卒業しました。

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気づいたら一ヶ月以上更新してませんでした。ぺんぎんです。

えー…、まぁこの一ヶ月は色々ありました。

 

ファイナルの勉強をし、5時間の試験を何とかやりきり

ペーパーを何とか提出し

ファイナルプロジェクトのスライドとペーパーを何とか完成させ

就活を少しやり

ギターを買い

yearbook(卒アル)を苦心の末完成させ

同期とラスベガスに卒業旅行に行き

父とニューヨークに卒業旅行に行き

初のブロードウェイに感動し

久々に小説を読んで感動し

他の大学の人と知り合い

パソコンを新調し

 

そして、

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無事にペンシルベニア大学ロースクールを卒業し、LL.M.の学位を得ました。

晴れやかで素晴らしい卒業式でした。

ひとまず、ここまで来れたことに安堵しています。

そして、夢だった学校で勉強する機会をくれ、支えてくれた、両親や友人、先生方に感謝しています。

もちろん当ブログの読者の皆さまも。ありがとうございました。

 

時々このブログでも弱音を吐いてしまいました。正直言って、結局解決できずに終わったことは多いし、在学している間、将来への不安感や自分の能力への疑念などなどが頭を離れることはなく、プライベートでも色々あり、決して楽しい「夢の海外生活」だとは言えませんでした。

何というか、色々と考えさせられることが多かったものの、それを何かに昇華させることもなく、身動きが取れずに、散々掻き回された挙句、澱となって、心の底に溜まっていった。そんな気がします。

もちろん、その澱が単なるマイナスの存在というわけでは決してなく、それも含めて僕自身ですし、それも一つの経験だとは思います。何一つ無駄なことはないだろうし、connecting the dotsではないが、将来どこかで僕を救ってくれるものになると思います。

ただ、僕がアメリカの生活で企図していた「プラクティカルな自分」とはまるで真反対の結果で、それに対してもモヤモヤした思いを抱えるわけですが、それもまた、「俺らしいかな」とも思っています。

以前カリフォルニアでの留学を終え帰った時に、"wherever you go, you are yourself"という一つの結論を得たのですが、それを再確認した気分です。

とは言え、変わったのかな?考えてみれば、少なくとも内面的に変化したことは多いかもしれません。日本に帰って初めて、他人の目を通してそれを認識していくのかな。

 

Penn Lawは素晴らしい学校でした。

アメリカ人はもちろん、世界30カ国以上の友人ができ、多くの刺激を受けました。個性的で、優秀で、快活な人々で溢れていました。いい意味でも悪い意味でも、彼らから色々な影響を受けた。改めて、Penn Lawで学べたことに感謝するとともに、この学校のコミュニティの一部になれたこと、卒業生となれたことを、誇りに思います。

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どうも、久々なので筆のノリが悪いな笑。たまったことは、改めて書いていきたいと思います。もっとも、今日からBarbriの講義が始まり、これから忙しくなるのですが…。

 

ぺんぎんのペーパーチェイスと留学はもう少し続きます。

今後もよろしくお願いします。

 

ぺんぎん

地震とネットリテラシーなどについて

熊本の地震にニュースに触れて、大変胸が痛い。現在も辛い思いをされている方にはかける言葉が見つからない。

311の時も旅行でロンドンにいて…何もできない自分を歯がゆく思ったものだった。ロンドン時間で朝5:46。たまたまそのときホステルで朝食を食べながらテレビを見ていて知ったけど、そうじゃなかったらしばらく知らなかったのかなと思うとまた怖い。

当時僕はtwitterをやってなくて、日本のメディアにあまり触れられず、現状がなかなか分からなかった。帰りの飛行機で日本の雑誌に触れてようやくことの重大さに気づき、帰ってようやくそれが実感となった。それに比べると、今はtwitterをやってるし、ウェブメディアもアクセスしやすく、情報は格段に得やすい。

しかし、twitterは、正直ネットリテラシーが低い人たちが無駄に情報を拡散していて、かなり問題視している。例えば、救助を訴えるツイートにしても、それを拡散する意義はあるのだろうか?確かに多くの人の目に触れる機会はあるだろうけど、多くの目に触れる機会があるということは、「誰かが助けてくれるだろう」という他人頼りになることにつながる。ネットではいわゆるマルチポストは嫌われるけど、一体その解決に向けて誰が動いてるかがわからない。

とりわけ、引用RTやスクショによる情報の拡散はかなり危険だと思う。普通のRTなら元のツイートを削除すればいいけど、この2つだと、元ツイートを削除しても残ってしまう。結局、すでに解決された問題に人的・物的リソースが割かれることになってしまうことになりかねない。

そもそも、twitterは検索機能があるのだから、欲しい情報は検索で得られる。むやみな拡散は明らかに逆効果だと思う。

また、公式に 「#救助」というハッシュタグが使われることになっているが、本当に救助を求めていない人がこれを使ったり、公式通りではない使い方(場所とかも載せるわけでもなく、単に抽象的なお願いという形でツイートする)も見られる。これでは本当に必要な人の要請が埋もれてしまう。

 

また、当事者は焦っていてそれどころじゃないんだろうけど、安易な救助要請も散見されるし、何をどうして欲しいのかわからないことも多い。

twitterは元々日常のどうでもいいことやふとした感想を気軽につぶやけるツールなはずなので、こうした災害時の使用については少し対策を取らないとな、と思う。例えば、それこそ災害などの有事の際には通常の使用を控えるようにさせるだとか、あるいは場所で検索できるようにするとか。救助用の別のタイムラインみたいなものを用意するとか。今のように全てがタイムラインに集約されている状態だと、情報が錯綜して結局役に立たないのではないかなと。

また、「どうでもいいことをつぶやける」といったけど、デマの問題も深刻。

こういうことをしてしまうようなネットリテラシーの低い人は本当にtwitterを使うべきではない。僕も結構過激なことをつぶやくほうだけど、言っていいことといけないことのラインはきちんと引いてる。twitterは誰でにでも見られる可能性が高いということを(そしてその爆発的な拡散力を)きちんと認識するべき。

また、デマを流した奴がありえないのはもちろんだけど、それを拡散した人も同罪だと思う。明らかに嘘だとわかることや、真偽不明の情報。なんで、RTボタンを押す前に少し立ち止まって考えないのか。正直、拡散している人とかは中高生とかがメインで、よく考えず条件反射でツイート・RTしてるとしか思えない人が多い。デマに限らず、助けたいから、ではなく、単に騒ぎたいだけじゃないの?と思うことも。ライオン脱走のデマにしても、よく見れば下にストリートの名前が英語で書いてあるから熊本のものではないことはわかるはず。そんなことに目がいく余裕がない当事者の人はともかく、適当に見てRTした部外者は猛省すべきである。

 

それから、マスコミの問題も深刻。取材用ヘリのせいで支援物資が届けられないだとか。あるいは、被害に遭っている人に取材のお願いをリプライで送るとか。友人を亡くした人に送るとか。

確かに正しい情報を広げることは重要だし、我々はその恩恵を受けている。でも、正直マスコミの人はそればかり考えていて、情報提供者をなんとも思っていないことが多い。僕自身にも経験があるが、本当に不快だったし、腹が立った。ああいう態度は本当に改めるべき。最近はキュレーションメディアとか言って自分の足で情報を集めず単に既存の情報を整理するだけのものも多い。それはそれで重要だけど、結局あんたのメディアのPV数を増やしたいだけでしょ?としか思えない。大体、同じような情報を複数の媒体で流す必要はないのだから。本当に無意味。

 

それから、支援物資を運ぶこともどうなんだろうと。それによって道路が渋滞する危険もあるし、物資をきちんと区別して保管、運搬する人がいるかもわからない。

やはりこういうのはノウハウのあるプロにまかせるのが一番だろう。311の時も、送られてきた古着が結局役に立たずゴミになったとかそういうニュースを耳にした。

つまり、彼らがきちんと動けるように募金するのが一番ではないか。金はいくらあっても困らないし、それを有効に使える人の下に送るのが一番有効な方法だと思う。そういうわけで、僕も少ないながら募金をした。

 

もっとも、役に立とうという気持ちは素晴らしいし、それだけの行動力はすごいと思うし僕も見習いたい(311や今日本にいたとしても、僕は現地に行こうという考えは浮かばなかったと思う)。「やらない善よりやる偽善」だとは思う。「ボランティア行ってもしょうがないでしょ」と思うくらいなら、役に立つかわからなくてもいいからとにかくボランティアに行く人のほうが偉い。

しかし、本当の意味で役に立つためには何をすればいいかということは学ばなければならないと思う。

 

九州だけの問題だと思っていたけど、南海トラフの可能性もあるみたいだし(今回の地震との関連性の存在についてはまだ曖昧みたいだけど)、日本の危機なのかもしれない。そういうことを思うと、海外にいることが本当に歯がゆく思える。

南海トラフについては、向こう2,30年くらいで来るのは確実みたいだ。本当に日本は大丈夫なんだろうか。あの規模の地震が来たら、対策の取りようがない。想定被害地域に住んでいる人は移住しないとどうしようもない。今回の地震でもっとこういう問題についてみんなが(自分も含めて)きちんと考えるようになればいいなと思う。

ともかく、今回の一連の地震が早くおさまることを願っています。

【歌詞和訳5】Arctic Monkeys - "Do I Wanna Know?"

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歌詞和訳、やっぱり楽しいし表現も学べて一石二鳥なので、1日1個できたらなぁとか思ってる。他にやらなきゃならないことがたんまりあるわけだけど…。

 

今回は、アークティックモンキーズの最新アルバム(といっても3年前だが)"AM"の1局目を飾るこの曲。

 

youtu.be

アークティックモンキーズと言えば、I bet you look good on the dancefloorとかBrianstormとかひたすら激しいリフと疾走感のある曲が多い。僕はこのへんとかWhen the sun goes downとかは大好きで、I bet~は高校時代にバンドでカバーした思い出の曲だ。

ただ、アルバム全体で聴くと結構単調で飽きるので、実はバンドについては結構ニワカである。好きな曲鬼リピ野郎である

この曲を初めて聞いた時は「ん?」と思った。リフメインというのは従来と同じだが、このどっしりしたスローテンポは新境地。そして聴くたび病みつきになる。そして歌詞が素敵。そういう意味では前回のMadnessと同じような感じである。最近ハマり中

 

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"Do I Wanna Know?"

