陽で直治が「快楽のインポテンツ」という言葉を使っていましたが近いものがあるかもしれません。まぁ、当時ははじめての海外だったのに対して、今回は2回の留学と25カ国の渡航を経てなのだから当たり前ではあるのですが。若い頃は経験するものすべてが新しく、強烈な感動を与えてくれてよかったなぁ、と思ってしまうわけであります。

今でも 鮮明に覚えているんですが、スコータイ近くのピッサヌロークからチェンマイまで夜行電車に乗ったとき、深夜に一人で電車のデッキのところに出て、「あぁ、人生にこんなにも楽しいことがあったんだ」と興奮したことがあります。あの冒険感、全く見知らぬ土地を一人で進む高揚感、ものすごいものがありました。多分、あのときの気持ちをまた味わえることはもう無いのかなぁ。

 

……なんか、バー受験のあとタイムズスクエアに行ったときについてもおんなじようなことを書いていましたね?笑 そこでも書いたけれども、何年経っても自分の根本的なところは変わっていないわけで、それはどこに行っても自分は自分である、ということなわけで、ある意味安心でもあります。そんなしょっちゅう変化をしているようでは逆に不安になる。

 

ともかく、8年ぶりのタイ、色々なことがフラッシュバックして、全てに既視感を感じて、とてもいい旅行ができました。また折に触れてタイには訪れたいものです。

内定と就活終了のご報告

ブログ読者の方への説明義務を果たすためにもご報告をと思うのですが、先日無事に希望していたところから内定を頂き、就職活動を終えました。

就職については試験が二度目であったこと、年齢的な問題などもあり非常に不安だったので、一安心です。本当に安心しました……。

就活は試験とは違って何がどう評価されるかわからず、内定を得るまでは自分がどの程度までいけるかとにかく不安で、「全部ダメだったらどうしよう」という独特の怖さがあったと思います。その意味で紙でしか評価されない試験というのは極めてフェアだなぁなどと思いました(その分、どんな人間でも試験対策さえすれば通ってしまう問題もありますが)。

他方で、就活も何だかんだで内定を貰えそうな人はすぐに貰えたり、貰えなさそうな人はなかなか貰えなかったり、運も大きいですが比較的実力が如実に出る勝負であるのかもしれません。

などと偉そうに言ってますが、僕も就活は大変苦労しました。就活セミナーに出たり、友人と何時間も自己分析をしたり、色々なところの説明会に足を運んだり、ああだこうだ言いながらESを練ったり……。最終的に内定が貰えたのは、そうした努力が実を結んだことに加え、面接官の人とフィットしたとか、話がたまたま合ったとか、運にも救われたなと思う次第です。留学経験や英語力も活きた(と思う)ので、今まで自分が力を入れていたことが評価をされて素直に嬉しく思っています。

大学院生は学部生に比べると経験が多く面接で話すネタは多いですが、その分それに一貫性をもたせるのが大変ですし、未熟前提の学部卒に比べてある程度の成長を見せなければならないので、学部卒の就活とはまた違った難しさがあるのかなと感じました。

 

大学院に行ったり、留学したりして色んな経験は積んだものの、就職が決まるまでは、「このままいわゆる高学歴ワーキングプアになったらどうしよう」などととにかく先が見えず落ち着かない日々を大学卒業から過ごしていましたが、やっと一つヤマを超えたような気がします。

とはいえこれからやっとスタートラインに立てるわけでもあるので、改めて気を引き締めて頑張らなきゃなぁ、と思う所存です。