世界遺産検定の話②

試験

試験まで

さて、世界遺産検定2級。出題対象は、約1200の全世界遺産のうち300件である。

なんだ、全部出るわけじゃないのか、それくらいなら余裕だろう、僕は世界史選択だったし、結構海外に旅行に行って世界遺産にも触れている。

…と思ったが、そんなこともない。聞いたことない遺産ばかりである。というのも、タージマハルとかモンサンミッシェルとか、そういう日本人に有名な遺産は3級や4級の対象となっており、2級からは外されているのである。本当に行ったことのないところばかりだったし、国としても行ったことのないところは土地勘がないので、全く頭に入ってこない。

僕は完全に趣味で自主的に受けているし、一応司法試験という文系最難関の試験を通っているので、「落ちるわけにはいかない」と大変焦った。 修習後にカフェに行きひたすらテキストと問題集と格闘する日々が続いた。

 

いざ受験

2019年の七夕、起きると北浜から京阪電車に乗った。試験会場は遊びに行きがてら京都にしたのである。

まずは腹ごしらえということで、出町柳で下車し叡電に乗る。目指すはもちろんラーメン激戦区、一条寺である。関西では唯一の二郎、ラーメン二郎京都店へ向かう。東京ほどは並んでいない。味はそこそこと言ったところか。京都らしい九条ネギのトッピングが良かった。

 

話が逸れたが、二郎を完食した僕は電車を乗り継いで京都駅に向かう。試験会場は駅近くの専門学校だった。

わりと緊張していたが、簡単すぎて早々に問題を解き終える。知ってる問題ばかりだ。時間が余りすぎてやることがない。

試験が終わると何気に行ったことのなかった東寺に歩いていく。世界遺産検定を受け終わってすぐに世界遺産を見るというのも中々乙なものであった。京都はやはりいいなぁ。

 

試験結果

さて、肝心の結果だが、、、、無事に合格していた。

しかも、100点満点中60点以上で合格なのに95点というオーバーキル。司法試験合格者を舐めてもらっちゃ困る。流石に勉強をしすぎたようである。

とか言いつつ「こんな自分でわざわざ受けて不合格とか恥ずかしすぎる。絶対に落ちるわけにはいかない」とかなりビビっていたし、試験合格は司法試験以来だったので、かなり嬉しかったです。

 

試験対策

試験対策だが、とにかく「過去問を解く」これに尽きる。というのも、明らかに何度も出題されている問題が多くあるので、過去問を潰せば必然的に点が取れるようになっているのである。テキストを読んでいると膨大な知識量に圧倒され絶望するが、実際に出る箇所は決まっている。司法試験とおんなじですね。

なお、1級はそうではなく、テキストから満遍なく出るようでかなり難しい模様。「2級を簡単に合格させて1級に受験生を流動しそこで受験料を儲けている」とまで言われています。

まぁ、2級取ったら1級が欲しくなるのが人情ですからね。

でも、僕が1級を受けることはないでしょう。あくまで遊びなので、とりあえずは2級で十分です。

 

 

 

今まで行った世界遺産

さて、せっかくなので、今までぺんぎんが行った世界遺産を国別にまとめてみたい。果たして何個あるのか…。

 

アジア 19個

日本…姫路城、古都京都の文化財原爆ドーム厳島神社古都奈良の文化財日光の社寺琉球王国のグスク、紀伊山地の霊場と参詣道、富士山

タイ…古都アユタヤ、スコータイの歴史上の街と関連の歴史上の街

ベトナムフエの建造物群

カンボジア…アンコールの遺跡群

インド…タージマハル、アーグラ城塞、赤い城の建造物群、ジャイプルのジャンタル・マンタル、ラージャスターン州ジャイプル市街

ネパール…カトマンズ盆地

 

欧州 16個

英国…ロンドン塔、ウエストミンスター宮殿

フランス…パリのセーヌ河岸、ヴェルサイユの宮殿と庭園、ル・コルビュジエの建築作品

ドイツ…ケルン大聖堂ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群、ベルリンのムゼウムスインゼル

オランダ…アムステルダム

ベルギー…ブリュッセルのグランプラス

ポーランドアウシュヴィッツ・ビルケナウ、ワルシャワ歴史地区、ヴィエリチカの王立岩塩坑群、クラクフ歴史地区

チェコプラハ歴史地区

ロシア…モスクワのクレムリン赤の広場

 

中南米 8個

米国…自由の女神像、グランドキャニオン国立公園、独立記念館

ブラジル…イグアス国立公園

ペルー…マチュ・ピチュの歴史保護区、クスコ市街、リマ歴史地区

エクアドル…キトの市街

 

中東・アフリカ 7個

トルコ…イスタンブルの歴史地区、ギョレメ国立公園カッパドキアの岩窟群

パレスチナ…イエス生誕の地:ベツレヘムの生誕教会

イスラエル…テルアビブの白い都市

エルサレムの旧市街とその城壁群

ヨルダン…ペトラ遺跡

サウジアラビア…メッカの玄関にあたる歴史都市ジッダ

 

…ということで、ちょうど50個。世界偏らず色々行っており、中々じゃないだろうか。

見ていて思ったのは、やはり日本はもう少し頑張りたい、中国が0なのはもったいない、自然遺産が比較的少ない、というところだろうか。

世界遺産というのは様々な側面から考慮したその自然的・文化的価値によって決まるので、実はウユニ塩湖やナイアガラの滝は世界遺産じゃなかったり、必ずしも有名=世界遺産というわけではない。

なので、世界遺産を巡る旅!となると今後は結構マイナーな箇所に行くことになりそうである。

そもそもこれでようやく1199件中の50件、割合にすれば4.1%であり、死ぬまでに制覇どころか10%すら難しいだろう。そういう意味では世界遺産かどうかで旅行先を決めるのはどうかなと思う。

他方、聞いたこともない遺産の背景を調べてると意外と面白かったりとか、その国の新たな側面が見えてくるのが世界遺産の魅力だと思う。今後も折に触れて勉強したいもんである。

少なくとも日本の25個については死ぬまでに制覇したい。次の旅行先は長崎にしようかなと思っている今日この頃。