Have you got colour in your cheeks?
Do you ever get that fear that you can't shift the tide that sticks around like something in your teeth?
Hiding some aces up your sleeve
Have you no idea that you're in deep?
I've dreamt about you nearly every night this week
How many secrets can you keep?
Cause there's this tune I found that makes me think of you somehow and I play it on repeat
Until I fall asleep
Spilling drinks on my settee

頬を赤くしてどうしたんだよ

奥歯に物が挟まっているみたいな、まとわりついて流れを変えられないような、そんな恐怖を感じたことはあるかい?

奥の手を隠して。どれだけ奥底にいるか考えたことはあるかい?

ほとんど毎晩のようにお前の夢を見るよ

一体どれだけの秘密を持ってるっていうの?

お前のことを考えてしまう曲を見つけて、それを毎日寝つくまでかけてさ。気づいたらソファーに酒がこぼれてる始末さ

 

<Verse>
(Do I wanna know?)
If this feeling flows both ways
(Sad to see you go)
I've started hoping that you'd stay
(Baby we both know)
That the nights were mainly made for saying things that you can't say tomorrow day

(俺は本当に知りたいのか?)

もしこの感情を俺とお前とで共有してるならさ

(お前がいなくなるのを見るのは辛いんだ)

お前が残ってくれることを期待してしまうよ

(なぁ、お互いわかってるんだろ?)

その夜は、明日言えなかったことを言うために作られたんだって

 

<Chorus>

Crawling back to you
Ever thought of calling when you've had a few?
Cause I always do
Well baby I'm too busy being yours to fall for somebody new
Now I've thought it through
Crawling back to you

お前のところに這い戻るよ

ちょっと酔っ払った時とかに、電話をかけたくなったりすることってないかな

だって、俺はよくあるからさ

多分、お前のものでいるのに忙しすぎて、新しい女を作る気にもなれないんだよ

考え抜いてわかったよ

お前のところに這い戻るよ

So have you got the guts?
Been wondering if your heart's still open and if so I wanna know what time it shuts
Simmer down and pucker up
I'm sorry to interrupt it's just I'm constantly on the cusp of trying to kiss you
I don't know if you feel the same as I do
But we could be together if you wanted to

それで、決心はついた?

ずっと気になってるんだ。お前の心がまだ開いていて、それで俺はそれがいつ閉まるのか知りたいのか

心を鎮めて、そっと唇を突き出して

邪魔してごめん。ただ、お前にキスしようとこうしてるだけなんだよ

お前が同じように思ってるのかはわかんないけどさ

でも、お前が望んでくれたら、俺たちはまた一緒になれるような気がするんだ


<Verse>


<Chorus>

 

Crawling back to you

 

<Verse>

(Do I wanna know?)
Too busy being yours to fall
(Sad to see you go)
Ever thought of calling down?
(Baby we both know)
Do you want me crawling back to you?

(俺は本当に知りたいのか?)

お前のことが忘れられないんだ

(別れるのは辛いんだよ)

責めたいって思ったことはないのか?

(なぁ、俺もお前も知ってるんだろ?)

俺に戻ってきてほしいの?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

これはストーリーは単純で、振られた男が彼女とよりを戻そうとすがる曲だ。

ちょっと情けないが、ぺんぎんも女々しいとよく言われるのでこの歌詞には非常に共感出来る。特に、"Ever thought of calling when you've had a few? Cause I always do"というところは、あぁあるあるとなる人は多いだろう。

ところで、オアシスのSlide Awayとかもそうだけど、なぜかぺんぎんは失恋ソングが好きである。考えてみたら、初めて自分で作った曲も失恋ソングだった。別に当時失恋したわけではなかったのだけど。単に書きやすいからかな。

こういうラブソングをこのどっしりしたメロディでやっちゃう、そういうところがたまらない。これぞロックって感じだ。まっすぐだけど口下手だからこんな方法でしか言えない。しかもぶっきらぼうかつちょっと偉そうな言い方で。散々うじうじして最後に質問で終わるところも、なんとも人間臭い。

【歌詞和訳4】 Muse -"Madness"

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久々に歌詞和訳。

今回は、先日ライブに行ったミューズのMadness。


Muse - Madness - Live At Rome Olympic Stadium

 

苦悩しつつも答えを探そうとするラブソングである。邦題は「マッドネス~狂おしい愛」

前にカリフォルニアに留学した頃にリリースされて、その時よく聴いてて、そしてまたアメリカに戻ってきて、再びよく聴いてる。歩いてる時とかによく口ずさむ。

初めて聞いた時の感想は、「なんだこれ?」という感じだった。ママママママママと繰り返す謎なイントロ、全体的に暗くて地味な印象。

しかし、数回聴くとガラリと印象が変わった。癖になるんですよね、このゆったりとしたビートと覚えやすい歌詞。そして、独特のパネルを使ったベースと、打ち込みっぽいドラム。そしてキレのあるギターソロにラストの壮大な美しさ。サウンド的にも新しい曲だった。

多くの名曲があるミューズの中でも、個人的にはベスト3に入れたい曲です。

 

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"Madness"

I, I can't get these memories out of my mind
And some kind of madness has started to evolve, yeah
I, I tried so hard to let you go
But some kind of madness is swallowing me whole, yeah

どうしても君との思い出が頭から離れないんだ

忘れようとすると、ある種の狂気みたいなものが噴き出してくる

君を手放そうと努力してみたけど、うまくいかない

ある種の狂気みたいなものが僕を飲み込んでいくんだ


I have finally seen the light
And I have finally realized what you mean

やっと光が見えたよ

そしてやっと気づいた。君が言いたかったことを

And now, I need to know is this real love or is it just madness keeping us afloat?
And when I look back at all the crazy fights we had
Like some kind of madness was taking control

今こそ確かめなきゃいけない。これは本当の愛なのか、それとも単に、狂気が僕たちをフワフワさせていただけなのか

僕らがしてきたバカバカしいケンカを一つ一つを思い返してみると、気づくんだ

ある種の狂気みたいなものがそれを支配していたってことに

And now I have finally seen the light
And I have finally realized what you need
やっと光が見えたよ

そしてやっと気づいた。君が必要としていることを

And now I have finally seen the end (Finally seen the end)
And I'm not expecting you to care (Expecting you to care)
But I have finally seen the light (Finally seen the light)
I have finally realized (Realized)
I need to love
I need to love

やっと終わりが見えたよ。もう君は気にする必要はない

でもやっと光が見えたよ。そしてやっと気づいたんだ

僕は愛が必要なんだ

Come to me. Trust in your dream
Come on and rescue me
Yes I have known, I can be wrong
Maybe I'm too headstrong

Our love is madness

こっちに来てよ。君の思うことを信じて

こっちに来て、僕を救ってよ。わかってるよ、僕がわがままなのは

でも、狂気こそが僕らの愛そのものなんだよ

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この曲の解釈はいくつかに分かれる気がする。

 

①Real Love≠Madness説

僕らの愛を支配していたのは単なる狂気で、それは本当の愛ではなかった。僕は単に恋していたかっただけだった。だからもう君に好きになってもらう必要はない。

②Real Love=Madness説

僕らの愛を支配していたのは狂気だった。しかし、狂気こそが恋(愛)の本質なんだ。だから、もう悩む必要はない。君の感情に従って、僕の元に戻ってきてほしい。わがままなのはわかってるけど、でも恋ってのはそもそも狂気なんだからいいじゃないか。

 

どちらが正しい解釈か、以下で考察。

 

歌詞は非常にシンプル。マットは小難しい単語を使いがちだけど、この曲ではそういうのを一切排している。直球さが伝わってくる。

しかし、言いたいことは初見ではちょっとわかりにくい。

そこで、時制に注目してみる。

まず、"I have finally realized I need to love"というのはどうか。

ここでのneedは動詞だから、恋が必要だったと後から気づいたのならば、"I have finally realized I had needed to love"にしなければならない。

しかし、恋が必要なのが、自分にとってなお続いてる状態や真理を表す場合は、時制の一致の適用を受けないから、現在形でよいことになる。

ということは、「恋が必要」なのは主人公にとって普遍の事柄なんだろう。

ただ、loveが一般的なものなのか(つまり自分のエゴで誰かを愛していたいのか)、あるいは彼女への特定の愛なのかは少しわからない。

 

あと、"what you mean"と"what you need"が現在形なのも引っかかる。

君が言ってたことや君が欲していたことをあとから「あ、そういうことだったのか」と気づいたのならばここは大過去になるはず。

ここが現在形になっているということは、今現在の彼女の言動を理解した、ということになるのかな。あるいは、言動自体は過去だったけど、その言動をする感情は現在も彼女の中に残っていると。

 

 

結論から言うと、僕としては、Real Love=Madness説が正しい解釈だと思う

まず、最後が"Our love is madness"と現在形で締められていることもそう

そして、確かに、"real love"と"madness"がorで繋がっていることからも、madnessとは単なる一過性の狂気にすぎなくて、real loveではないとも取れる

歌詞の意味について議論している以下のサイトでも、そういう意見はある。

Muse - Madness Lyrics | SongMeanings

The opening verse describes a period of time after a breakup that this person has had time to reflect on everything. Trying to let go. And in the pain of heartbreak you question everything that you've done and think about everything you did wrong. He crys out "I need to love" and it sounds like letting go.

