大阪修習のいいところ・大阪でどこに住めばいいのか

僕は昔から関西に憧れがあり、修習は大阪で行った。大阪修習は不人気とか言われているが、それは大きく4つ、①人数が多いこと、②就活中の人・地元民・年齢層が高い人が多いこと、③都会(すぎる)こと、④大阪文化が濃すぎること、があると思う。

①人数が多いこと

120人程度で、一班30人程度なので、確かにやや多すぎであり、手厚い指導を受けづらいというのはある。一体感も出にくいので、もう少し少ないといいなーと思った。ただ、その分いろんな人がいるから面白い。

 

②就活中の人・地元民・年齢層が高い人が多いこと

これはどういうことかというと、大阪は大都市なので、就職が決まらず、大阪で就活をしながら修習をするという人が多い。また、大阪出身や近隣のロー出身の人が多く、就活で地元を離れないために大阪から出ないという人が多いので、地元民や所帯持ち等が多く、いわゆる「バカンス修習」の雰囲気が出にくいということがある。

ただ、個人的にはせっかくその土地に行くのだからその土地の人と仲良くなりたいし、いろんな年齢層の人が一つになって勉強するというのは非常に面白かった。兄貴のような存在もたくさんできた。また、もちろん東京組も一定数いて(少数なので、留学感がいい)、それが交わる感じも面白い。

 

③都会(すぎる)こと

大阪は東京までにはいかないにしてももちろん大都会である。せっかくの1年間の修習なら田舎に行きたいというニーズが多い。僕も日本では東京と大阪にしか住んだことがないので、未だに田舎・地方の生活というものへの純粋な憧憬みたいなものがある。

ただ、大体のことはできるのでストレスは少ない。それにしても、肥大化しすぎた東京に比べると大阪というのは本当にちょうどいい。ずっと住んでたら飽きるのかもしれないが、街がコンパクトにまとまっており、遊ぶのは梅田かミナミなので人が集まりやすいし、週末は京都、神戸にも行きやすく、和歌山や奈良などへの田舎にも足を延ばしやすい。ぺんぎんは東京でかなり疲弊しているので(だったら港区から出ればいいのだが…)、大阪に戻りたい欲は根強い。

 

④大阪文化が濃すぎること

これは完全に好き嫌いだが、僕は大阪のディープさ・カオスさが好きだった。

ただ、当時東京に残した彼女と遠距離恋愛をしていたのだが、せっかく東京から来てくれたのだからと鶴橋や天満などのディープ大阪を案内したら、「私は大阪に来たくて来てるんじゃなくて、ぺんぎんに会いに来てるの!」と言われてしまった。これ自体はまぁ嬉しいのだが、次回来たときは一緒に京都に行った…。やはり女性は京都の方が好きだろう。

 

そんなこんなで、色々言われているが、大阪修習はオススメである。戻れるものならば、またあの1年に戻りたい…。

 

さて、そんな大阪修習だが、どこに住むのがいいだろうか。完全な個人的偏見で書いていく。

西天満

大阪地裁近く。圧倒的人気ナンバーワンであり、一人暮らし組の7割くらいはこのあたりに住んでいる感覚だ。僕も住所でいうと西天満4丁目、裁判所徒歩2分の所に住んでいた。

ただ、西天満というところは、オフィス街であり、東京でいえば日本橋とか茅場町みたいな雰囲気がある。骨董品屋も多い、大人な町である。美味しいご飯屋さんが多く、平日ランチ等には困らないが、オフィス街ゆえ土日は閑散としており少し寂しい。

梅田へも歩いて15分くらいであり、飲み会の後は酔い覚ましに歩けばすぐなので便利。大通りを一本超えると太融寺などの風俗街もあり、猥雑な雰囲気が面白い。また、淀屋橋、北浜、南森町それぞれの駅が使えるメリットもあるがが、しいて言えばどの駅も10分弱歩くため、ミナミには少し行きづらい。個人的にはもう少し遠くに住んでも良かったかなと思っている。

 

南森町

南森町、通称「なんもり」は大阪住みたい街ランキングでも上位に位置する。商店街があり適度な賑やかさ。大阪地裁へも徒歩10分程度だし、南森町駅、大阪天満宮駅が使えるので他地域へのアクセスもいい。

 

③福島

大阪地検が近い。おでん屋「花くじら」を筆頭にのん兵衛の街と言われており、西天満より賑やか。JRの駅もあり、隠れたオススメ。

 

④ミナミ(難波・心斎橋)

元々、西天満とこっちのエリア両方を内見する予定だったが、西天満に好条件の物件があったため即決してしまった。

ただ、やはり「大阪らしさ」はミナミでありこっちに住めば良かったな~と思う機会が多かった。キタに住んでいると、飲み会もほぼそっちなので、ミナミに行く機会は多くない。修習後一人で特に意味もなくミナミに遊びに行ったものだが、活気に魅了された。月一の病院もあえて難波駅近辺にしたものである。

ただ、当たり前のことだが便利さとはトレードオフである。大阪地裁は北浜からも淀屋橋からも10分歩くので、通勤はやや面倒になる。東京の彼女と別れた僕は長堀橋のタワマンに住む年上の子と付き合って、週1でそっちから通勤したが、ドアドア20分ですら憂鬱だったのだから、やっぱり近くで良かったのかも。

 

大国町・新世界

ミナミ以上の「大阪らしさ」はこちらなので、どうせならこっちに住んでも良かったかも。大国町近くに行きつけの飲み屋があり、月2くらいで通っていたが、廃れた感じが心地いい。通天閣が見えるマンションとかも乙だよな~。

 

三条京阪祇園四条

あえての京都。京大出身で京都から引っ越さず通ってる人は結構いたし、かくいう指導担当も京都から梅田に通勤していた。平日は大阪で土日は京都というデュアルライフは面白かっただろうなと思う。北浜まで京阪で一本なので電車一時間が我慢できれば問題ない。鴨川沿いの落ち着いた空気は本当にホッとするものがある。

長堀橋タワマンの年上彼女と別れた僕はその後山科に住む福岡出身の放射線技師と付き合い、その後三条大橋に住んでいる山口出身の京大院の子と付き合っていたのもあり、特に後半は毎週のように京都に行ってた。山科の子は気性は荒いが可愛かった。京大の子はメガネが似合う才女だったが、最後まで敬語で「人前でみっともない」と手すら繋がせてくれなかった…。話が逸れた。

 

まぁそんなわけなので、もう一度選べるならやはりミナミに住んだかな~。堀江とかももうちょっと開拓してみたかったな…。

5月事務所の旅行で関西に行くので、久々に思い出の地を巡りたいものである。