2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

NY Bar13 - Constitutional Law

憲法は今日本で一番ホットな法律だといえると思う。ご存知のように日本憲法はアメリカの手によって作られ、その後もアメリカの判例法の影響を大きく受けているので、アメリカ法を学ぶことはすなわち日本法を学ぶことである ところで、前に「アメリカ人は憲法…

NY Bar 12 - Conflict of Laws

法の抵触、つまり日本でいう国際私法に当たる分野。ただ、アメリカという国の特性上、外国法との抵触ではなく、国内の州同士のものがメイン 講義時間も2時間で、エッセイの出題率もCon Lawと並んで最も低いので、重要度は最も低い科目。出るとしても単独で出…

NY Bar11 - Evidence

Evidenceは日本の刑事訴訟法のうちの証拠法分野といった感じであるが、自白の議論はCriminal Procedureのほうに行っているので、範囲としてはより少ない しかし重みとしてはCriminal LawとCriminal Procedureを合わせた量に値するのだから、いかにアメリカで…

NY Bar 10 - Wills

Wills(遺言法)だが、寝過ごして授業に出そこね、後日ビデオで見るという失態を犯した Willsは正式な科目名としてはWills and Estateとなる。というのも、科目の半分くらいはIntestament(無遺言死亡)で、そもそもwills(遺言)が無いので、estate(財産)…

NY Bar 9 - 試験地はマンハッタン

NY Barの試験地は、NYC (Manhattan), Albany, Buffalo, Saratoga, White Plainsの5箇所がある 基本的にニューヨーク州居住の受験者にはマンハッタンが割り当てられ、それ以外の受験者は残りの4つから早い者勝ち、という感じと聞いていた で、結論からいうと…

NY Bar 8 - 途中経過

バーブリが始まって2週間が終わろうとしているが、早くも疲れが見えてきたというか、中だるみ感が出てきてしまった。最初は、 「バーブリすぐバーイグザムはsprintじゃなくてmarathonだからとかいって休むことを勧めてくるし大したことなさそうだな。むしろ…

NY Bar 7 - Real Property

Real Property(不動産法)はわけがわからないとよく言われる分野である。イギリスの法律を起源に持ち、ローの授業ではうん百年前の判例を読まされるとかなんとか ただ、アメリカは日本よりも個人の権利に対する執着というか尊重の念が強いので、そういう意…

NY Bar 6 - MPT Work shop

さて、バーブリでもMPTの対策が始まった MPTは知識が問われない純粋な読解・論述試験のため、明らかにアメリカ人に比べると不利であり、外国人、特に日本人は敬遠しがちである が、今年から配点が20%になったし、決して軽んじることはできない Workshopで学…

NY Bar 5 - Criminal Procedure

刑法と違って、日本の刑訴法はアメリカのCriminal Procedureの影響をかなり受けているので、オリジナルの議論を直接学べる楽しい科目である 例えば、毒樹の果実理論はアメリカのFruit of poisonous treeを輸入したものだし、毒樹の果実でも証拠とできる例外…

NY Bar 4 - Criminal Lawの授業終了

ということで、2科目目のCriminal Lawの授業終了 とはいっても、たった1日で、しかもなぜかコマ数も少なく、実質3時間足らずの授業だった。それで刑法という科目の一応全てをカバーするんだからおそろしい Tortsでも思ったが、アメリカの法律は、そもそも…

NY Bar 3 - Tortsの授業終了

1科目であるTortsの授業が終了 授業は非常に明快で、hypoも多く、ジョークも多く、とても面白かった。つくづく、アカデミックでのんびりとしている大学の講義よりも、こういう授業のほうがあってるなと思う 体験記とかを読んでると、「ザーッとさらうだけで…

NY Bar 2 - 対策の基本方針

さて、前回の記事で出題内容などをざっと確認したので、今回は対策の基本方針(態度)について ざっくり言うと バーブリの要求にきちんと応える その上で多めにやる 問題を多く解く 強弱をつける 日本語で理解してから英語のアウトラインや授業に臨む という…