This song isn't necessarily only about realising your faults and hoping that your love returns to you. When I listen to this I think there is a possibility that it means that he's come to terms with the relationship ending ( "now, I have finally seen the end" ), accepted that their love is "madness" or not healthy, and is hopeful for the future - asking for new love to come to him. "Trust in the dream", the dream being a more fulfilling love.

確かに、"end"を文字通り取ればこういう解釈もできそうだ。 

 

しかし、"I have finally seen the light"とか"I have finally seen the end"と自分の中で心境の変化があることが見て取れるから、

「その二項対立は誤りで、結局すべての愛は狂気だった」

というのが結論(=light, end)ということなんではないだろうか。

 

上記のサイトでも、僕と同じ解釈の方が多い。

以下印象的なコメントを少し引用。訳は面倒なのでつけないが、要するに、

「彼女と一度別れてその関係についてよく考えてみて、自分がいかに彼女を必要としてるかわかった」

という解釈が展開されている(マット自身もインタビューでそう語ってた模様)。

"You've had a fight with your girlfriend and she goes off to her mum's house for the day and you're on your own going: 'What did I say?'" says Matt, describing the song's inspiration. "I'm sure a lot of blokes have that experience in the early stages of relationships where you go, 'Yeah, she's right, isn't she?'"

he said that he wrote this song after getting in some sort of argument with his fiancee, Kate Hudson, and she left him some time to think about their relationship and so in that time period he wrote this song.

So, I guess to me the song is talking about him finally realizing that she is what he needs and that he needs to show that he loves her. I love this song, the lyrics are very personal and have a lot of emotion in them.

 

そして歌詞の一部("I need to love")について

As a quick note, I read the lyrics on Muse's official site and instead of Matt singing "I need to love", he actually says "I need YOUR love". I know it doesn't seem like that big a change, but to me changing the word "to" to "your" kind of gives the song a different meaning at the end where he is still longing for this person he's with.

これはその通りで、"I need YOUR love"と歌っているライブもある(カラオケでもそうなってた気がする)。I need your loveだとしたら直球であなたの愛が欲しいということになるが、好きなのは君だけなんだから、言わずもがなloveは君への愛に他ならない、とも取れるので、"I need to love"と結局そんなに違いはないかもしれない。

 

さらに歌詞の一部("Maybe I'm too headstrong")について

The lyrics at the end of the song should read... "Come to me Just in a dream Come on a rescue me Yes I know I can't be wrong and baby you're too headstrong, our love is madness"

The song is about being able to put arguments and our own personal ego aside for love. He can't be wrong and she is too headstrong basically say the same thing. We are stubborn as people but putting aside our egos help us love and realize the love we need

そう、baybe you're too headstrongと言ってる(ように聞こえる)ライブもあるのだ。

これは主語が変わってるので大きな違いがあるようにもとれるが、「結局おれらお互い強情だったよね」ということが言いたいなら、主語がどっちでも結局は同じということになる。

 

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長くなってしまったのでここらで終わりにしたいが、シンプルだけど非常に深く本質的なことを語っている名曲だと思う。真の愛とは何かを考えさせてくれる。

僕としては、Our love is madnessというこの曲の主題にはひどく共感する。

だいたい、恋はもちろん、愛というのもある種の狂気に決まってるんではないだろうか。理屈や理性では解釈できないことが多すぎるから。

しかし、その説明しがたい狂気を生み出す魔力みたいなものこそが、恋(愛)の魅力だと思う。本当に大切なことは目に見えないというが、本当に大切なことは説明できない、と僕は思う。

もちろん「いや狂気に操られてちゃダメでしょ」という人もいると思うので、意見があればぜひ聞いてみたい。

ともかくは、Madness、ぜひ聴いてみてください。

Fight Night -Wharton v. Law- その3ー試合当日

 

pennguin.hateblo.jp

 

 

pennguin.hateblo.jp

 

というわけで、いよいよ試合当日。

 

起きてから

起きたはいいものの、緊張して食欲が湧かない。試合前には炭水化物を取っておかなければならないわけだが、全然食べる気が起きない。

とりあえずうどんを茹でたが、まずいこともあり半分で残す。どうしたものかと思って、近所のうまいラーメン屋に行こうと思ったが、油っぽくて気持ち悪くなってはいけないのでやめる。

結局honeygrowに行くことに。honeygrowとはスパゲッティと焼きそばの間みたいなおしゃれヌードルを提供するカジュアルな今風のお店。タブレットで色々とカスタマイズして注文できる。

まぁまぁうまいが、12ドルくらいする高級品である。

 

それから軽く走ったりストレッチしたりしてると、気づいたら3時。

友達にPillow Fightに誘われていたので近所の公園に向かう。

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これは文字通り枕で相手を叩くイベント。結構楽しかったけどくしゃみが半端ない。

 

これが結構いいリラックス&ウォーミングアップになった。

4時頃、会場であるThe Palestraに向かう。

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リングは普段練習で使っているものより少し大きめ。バウンド心地も違う。緊張してくる。

 

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それから、トレーナーにテーピング(ラッピング)してもらう。いつも自分でやるのよりかなり頑丈。

 

トレーナーからの試合の注意について説明を受けて、控え室で待機。

僕は主に音楽を聴きつつストレッチをして過ごす。それから試合が近づくと、ダッシュしたり、シャドーやミットをしたりしてウォーミングアップ。

 

 

試合は全部で8戦。僕の試合は2試合目だった。

Boys ang Girls Groupの余興(太鼓演奏?とか)が終わると、いよいよボクシングの試合開始。

1試合目のロー生は、日本クォーターでもあり、この前の学会で早稲田に行ったりとそこそこ仲のいい友達だった。この試合を控え室から覗いてると、普通にビビってきた。あんなとこで戦うのかと。速攻でKOされたらどうしようと。

僕は多分応援してくれる人の数だと一番ではなかったかと思う。というのは、ロースクールの代表というだけでなく、LLMの代表でもあり、LLMの友達の多分半分くらい(60人くらい)が応援に来てくれてたからだ。

おまけに大げさにみんなの写真を取って動画を作ってたりしたので、プレッシャーが半端ではない。絶対に負けられないという思いがあった。

そんなことを考えながら彼の試合を見ていると、判定で彼は負けてしまった。控え室に戻った彼は"Fuck"の一言ともにそこらへんにあった椅子を蹴って、うつむいてた。声をかけられる状況じゃなかった。緊張が増す。

 

入場&余興

さていよいよである。まずは相手の入場。

相手のウォートン生は、何の因果か日本とのハーフのやつだった。ちなみに、マッチアップは体重によって決まってるので、これは完全な偶然である。

彼は、黒人の父と日本人の母との間にアメリカで生まれ、それからスタンフォードに行き、ドロップアウトして自分のヒップホップレーベルを立ち上げ、それからウォートンに来たというかなり独特・優秀な経歴の男である。

しかし、そんなことは関係ない。相手になった以上、ぶちのめすだけだ。

ちなみに相手は身長が165cmくらいとかなり低め(僕は176cmくらい)だが、その分かなりのマッチョで、筋肉の浮き上がりからすると体脂肪率も8%くらいだろう。いい体をしてる。

「いや、相手が入場してくるのを見たときは◯◯くん終わったなと思ったよ」(同期の日本人の方の談)

相手はヒップホップな感じの入場で、なんというかヒール感に溢れていた。個人的にヒップホップがあまり好きではないのもあり、闘争心が湧く。

 

 

そして僕の入場。僕らの余興はこうである。

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まず黒服とベジータの友達がプリンセスを誘拐した体でリングまで走る。そのあと、仲間であるピッコロとブルマが僕(孫悟空)を呼び、あとから追っかけてリングに入る。

それから、孫悟空vs黒服、ブルマvs黒服、ピッコロvs黒服、でそれぞれ相手を倒す。

最後に、ボス戦という感じで、孫悟空vsベジータ。悟空がかめはめ波ベジータを倒す。

それから、悟空がプリンセスの縄を解き、プリンセスとキスし、ハグしてハッピーエンド。

 

という感じ。

他の奴の余興が単にリングに入ってyaaayってやるだけとか、よくてダンスとかだったので、きちんとコスプレしてここまでやった僕らの余興は結構ウケがよかった。まぁ、大観衆の前でかめはめ波やるのは恥ずかしかったが。。

 

しかし、この茶番みたいな余興のおかげで緊張が解けたのがよかった。

悟空の衣装を脱いで、ヘッドギア、マウスピース、グローブをつけ、リングコーチにワセリンを塗ってもらい、いざ試合開始。

 

Fight Night -Wharton v. Law- その2ー準備

Fight Nightはチャリティ(Fund Raising)イベントなので、集客が大事。ということでプロモーション活動にも身が入る。

 

試合前も色々とやりました。

①写真撮影

ファイティングポーズで写真を撮る。これが宣伝に使われる。

友達には軒並み「めっちゃ弱そう」と言われた。うるせぇ

 

②コメントなど

身長・体重などのデータとともに、質問に対するコメントを出す。

ぺんぎんのは以下のとおり

What made you decide to fight?
I just desired to be strong. Just wanted to challenge myself. Before coming to Philly, my friend told me Penn has a great event, Fight Night. This is exactly what I wanted.
 
What are your favorite and least favorite parts of training?
My favorite is hitting the bag, the best way to reduce stress.
My least favorite is being hit by girls. It's just painful.
 
Is there anything you'd like to say to your opponent?
Well, let's have a terrific fight. But I will be victorious.

