世界遺産検定の話①

修習生だった頃の話・・・

6月頃、暑い中大阪地裁でややこしい殺人事件の起案に四苦八苦していた僕は、修習が終わる17時以降の時間が暇すぎたのと、「進歩してる感」が無いから何か資格でも受けようかと思って探した。

そして、せっかくなら「バックパック旅行」という趣味と絡んで話のネタにでもなるものがいいなと世界遺産検定を受けることに。

というのも、修習してると自己紹介とかスピーチをする機会が多いが、そのときにキャラを立たせるためにも趣味の話をすることが多い。

大阪修習での友人には例えばラーメン食べ歩きが好きすぎてラーメン作りを趣味にしている人がいて、「ラーメンの◯◯君」みたいになる。裁判官が「〇〇君にラーメン以外の大阪グルメを食べさせる会」を企画してくれたこともあった。そういうぶっとんでる趣味があると羨ましい。

僕の趣味はあんまり公に言いにくいものもあるので(なんなんだ?)、だいたいバックパック旅行とか、無難にスポーツでフットサルとか言ってたが、バックパック旅行って大きな休みでもないとしないので、微妙だなと思ったのである。

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世界遺産検定は4級、3級、2級、1級、マイスターとある。世界遺産検定といえば鈴木亮平が有名だが、彼は1級保持者である。これは実は中々すごい。1級は2級に受かっていないと受けられず、しかも合格率は30%なので、結構ガチでやらないと受からない。

というわけで、初受験の最上位級は2級となる。4級は勿論、3級もかなり簡単みたいなので飛ばして2級を受けることにする。

 

ここで問題。現在世界全体で世界遺産は何個あるだろうか?

 

 

 

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答えは1199件である(2023年10月現在)。

 

そんなにあるの?と思われたと思うが、そんなにあるのである。よく飲み会とかでこの質問をするが、大体200とかの答えが返ってくることが多い。旅行で世界遺産を制覇したいな~とか思うが到底無理なのでやる気をなくしてしまう。

正直世界遺産はかなりインフレしていて、毎年数は増加している。大体毎年20~30件登録されている。

世界遺産には上限が無いこととなっているが、増えすぎても問題なため、近年では信義件数が減らされることとなり、紆余曲折を経て各国1件、審議総数35件までに落ち着いたようである。

 

ちなみに、日本の世界遺産は何件だろうか?

 

 

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答えは、25件である。

25件くらいであれば制覇することも現実的だろう。僕の場合は9つしか行ってないので、まだまだこれからだ。

25件というのは、国別ランキングでは11位となかなか検討している(近年アメリカを抜いた模様。ちなみに1位イタリア、2位中国、3位ドイツ・フランス、5位スペインと流石にヨーロッパが強い)。

ちょうど、僕が大阪にいた頃、百舌鳥・古市古墳群が新たに登録され大阪の街は湧いていた。関西は兵庫・奈良・京都・和歌山と登録が多かったのに大阪は登録がなかったので、悲願の登録と言えるだろう。

2021年には「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)と「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森県岩手県秋田県)が新たに登録された。

世界遺産には文化遺産と自然遺産があるが、自然遺産の方がレアであり、その意味で自然遺産の奄美大島~はなかなかすごいと思う。日本の自然遺産は、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島に次いで5件目。

なお、2021年に2件登録となったのは、その前の年の大会がコロナで中止となったためである。

 

 

 というわけで、次回は検定を受ける話。