ちなみに、最後の"I will be victorious"というのはMUSEのUprisingのサビの最後の"We will be victorious"から取っている。

ぺんぎんにとってはこれが戦いの曲。歌詞とメロディで闘争心が溢れてくる。

 

試合直前もこれを聴いてテンションあげてた。


Muse - Uprising (Live Video)

 

③プロモーションビデオ

これは自主的に作ることを決める。というのも、3年前に出場した日本人の方の動画がかっこよかったから。動画は作ったことがなかったが、iPhoneに最初から入ってるiMovieでわりと簡単にできた。

BGMはoasisのライブの入場曲でおなじみのFuckin' in the Bushes

youtu.be

 

この曲は映画Snatchの挿入歌としても使われている。前にオアシス仲間の友達にこれを見せてもらって、ボクシングとマッチしてて良いなと思い選曲

youtu.be

 

 

動画はロースクールの前と、Quadrangleの前と、ボクシングジムと、それからロッキーステップで撮影。

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もちろんロッキーの真似をして階段を駆け上がりバンザイするカットも。

 

 

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それから学校の友達に"Go Law!!" "Beat Wharton!!"というボードを持ってもらって写真を撮った。急いでやったけど3分の2くらいの70人ほどをカバー。

 

手前味噌だけど動画は結構ハイクオリティ。顔出ししてるだけにここに載せられないのが残念。動画作成、ハマりそう。

 

④計量(Weigh-in)

試合の2日前、実際のプロのボクシングのように計量をする。

といってもこの目的はエンターテインメントで、目標の体重とズレていても特に罰があるわけではない。

僕は事前に出した目標体重は140lbだったが、確かここでの体重は140.2lb(64kg)とかだった。この体重コントロールの無駄な優秀さたるや

それからtrash talk、つまり試合前の煽り合いをする。

英語で気の利いたことも言えないなと思ったので、同期にもらったピカチュウのパーカーを対戦相手に着せて馬鹿にしようと思ったが、相手に触れてはいけないというルールがあるのか主催者にノーと言われ、ちょっとグダッてしまった。

それでもなんとか、(相手は背が低いので)「お前は俺のかわいいピカチュウ、リングの中でお世話してやるぜ」みたいなことを言った。性格的に向いてない。

 

⑤試合前のパフォーマンスの準備 with Entourage

試合前は入場の後に、一人50秒間のパフォーマンスをすることができる。会場を盛り上げるための余興。

これは何をしようか色々悩んだ。例えば上にあげた日本の方は殺陣をやったようで、かっこよかった。どうせなら日本的なものがいい。

それをEntourage(「取り巻き」の意味)7人と話し合う。最初にポケモンが挙がったが、さすがにそれじゃ可愛すぎるというか、戦い感がないのでパス。

そして、じゃあということでドラゴンボールになった。僕が思ってるよりみんな(ポーランド、スイス、タイ、メキシコ、ロシア、インドネシアのやつら)ドラゴンボール大好きでノリノリ。

これに伴って、僕のニックネーム(リングネーム)も"Super Saiyan"になる。スーパーサイヤ人って英語でこういうとは知らなかった。

それで、衣装を買ったり、集まってリハーサルをしたり。久々の文化祭気分で楽しい。

 

さて、この準備を経て、ようやく本番である。

Fight Night -Wharton v. Law- その1ー練習

 

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pennguin.hateblo.jp

実は身バレが怖くてあまり書いてなかったのだけれど、ボクシング部に入部したあと、Fight Nightに参加することにした。昨日が試合だった。

Fight Nightとは、今年で12回目となるペンシルベニア大毎年恒例のボクシングイベントで、 ウォートンvsローの対抗マッチ。チャリティイベントということで、チケット代は全てBoys & Girls Group of Philadelphiaに寄付される。

前回の記事では1回目の練習しか書いてなかった。その時はまだ実際のスパーリング練習はなく、筋トレとかミット打ちとかの、いわゆるボクササイズ。

 

2月くらいから、実際のスパーリング練習が始まった。

大体練習内容は以下のとおり

①向き合って軽くジャブを打ち合う

これは相手に当てるだけで、本気では打たない。とにかく打つことと打たれることに「慣れる」ことが目的だと思う。守ってるだけではダメで、休まず撃ち続けることが必要。

本気では打たないはずなのだけど、やってると段々ヒートアップしてきて、ミニスパーリングのようになる。そうなるとかなりしんどい

②女子にひたすら顔面を打たれる

多分ドMにはたまらない練習笑。男と女が一列に並び、男が女にひたすら顔を打たれる。

これは「顔面を打たれる」ことに慣れることが目的。男の右ストレートだと危険なので、女子にという感じ。

しかし、いくら女子とはいえ経験者の右は結構重い。しかもこちらは守るか避けるだけで打ち返せない。至近距離なので全てを避けることは無理で、ボコボコ不可避。結構きつかった。

③スパーリング(ボディのみ)

そのあと、1R1分で実際にスパーリング。

まずはボディだけで顔はなし。しかしボディはボディでしんどい。きちんと腹を硬くしておかないと、本当に来る。一回かなりうまい奴のパンチが入った時はリアルにうげっとなった。

ボディだけだと、ついガードも下がりがちになってよく怒られた。"Hands up, Chin down"(腕上げて顎下げて)というのがボクシングの基本中の基本だが、これを徹底することは案外難しい。

④スパーリング(左で顔のみ)

今度は逆に顔のみだが、利き腕と反対だけ使える。

これは結構面白くて、横に避けたり(スウェイ)することが重要。あとはリーチが長いほど当然だが有利。

⑤スパーリング(ボディと左で顔のみ)

つまり、右で顔面を殴るのはダメという制約でのスパーリング。より実践に近い。

⑥自主練

その他、試合が近くなってくると練習後に自主練

  • パンチングボール:タイミングを養う練習。結構難しい
  • サンドバッグ:1分とか2分で時間を区切って、ステップを踏みながら打つ
  • ミット:友達に協力してもらって色んなコンビネーションで打つ

サンドバッグはこれぞボクシングって感じだし、ストレス解消になって楽しい。スパーリングと違って殴られないし笑

 

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スパーリングに関しては、体重差がしんどかった。

僕は体重が増えても大体140lb(64kg)で、プロボクサーならそこそこ重いだろうけど、素人、しかもアメリカとなれば当然ながら軽いほう。スパーリングの相手はいつも5kgほど重い。この差はかなり大きい。

しかし、スパーリングが始まった時にはすでにFight Night参戦が決まっていたので、あとには引けなかったのが実情笑。てか、スパーリングもしたことないのに試合出ること決めるとか無謀すぎ……。

 

あとは、初心者はマウスピースつけること自体がしんどい。

最初は口に入れるだけで吐き気がして、ハサミでカットしたり色々してみた。そしてマウスピースをしてるとき鼻で息をしなければならない。ぺんぎんは口呼吸が癖になっておりこれがしんどい。

最初はもう練習が嫌で嫌で仕方なかった。腕はしんどいし、殴られたら痛い。

しかし、やはり慣れとは怖いもので、練習を重ねるうちにわりと平気になっていった。考えてみればケンカなんてしないし、人を殴ったり殴られたりすること自体が皆無なんだから当たり前だった。ボクシングはまずこれに慣れることから始まる。

 

そんなわけで、この2ヶ月は

ボクササイズ練習…週1〜2回ほど

スパーリング練習…週2〜3回ほど

で、大体週3〜4でボクシングをし、それ以外の日は休んだり、家のジムで筋トレやシャドーをしたり、とわりとボクシング中心の生活だった。完全にボクシング留学と化してしまった笑

 

と、ロッキーばり…とは言わないけど結構ハードなトレーニングをした。食事もとにかく食べるようにし、プロテインも1日3〜4回飲む。あとアミノ酸も取る。

てことで、腕と腹筋は明らかに筋肉質になり、体重も2kg増えた。人間やればできる。

 

次回はFight Nightの準備などについて。 

早稲田ロースクール米国LLM交換留学選考〜選考過程・選考要素など〜

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僕が利用した交換留学選考についてしばしば訊かれるので、情報公開して問題ない限りでまとめておこうと思います。

仮にうちの大学院の制度を利用してLLM留学しようという人がいれば、役に立てるのではと思います。

 

1 概要

フランス、ドイツ、韓国、カナダへの留学もありますが、アメリカのみに話を絞ると、以下の学校が選択肢としてあります。 

《Non-Degree》

スタンフォード、コロンビア

《LLM

ペンシルベニアバージニア、ミシガン、コーネル、UCヘイスティングス、フォーダム、イリノイ、ワシントン(シアトル)

 

Non-Degreeというのはその名の通り学位が得られない普通の交換留学です。超トップ校が選択肢としてありますが、学位は得られず、従ってNY州司法試験も受けられないというデメリットがあります。

LLMには法学部卒しか行けないという規定を設けているので、法学部以外の出身で留学したい場合や法学研究科の方がこちらを利用するケースが多いです。

LLMは、正規の過程に入学し、マスターの学位が得られます。交換留学なのに正規過程、という中々特殊なポジションになります。

 Non-DegreeもLLMも、1年(10ヶ月)の留学です。

 

2 選考過程

選考は、まず書類選考で、TOEFL書類(Personal Statement, Study Plan)を提出します。

これが通ると、面接選考。面接に通れば派遣の内定という形になります。ただ、あくまで内定なので、改めて留学先の学校から合格通知を得る必要があります。

 

3 選考の考慮要素

選考は、判明している限りは以下の要素で行われます。

TOEFL

②GPA

③出願書類(Personal Statement, Study Plan)

④面接

⑤交換留学生優先枠の有無

  

以下で簡単に説明します。

① TOEFL

これは、100点が必須となります。

ロースクールは学校によっては90点くらいでも通してくれたりしますが、100点というのは早稲田が派遣するための要件なので、どの学校にアプライする場合でも必須です。

100点を超えた場合、例えば100点と110点で差がつくかは定かではありません。

 

② GPA

これは大学院春学期のみの成績です。学部の成績は提出しません。

半期だけなので、ここでしくると痛いです。その分「ここで成績取れないと留学行けない」というプレッシャーがすごかったですね…。

僕は一応上位20%くらいだったのですが、要件が厳しいペンやミシガンの場合はそれくらいが必要になると思われます。やはり法律を勉強しにいくわけなので法律の成績は重要でしょう。

 

③ 出願書類

Personal StatementとStudy Planの二つです。

《Personal Statement》

まぁいわゆる志望動機ですね。A4一枚ほど。

なぜアメリカに留学したいのか、なぜペンなのか、といったことを、今までの自分の経験や問題意識と合わせてアツく語ります。

ちなみに、これを書くときは法律文書の三段論法、すなわち「問題提起→規範→あてはめ」がそのまま使えたなと。

つまり、僕の場合は、

  • 問題提起:国際的取引などに従事する弁護士になりたい。そのためには語学力、広い視野、米国会社法やビジネスの知識などが必要だ。どうすればいいか。
  • 規範アメリカに1年留学すれば英語をめっちゃ使う。ペンローはダイバーシティに重きを置いており多国籍である。NYやDCにも近くあらゆる分野に触れられる。ペンローは会社法・ビジネス分野で強い。
  • あてはめ:ペンローに留学すれば、自分が求める英語力や広い視野や会社法・ビジネスの知識が得られる!!!!すごい!!!!これしかない!!!!

ざっくりいうとこんな感じです。シンプルですけど、英語的文章を書く際はこういうかっちりした構成の方が説得力が増していいと思います。

 

《Study Plan》

研究計画です。ただロースクールは「研究」って感じではないので、砕いて言うと、「取りたい授業」を書くことになります。こちらもA4一枚ほど。

これも上記と同様三段論法で書きます。

  • 問題提起:ビジネスロイヤーになるには◯◯の知識が必要。
  • 規範:ペンローには××や△△の授業がある。
  • あてはめ:ペンローに留学すれば、なりたい自分になれる!!!!!

とこんな感じです。僕は具体的な授業名を4つほど挙げました。そのためにはシラバスを仔細に読まなくてはなりません。結構大変です。

しかし、具体性を持たせれば持たせるほど、「おれは他のどの学校でもなくペンに来なくてはならない」という説得力が増します。がんばりました。

そういえば、ここに書いた4つの授業、結局一個も取ってねぇや…(すんません)

 

この2つの書類作成は、かーーーーなり大変でした。ここまできちんとした英語の志望動機を書くのは初めてだったし、内容的にも文章的にも、推敲を繰り返しました。

そして、先輩や知り合いの先生に内容・文章両面で添削を繰り返ししてもらいました(5回はやったでしょうか)。最後に留学に来てたネイティブの子に文法をチェックしてもらい、完成です。

 

④ 面接

書類選考に通ったら、今度は先生方数名との英語面接です。

……こういう面接で訊かれた内容ってバラしても問題ないんですよね?笑

僕が訊かれたのは、

  • 留学を希望する理由を3分程度で簡潔に述べよ
  • なぜペンローを志望するか
  • どうやって英語を勉強したのか
  • 会社法の条文を一つ指摘してそれについて説明せよ
  • ペンロー以外でも留学を志望するか

最初の2つはまぁ定番ですよね。これについては事前に回答を用意していたので、それを述べました。

3つ目は、僕は書類で「大学入るまで海外に出たことがない」みたいなことを書いてたのでそっから来た質問だと思います。「バックパッカーしててそこで身につけた。あとはカリフォルニアに留学した」とか答えました。

えーー……、面接ではいろいろあったので、また改めて書きたいと思います。

 

⑤ 交換留学生優先枠の有無

優先枠とは、大学院入試の段階で得られる枠です。出願時にTOEFL90かTOEIC900点以上あり、入試成績とかがそこそこいいともらえるようです

しかし、ここでいう「優先」が、「優先して留学にいかせるよ」なのか「留学先まで優先的に選べるよ」のどちらなのかは定かではありません。まぁ、応募者がそんなにいないので前者だと意味がないので、後者かなとは思うのですが…。

 

<その他の考えられる要素>

ここから先はぺんぎんの予想です。全く考慮されてないかもしれません。

⑥ 人物

一応大学院の代表として送り出すわけですから、この辺も見られてるかもしれません。面接はもちろん、ゼミの先生に当たるとか?(そこまではしないか…)

⑦ 入試の際の成績

成績が前期のGPAだけでは少ない気もするので、もしかしたら入試の成績も考慮要素かも、しれません。

⑧ 入試の際のステメン

入試の際ステートメントと呼ばれる志望理由書を書きます。優先枠もそうですが、もしかしたらここで留学について書いてあるかどうかも見られるかもしれません。

というのは、僕はステメンで「入学したら絶対に留学します!!」と決意を示してるのに加え、「留学先はペンシルベニア大学ロースクールを志望しています」と明確に志望を書いていたからです。ここまで決めてるヤツはなかなかいないでしょう。もしかしたらこれが評価された、のかも??

 

4 派遣決定後

例年は教授会での決定前に内示みたいのが出てたみたいですが、僕の時は教授会の決定を経てからの通知だったので、1週間ほどかかりました。

僕は結果への不安からノイローゼとなり、ストレスで頰に巨大な腫瘍みたいのができるなど、最悪の状態でした。早く教えて欲しいよね…。

 

決定後にすることは、

<ペン以外>

① LSAC登録、出願

あくまで早稲田の選考に通ってもまだ決定ではありません。改めてLSACというサイトを通じて自分で出願する必要があります。

② レジュメ送付

たぶんいりますよね?レジュメとは英文履歴書ですね。決まったテンプレがないので、わりと面倒です。

③ 推薦状

2〜3通?ゼミの先生などにお願いするようです。

 

<ペン>

ペンの場合は大学同士の結びつきが強いおかげで、お手軽です。

① 基本情報、レジュメ、TOEFLの送付(メール)

担当者に直接メールです。LSACは使いません。

 

以上です。推薦状は入りません。

他のみんなは派遣決定から正式な合格まで3〜5ヶ月くらいかかっていましたが、ペンの場合は2週間で通知が来ました。助かります。

 

******************

選考の過程は以上です。

ペンの場合はともかく、他の学校の場合は普通に個人で出願するのとあまり大差が無いと思います。LLMはLSAT(SATのロースクール版)はいりませんし。

違うのは学部の成績が要らないということでしょうか。僕は学部の成績が悪いので、交換留学制度を使えてラッキーでした。

 

長くなりました(読んでくれた人がいると嬉しいけど…)。

なお、情報はアップデートされている可能性もあるので、あくまで参考ということで、宜しくお願いします。

 

アメリカってちょっと可哀想な国だよなぁ、と時々思う件

 

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日本はどうか

例えば日本にいる外国人の多くは、「日本が好き」だから来てると思う。

もちろん出稼ぎ労働者や在日米軍などの例外はあるけど、留学や仕事、とりわけ留学は、日本の文化や日本語が好きで、日本を選んで来ているはず。

だから、日本にいる外国人は、我々に興味を持ってくれて、そして我々の性格に近い(温厚、礼儀正しいなど)人がほとんどである。

 

アメリカは

ところがアメリカはそうじゃない。アメリカに来る理由で「アメリカが好きだから」という人の割合はどれくらいだろう?

多くの人は、「英語だから」とか、「学問が進んでるから」とか、「留学先が豊富だから」とか、「学位に価値があるから」とか、そういう実際的な理由で来ているのではないか。

特にロースクールのようなプロフェッショナルスクールは顕著。同級生のとあるフランス人なんかは、"I hate American"とのたまわっていた。まぁ、そいつはI hate peopleとも言ってたので変わり者だけど、アメリカが嫌いだけど仕方なく来ているという人は多いはず。

かくいうぺんぎんも、別に「アメリカ大好き!」「アメリカ文化最高!」と思って来ているわけではない。前にも書いたけど、昔からイギリスの文化が好きで、そっちに惹かれていた。初めてイギリスに行った時は自分がイギリスの空気に触れているというそれだけでテンションが上がった。

しかし、アメリカに初めて来た時(サンフランシスコだった)は「日本そっくりじゃん」くらいの感想しか出てこず、そして今も「アメリカは好き?」と訊かれると、「うーん」と言葉に詰まってしまう。

 

ロック好きは生き辛い

アメリカ映画で好きなものはたくさんあるが、音楽に関しては未だに馴染めない。ポップミュージックとEDMが圧倒的市民権を得ているアメリカでは、ロック好きは生き辛い。

アメリカのロックでも、The KillersとかNirvanaとかWhite StripesとかStrokesとかSonic Youthとかは大好きだけど、それが好きな理由が「UKロックぽいから」と来たもんである。

 

そういう意味では、アメリカのポップカルチャーが好きでアメリカに留学している女の子とか見ると、ちょっと羨ましいなと思う。

まぁ、その分現実とのギャップが大きいかもしれないけど…。

 

移民の議論

日本での移民の議論でも、現状日本にいる外国人が皆日本が好きで優しいから移民受け入れに積極的、という人は多いのではないだろうか?

移民で来る人は別に日本が好きで来るわけじゃないのだから、治安の悪化とかは容易に推測できるわけで。そこを踏まえた上で議論をしなければと思う。

 

 

ともかく特殊というか、変な国というか

ま、それは置いといても、ともかくアメリカは特殊な立ち位置にいるよな、と。

なんていうか、アメリカという国があるというよりは、そういう国を超越した、「世界から人が戦いに集まる闘技場」ってイメージが近いんですよね。皆それぞれの目的を持って集まってボコボコ殴りあうというか。

日本の中では東京に人が集まるように。別に東京嫌いだけど仕方なく住んでるって人はいっぱいいる、わけですよね。

当のアメリカ人はそこらへんどう思ってるのだろう?荒らしにくんなよ、って感じ?いやいや、もともと移民の国だから当然でしょって感じ?外国人いるのが当たり前すぎて何も思わないって感じ?

少なくとも「可哀想」という感想は余計なお世話という気もするが、ともかく特殊な国だよなぁと思うわけであった。

 

国連本部に行ってきた。

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(初めて見た時の感想「うすっぺら!!」)

金曜、用事でニューヨークに行ってきた。それが昼に済んで暇になったのでどうしようかと思い、国連に行くことに。

むしろなぜ今まで行かなかったか謎だ。多分ビビってたんだと思う。ブリュッセルに行った時はEU本部に行ったのに。多分国連本部はスイスにあるというなんとなくの勘違いが頭にあったのかな。

国連見学をするには、事前にウェブサイトでチケットを購入しツアーに参加する必要がある。

visit.un.org

学生は$11。1日に何回もやってるが、できれば数日前に買っておくことを勧める(前回行こうとした時は当日のは全て売り切れていた)。今回はたまたま3時間後のがまだ余っていた。

ちなみに、英語ツアー以外にもたまに日本語もある。

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オブジェ

 

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平和

 

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歴代事務総長(Secretary General)の肖像。遠目だと絵にしか見えないが、実は絨毯。

右から三人目、ガリ元事務総長の周りが黒く縁取られているのは、ちょうど数日前に亡くなったから。彼の氏を痛むモニュメントも近くにあった。

 

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ツアー開始。

ツアーのメインは、4つある会議場を回ること。そのほか、各国からの寄贈品である展示物などの説明。原爆関連のものも。

 

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安保理(Securituy Counsil)の会議場。ノルウェーが寄贈。

壁の絵は灰から飛び立つ不死鳥を描いたものであり、戦争から復興していく世界を表している。荘厳な雰囲気。

 

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信託統治理事会(Trusteeship Counsil)の会議場。設計はデンマークの建築家。

 

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経済社会理事会(Economic and Social Council)の会議場。左右に木の目隠しみたいなもの(日本語でなんて言ったっけ…)が配置されており、壁のポップな垂れ幕?とともに、おしゃれな雰囲気。こちらは予想通りというか、フィンランド政府の寄贈。

 

寄贈国が北欧ばかりなのはたまたまというか、やはりセンスがいいからなのかな。その辺のことを質問しそこねた。

 

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平和を願うモザイク画。

 

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地雷の展示。なんと、地雷は一つ3ドルで買えるらしい。「コーヒー1杯よりも安いのよ」とのこと。

 

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若干ガンダムぽい。

 

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原爆に関する展示。手前の像は、原爆の被害により背面はダメージを負ったが表面は無事ということで、原爆の光線の強さを物語るもの。

これは「原爆」の展示だが、同時に唯一の被爆国である日本の展示でもある。日本の国際社会における存在感の大きさを思い知った。世界の平和に貢献する義務があるなと。

 

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最後に総会(General Assembly)の会議場。最大の規模で、確か1000人ちょっとを収容するとのこと。

 

国連戦勝国の手によって作られたから、当然というか日本は常任理事国ではないし、日本語は公用語にも入っていない(国連公用語は英語とフランス語だけかと思ってたけど、実はそうではなく、これにスペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語を加えた6ヶ国語)。しかし、日本の予算負担はアメリカに次いで世界第2位。

原爆のこともそうだけど、日本は良くも悪くも?存在感の大きい国だなと思い知らされた。

 

国連で働けたらなーと思ったこともあったけど、大学で国際法をかじってあまりの馴染めさに諦めてしまった。しかし今回国連インターンしてるカナダのロースクールの友達(早稲田に留学に来ていた)と久々に会って話すと、彼女は労働問題とかを扱っているとのこと。別にリーガルは国際法だけではないのね。

国際問題って規模が大きすぎて、政治的すぎて、正直わからないことだらけで毛嫌いしてきたところはあるのだが、これを機会に少し勉強しなきゃな、と思った。

 

ニューヨーク訪問の際は是非国連へ。

バンクーバーに行ってきた。

週末を利用して、3泊4日でバンクーバーに行ってきた。

カナダは去年のトロント訪問ぶり以来2回目。前回の訪問ですっかりカナダが好きになったぺんぎんは今回もルンルン気分で出かけた。

 

が、まずフィラデルフィア空港で一悶着。ゲートを通ったところで、何やら呼び止められる。化学物質の検査だとかなんとかで、体に小さな紙みたいのをこすられたあと、身体中をまさぐられる。

 

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 どうやら、爆発物のチェックの模様。なんらかの不審点があったのか、ランダムスクリーニングなのかはわからない。

その後別室に連れてかれてひたすら体をまさぐられた挙句、待たされる。「そんなに妙なものが無いかチェックしたいなら服脱ごうか?そっちのほうが早いでしょ?」というと、「それは認められてないから」とのこと。チェックの理由はセキュリティ上教えられないとのこと。

まぁセキュリティなのはわかるし、指示に従うのは空港を利用する者の義務なのはわかるが、もう少しあの態度どうにかならないのかね。一言appreciateとかapologizeとか言ってくれればこちらも協力する気になるのだけど、ひたすら高圧的な態度。あれ、人権的にどうなんですかね。終わった後5分くらい説教してしまいました。。

そして、ようやく飛行機に乗る。朝5時の便で少ししか仮眠してないので爆睡。ダラスで乗り換え、再び爆睡。昼過ぎにバンクーバー国際空港に着。長かった。

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この空港は色々と評価が高いようだけど、納得。綺麗だし、バンクーバーらしいモニュメントが多くて、歩いていて楽しい。

さて空港を出るか、と思ったところ、またしてもSirと呼び止められ、別室行きにwww

どうやら、イミグレでの問答が気に入らなかった模様

イ「渡航の目的は?」

ぺ「こっちに住んでる友人に会うためです」

イ「友人とはどうやって知り合ったの?」

ぺ「twitter

イ「は?」

ぺ「いやだから、twitterSNSの」

イ「どれくらいチャットしてたの?」

ぺ「◯◯くらい」

イ「それで来たの?

ぺ「うん。おかしい?」

イ「……Have a good day」

 

いや、別に何で会ったってよくない…?と思うのだけど。ぺんぎんの"Is it weird?lol"が気に入らなかったらしい。

しばらく待たされようやく呼ばれる。帰りの航空券を見せろと言われ携帯を渡すと、「暗証番号は?」と言われる。携帯のチェックである。

これも空港を利用する者の義務なのはわかるけど、携帯見られるってかなり個人の尊厳をキズつける行為じゃないですかね?またしてもブチ切れてしまった…笑。「なんでそんなイライラしてるの?」と訊かれたので、「友達と会うのを楽しみにしてやっと会えると思ったらこんな風に呼び出されて、おまけに偉そうで、イライラしないやつがいる?」と言ってしまう。

となりのカナダ人の兄ちゃんは彼女に会いに来たらしいけど、交際期間とか彼女の名前とか訊かれててかわいそうだった。そんなの訊いてどうするんだよ…。

 

まぁともあれようやく解放され、空港を出て目的地へ向かう。約束の時間には結局遅れてしまったけども。あの野郎。

 

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Waterflont Station。おしゃれ。

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バンクーバー東側の川。

 

今回は人に会うのが目的で、観光は完全なおまけ。3日のうち2日間はひたすらに

 

 

 

ダラダラ過ごした。

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カナダに来たらかかせない、Tim Hortons。

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ダウンタウンのメインストリートのRobson Street。

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ロブソンストリートにある、日本人経営のホットドッグ屋。日本的味付けをしたホットドッグ。バンクーバーの観光スポットである。

今回はおろし、おこのみ焼き、エビ天をチョイス。かなりボリューミーでうまかった。ご飯も挟んでるエビ天は斬新で、好みが分かれるところ。

 

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ガスタウン。おしゃれ。横浜みたいな感じ。

 

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 アメリカでやたら着てる人を見かけるCanada Goose。ここのコート、死ぬほど高い(7万円とか)。

 

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夜のガスタウン。

 

まぁたいして観光してないんだけど、、、バンクーバーが世界で一番住みやすい街と言われる理由はわかる気がする。コンパクトにまとまってて、おしゃれで、物価もそこそこで、何より安全な感じがする。なんだろう、アメリカの街と違って殺伐とした感じがないんだよね。

あとは日本人の多さ。歩いているとしばしば見かけるし、HISとか日本人向けのサービスも充実している。「日本語だけで生活できる街」というのも頷ける。東京とあまり変わらない気分で住めそう。

そういう意味でも、留学先にはいいんだろうな。日本にも近いし。まぁ、日本人の圧倒的多さが嫌いな人には勧めないけれども。

 

日曜の夜空港に泊まり、月曜の朝の便でフィラデルフィアへ。

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シカゴのオヘア空港で買った、シカゴ名物の厚焼きピザ。この店がたいしたことないだけかもしれないけど、正直微妙。普通にピザハットで買うやつがちょっと厚くなってるだけ。

 

今回は連れがアルコールを飲まない(飲めない)人だったので、それに合わせて一滴も飲まず旅を終えた。旅行中はのんべえのぺんぎんには珍しい…。f:id:pennguin:20160216142602j:plain

というわけで?バンクーバーでカナディアンウイスキーを買う。美味しい。

 

カナダはいいね。とにかく人の優しさに癒されます。

また近々バンクーバーには行きたいと思う。今回はスタンレーパークも行かなかったので、次回は、ね。短かったけど、楽しい旅行でした。

前略プロフはすごかった

前略プロフってあったの、覚えるだろうか。

 

今の若い子はおそらく知らないだろう。mixiすら知っているか疑問だ。

 

******************** 

僕の世代はちょうど青春時代をSNSの成長とともに過ごしてきたようなものだ。

高校のときにはブログが流行った。

僕の周りの軽音楽部ではこれが当然のツールとなり、毎日くだらない日記を書いてはコメントを残す。そんなことをしていた。

高校の途中くらいからmixiをやる人がチラホラ出てきた。

しかし僕は頑なに拒否した。もともと性格が硬いのと新しいものを怖がるタイプなのもあり、「まぁ受験終わるまではやらないでおこう」という感じ。mixiってなんかチャれえよなぁーと思ってた。大学に入ってようやく始めた。

そしてFacebookだ。

僕は大学一年の冬に始めた。ヨーロッパを旅行してて、ポーランドクラクフで知り合ったイタリア人のパオロというやつが勧めてくれて、その場で始めたのだ。当時は周りはそんなにやってなかったので、珍しく時代の最先端を行ってたと思う。

それから少し遅れてtwitterを始めた。自分的にはこれが一番合う。飾らず言いたいことをだらだら垂れ流す感じ。

LINEはいつから使い始めただろう?確か、カリフォルニアにいた時に台湾の子に教えてもらったような気がする。だから本格的に使い始めたのは大学3年の終わりくらいからかな。そういえばカカオトークなんてのもあったな。

instagramは友達に強制的にアカウントを作らされたが、実はまだ一回も投稿していない。

そのほかSkypeも使ってたし、今はスナチャとかtumblrとかTinderとか、SNSは色々ある。

 

SNSはこの情報の洪水の中でよりシンプルになっていってる。

ホームページやブログからtwitterやLINEへ。より短くて、シンプルで、リアルタイム性とインタラクティブ性が重視されるようになってきた。

「リアルタイム性」や「インタラクティブ性」の走りといえばtwitterFacebookというのが世間や世界での定説だが、実はこのどっちもそこそこ備えていたSNSがかつて存在していたのだ。

それはmixiでもブログでもない。

それより前、僕が中学の時に流行っていた。

 

そう、それが前略プロフィール、略して前略プロフである。

 

プロフで激しく自己紹介 - 前略プロフィール

 

前略プロフとは、僕が中学生だった2005年前後に流行った元祖SNSとも言うべきシロモノである。当時はスマホなどないので、みんなガラケーでやっていた。

   

コンテンツは以下の4つ。

 

1. プロフィール

80個くらいある一問一答の項目に答えて作るもの。これがメイン。

性別、誕生日など基本的なものから、好きな〜や嫌いな〜という王道の質問、そして「今、彼氏や彼女はいる?」から「浮気の境界線は?」などの恋愛まで。

 

2. リアル

短文の日記である。つまり今のtwitterのようなものだ。mixiにもボイスとかいうやつがあったが、多分元はこれなのだろう。

twitterと違うのは、タイムラインという概念はなく、すべての投稿が各自のページにあるということだ。つまり、その人の投稿を見るにはその人のページに行かなければならない。

 

3. アルバム

写真を投稿できる。コメントとかはできない。

 

4. リンク

友達のプロフのリンクを紹介文とともに貼る。これにより、mixiでいうマイミク、Facebookでいうフレンドのリストが出来上がる。この数がステータスだった気がする。

 

実にシンプル。当時はガラケーで写真のクオリティが低かったのもあり、どちらかというと文字メインのコミュニケーション。

基本的にはリア友との交流に使われていたが、友人の友人など、前略プロフを通じて新しい友達を作ったり、ということも行われていた、と思う。

リアルだけならtwitter(短文ブログ)だが、アルバム、リンク、プロフィールを組み合わせれば、フィードがないFacebookと言っても申し分ない。

 

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で、この大SNS時代に前略プロフのことを思い出すにつけ、不思議なことが二つある。

 

不思議なこと1つ目

当時この前略プロフを使っていたのは、主にいわゆるスクールカーストの上位にいたやつらだ。簡単にいえばリア充だ。僕の中学は田舎だったので、ヤンキーぽいやつ、ギャルぽいやつがこれを常用していた(僕は使っていなかったが、理由は後述する)。

しかしどうだろう、今の最も強力なSNSであるFacebookで目立つのは、そういうヤンキーやギャル系ではない。簡単にいうと高学歴が多い。

高学歴で、学生でいえば留学やサークル活動などでアクティブにしているヤツ、社会人でいえば、趣味や仕事でなんだか充実してそうなヤツ、である。

別に、そういうヤツが皆中学の時スクールカーストの下にいたとは言わないが、逆転現象が起こっているのは確かである。これはなんでなんだろう?

 

一つの仮説としては、中学の時と今では「ステータス/カースト」を構成するものが変わったということだ。

当時はイカつくて足が速いヤツが持てた。今は頭が良くてお洒落で年収が高いヤツがモテる。パチンコと酒が趣味、ではモテない。

つまり、カーストの構成が変わり、それに準じて使う層も変わった。結局時代ごとのリア充層がSNSのヘビーユーザーである、とそういう話。

なお、twitterのヘビーユーザーはいわゆる非リアが多いと思うが、それは置いておく。

 

二つ目の仮説としては、ネットリテラシーの問題だ。

前略プロフはシンプルだしガラケーで使いこなせるが、Facebookはもう少し複雑である。パソコンやスマホを全員が使いこなせるとは限らない。

ネットリテラシー的なものは、ある程度学力に比例する。

 

不思議なこと2つ目

そして、もう一つ気になることがある。

僕は前述のように前略プロフを使っていなかったが、それはこのサービスに対する生理的嫌悪から来ていた。

当時の僕としては、ああやって訊かれてもいないプロフィールを公開するなんてなんか気持ち悪かったし(当時はうまく言葉にできなかったが、自己顕示欲の無邪気な放出に対する生理的嫌悪だろう)、何より「今の自分の気持ちをみんなが見れる環境に吐露する」という"リアル"という機能には鳥肌が立っていた。

そんなのはみっともないし、見境がないし、品のないことだと考えていたのである。

今の言葉で言うと、もしかしたら「リア充氏ね」という単純な嫉妬心だったのかもしれない。変なこだわりを持たず自己表現ができている彼らが羨ましかったのだろう。

しかしまぁ、ともかく自分の中の絶対的なこだわりとして、最後まで使わなかった。

言っておくが、多分、スクールカーストが下だったからではない。

当時付き合っていた彼女(*学年で一番難攻不落かつ可愛いと言われていた子である。スクールカースト下位説の否定に必死)は「私こういうの苦手なんだよねー」と頑なに使わなかったが、僕は彼女のそういう天邪鬼なところが好きだった。その辺が似ていてうまくいってたのだと思う。

 

話が逸れたが、ともかく僕はそういう"リアル”の吐露には身の毛がよだつ思いだった。

 

しかしどうだろう、僕は今twitterで至極どうでもいい身の回りのことを公開しているのである。

とりわけ、本垢は言いたい放題書いていたので、初めて会う先輩に、「あ、君があのtwitterで有名な」とか言われたり、それが原因で友達や彼女とケンカになったものだ。別に、周りに自分の個人的なことを公開することに羞恥心がなくなった。

そして、周囲を見渡しても、例えば社会的に成功している公人、しかも学者や小説家などの比較的堅い人種の人さえも、躊躇なくそういうことをしている。

つまり、こういう「私生活の吐露」はもはや現在のスタンダードなのだ

とすると、当時前略プロフを使っていた彼ら彼女らは、時代の最先端を行っていたことになるのではと思うのである。

彼らは新しいものを恐れず、無駄な羞恥心で表現の可能性を狭めることなく、他の人とコミュニケーションしてたのだ。

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とまぁ、そういうわけなのだが、ここまで書いて何が言いたいかというと、

 

純化すれば、

 

ギャルとヤンキーってすごくない???

 

ということだ。DQNと言ってもいいだろう。語弊があるかもだけど。

彼ら彼女らたちは、今我々がfacebooktwitterでしていることを何年も前からやっていたのだ。

今世間では若者叩きがものすごい。「草食化」だ、「チャレンジ精神がない」だ、「打たれ弱い」だ、「コミュニケーション力が低い」だ、「自分の殻に閉じこもる」だ……

彼ら彼女ら、これ全部あてはまりませんよ。

いや、すごいっすわ。

 

てか、ギャルとヤンキーに限らず、ざっくり言って

 

今のいわゆる「スマホネイティブ」という世代はすごくない?

 

と。決定的に我々の世代と違うのは、「自分の感情を表現すること」や「新しい人と知り合うこと」に抵抗がないこと。

彼ら彼女ら(特に女子)はtwitterとかで大人と知り合って積極的に情報を引き出したりしてる。

僕が彼らの世代だった時は、年上の人なんて、学校の先輩とか親戚のおじさんとか、友達の姉ちゃんとか、それくらいでしたからね。

もちろんその反面犯罪に巻き込まれる危険もあって、規制の議論は必要だが、彼女らの積極性と情報収集力はものすごいし、見ていて羨ましい。

 

いつの時代も若い女子はたくましい、と。

そして、若い人たちから学ぶべきことは多いなと。

 

そんなまとまりのない感じだけども。みんな、前略プロフのこと、時々でいいから思い出してください。

 

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謎の機能。こうやってネタにしてるあたりいいですね。おわり。

MUSEーDrones Tour@Philadelphia ライブレポ

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日曜はoasisの次に好きなバンドであるMUSEのライブに行ってきた。

3年前のThe 2nd Lawのツアーの時以来2回目。

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もう素晴らしかった。本当にミューズはライブで見せてくれるバンドだと思う。

前回のライブはたまアリだったということもあり、豆粒みたいな感じでしか見えなかったのだが、今回の会場はステージが中心にある。かなり近くで臨場感をもって見れた。

「行く行く!」とか言ってた友達2名が「やっぱ行かね」とか直前で言い出したので(欧州南米系のこの手の行く行く詐欺は本当に勘弁…)結局一人で行ったのだけど、ビール買う時に話したアメリカ人数名がノリが良く、「あたしたちの前の席が空いてるからきなよ!」と言ってくれたので一緒に見れた。助かったありがとう。

ちなみに、ミューザー女子は"Hey maaaan!! Muse is an awesome band everrrr hah!!!!!"と言いながら僕の肩をバンバン叩き、ライブ中はOHHH MY GOOOOOOD!!! MATT I LOVE YOUUUUUU!!!と死ぬほど叫んでおりました。

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もうマットはこの日もキレッキレww 本当に魅せてくれる人です。

ミューズの魅力って、いわゆる厨二病的「かっこよさ」をひたすら追求してることだと思う。普通だったら恥ずかしくてそこまでやれない。でも彼らは思う存分それを追求している。その清々しさが気持ちいし、一度ハマったら抜けられない。

 

 

 

セットリストは以下のような感じ。

1. Pshyco

2. Dead Inside

3. Interlude

4. Hysteria

5. Map of the Problematic

6. The 2nd Law: Isolated System

7. Handler

8. Supermassive Blackhole

9. Prelude

10. Starlight

11. Apocalypse Please

12. Munich Jam

13. Madness

14. Resistance

(JFK)

15. Reapers

16. Time is Running Out

17. Uprising

18. The Globalist

(Drones)

19. Mercy

20. Knights of Cydonia

 

1st, 2ndからは一曲もないけど、7thを中心に満遍なくやった感じ。概ね満足である。

唯一心残りなのは、直前のニュージャージーではやってたUnited States of Eurasiaをやらなかったこと…。これ前のライブでも聴けなかったからぜひとも聴きたかったところだった。

あと、最後がKnights of Cydoniaはどうすかね…。これはライブではお馴染みの人気曲だけど、ぺんぎん的にはそこまででもない。Mercyの爽やかさで終わってもいいかもだが、、なんとも。UprisingとかStarlightがいいかも。

 

個人的に一番良かったのはDead Inside。

この曲は、アメリカビザ取りに大使館行く時にも聴いてたし、渡米直前にも中野のスタバで勉強しながら鬼リピしていた。そんなわけで思い出が詰まった曲。

後半のFeel me now〜からの歌詞とメロディの切なさが好きなのだけど、今回は序盤のYour lips feel warm to the touch〜のところで不覚にも大泣き笑。

なんだろうか、日本が恋しいのか。単純に歌詞とメロディが刺さったのか。曲の終わりまで一人でボロボロ泣いてしまった。ライブで泣くなんて高校の時の先輩の卒業ライブ以来だ。

Dead Insideが2曲目だったので、ここですでに僕の中ではピークを迎えた。この曲もっとあとに持ってきてほしかったなと

 

会場が盛り上がったのは、一緒に歌えるStarlightとUprising。それからReapers。

一番期待していたTime is running outの盛り上がりはそこそこ。いや、お前らもっと跳ねろよ??と

 

pennguin.hateblo.jp

 以前ノエルのライブに行った時に「日本人はノリが悪い」と書いたけど、もちろんアメリカはそれより100倍良い。彼らは盛り上がればなんでもいい的な国民性だし。そこは満足。

ただ、やはりライブ動画で見るイギリスにはかなわない。単純に動画のやつはでかいイベントだからかな?アメリカでのミューズ人気がどれほどかはよくわからない。

 

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あとは、静かに聴かせるMadnessも良かった。この曲は本当に異色だけどいいなぁ。

 

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ツアータイトルにちなんで飛ぶドローン。幻想的な光景。ミューズのライブは本当に演出が素晴らしい。

 

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 Mercyの時の紙吹雪。この曲そこまで好きじゃなかったけど、ちょっと好きになった。

 

 

ブログに書くのは忘れたけど実はこちらに来てからライブは3回目。FFS (Franz Ferdinand & Sparks)とJesus and Mery Chainに行った。

アメリカは本当いいバンドが小さい会場で安く観れるのでありがたい。帰国までにもう何度か行きたいところ。

 

そしてありがとうミューズ。またどこかで会おう。

 

今頃ニューオーリンズにいたはずが……

さて、Winter Storm Jonasが猛威を振るっていたフィラデルフィアから。

本来ならこの週末はLLMの友達30人くらいとニューオーリンズに旅行に行ってるはずだった。世界でも有数のパレード、マルディグラに参加するためだ。

フライトは金曜22日朝6時だったのだけど…。その前日まで奨学金関係の書類でてんやわんやで、旅行までに終わらせたかったので結局徹夜し、終わったのは朝4時頃。

それから準備してタクシーで空港に着いたのは5:20。なんとか間に合った、と思ったら「もうチェックインは終わったわよ」の一言。

「え、何時に終わったの?」

「5:15。5分前よ」

「いや、でもまだフライトまで40分もあるし間に合うでしょ、頼むから入れてよ」

「無理無理!もう全部終わりだから」

と、にべもない感じ。まぁアメリカのよくあるアレだがこっちの話も聞かずイライラした様子でNOと言われ、キレそうになってしまった(いや、キレたけど笑)。

交渉の授業の教科書で、『登場人物が飛行機に乗り遅れそうになったものの頑張って交渉してたら乗せてくれた』、って場面があった。それが頭に浮かんで交渉しようと思ったが、あっちに話をする気が微塵もないならどうしようもない。

先生は「理屈だけじゃなくて相手の感情に訴えろ」と言ってたので、Please. For god sakeとか繰り返したけど、聴く耳すら持たない相手に訴えてもどうしようもない。次第に「なんでこんなクソ野郎の感情に訴えなきゃいけないわけ??」とキレてしまったのでダメだ。本のようにはうまくいかない。

 

格安航空券で払い戻しも無かったので、仕方なく新しいチケットを取ることに。その日に飛ぶやつは高かったので、翌朝ニューヨークのJFKから飛ぶ飛行機にした(150ドルくらい)。しかしこの判断がアホ。きちんと天候を確認しなかったばかりに、Jonasさんのせいでキャンセルに笑。しかもこれもNon refundableチケットだったのでおじゃん。

というわけで、ニューオーリンズ行きは幻となってしまった。。ニューオーリンズ……初のサウスのはずで楽しみにしていたのに。マルディグラ……。

 

欠航の知らせを見たのが、ニューヨーク行きのバスに乗る直前だった。前乗りしてJFKで夜を明かそうと思っていたのだ。

バスもキャンセルできないけど10ドルだしいいかー帰るかーと思ったが、何を思ったか、「いや、このまま家帰ってもしょうがないしニューヨーク行くべ」と乗ってしまった。

これがまた失敗。普通は2時間でかかるところを3時間くらいかかってようやく到着。すでに夜中である。ニューヨークで有名といわれるクラブに行く。一人でクラブに行くのも大概だがそこは気にしない。さて酔っ払うかと酒を頼んだらコロナが一本13ドルもして戦意喪失。なんか疲れて他の人に話しかける気も起きず、結局ボーッと買ったばかりのiPhone6sをいじって朝4時を迎えたのであった……。

アメリカ(ヨーロッパもだけど)には24時間営業の店はあまりない。吹雪の中を少し歩いたところにあるレストランみたいなとこになんとかたどり着き、夜明けまでそこで過ごす。眠くて死にそうだがそんなところで寝るわけにもいかない。こういう時日本ならカラオケとか満喫とかいくらでも寝れる場所があるんだけどね、不便ですアメリカ。

本当ならそのままニューヨークを少しぶらぶらしようと思ったのだが、寒いし眠いし疲れてるしでフィリーに戻ることに。メガバスやグレイハウンドは全てキャンセルされてしまったので、ニュージャージートランジットという近郊列車で帰ろうとするも、直前にキャンセルが伝えられる笑。

唯一動いていたアムトラックに渋々乗り(久々に乗ったが乗り心地良すぎて死ぬかと思った。高いけど)、なんとかフィリーに帰ったのでした。

 

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ちなみに飛行機は前の留学時に日本に帰る時も乗り遅れた。それ以来ちょっとトラウマだったがまたやってしまった。夜行バスも何回か乗り遅れてる。時間にだらしないところを直したい。

高い勉強料を払って今回学んだこと

  • 空港には早く着く(国内便だから〜、空港小さいから〜、と舐めない)
  • 準備は事前にしておく
  • チェックインは事前にネットでする(やったことなかった)

 

当たり前のことばっかだわ……。

てか、今回のでまた飛行機(及び空港)が嫌いになってしまった。飛行機はともかく空港が嫌い。なんでかというと、

  • 空港までが概して遠い
  • 空港も広くて迷う
  • 列の長さ(混み具合)が読めない
  • 係員が横柄でムカつく
  • イチャもんつけられそうで不安
  • 靴を脱がなきゃなのが屈辱的(偉そうですんません笑)

まぁね、旅行好きと見せかけて飛行機に乗った回数が少ないので、慣れ不足なんですね多分。初めて乗ったの、17歳の時だし…。

 

ニューオーリンズは残念だけど、まぁいい勉強と前向きに受け止めていつかリベンジしたいものです。

 

 

 

Penn Law Boxing Clubに入部

About Our Clubs — Wharton Vs. Law: Fight Night

youtu.be

 

さて、ぺんぎんは今セメスター、ロースクールのボクシング部に入部した。そして今夜が初練習。

 

pennguin.hateblo.jp

 

前にブログで「留学したらボクシングを始める」と書いたけど、実は秋セメスターはやってなかった。ボクシングはセンターシティの会員制ジムで行うのだが、今年は入部希望者が殺到し、キャパの関係で締め切ってしまったのである。

そんなわけでだいぶ落ち込んで、仕方がないからとボート部の練習に参加した。いわゆるレガッタですね。映画ソーシャルネットワークを見てこのアイビーリーグらしいエリーティなスポーツにも憧れていたのである。

早朝のスクールキル川を風を切ってスーーッと行くのは気持ちよかったしエクササイズとしても良かったけど、めちゃくちゃ体育会系かつ練習が朝6時から、そしてただでさえ寒さが苦手で9月の時点でかなりしんどかったのに冬の寒さに耐えられるわけがない、ということで数回の練習に参加したのちドロップアウトしてしまった。あれはなんというかスポーツというより肉体的精神的修行だと思う。アメリカのやつに訊いたら「ボートをやるヤツは全員マゾよ」と言ってたし。

というわけで、秋セメスターは、ジムでの肉体改造の他は、たまにサッカーとランニングをするくらいしか運動はしてなかった。でもやはりアメリカにいると不思議と運動がしたくなるので物足りない。

で、今回のセメスターは申し込みが始まったら速攻で申し込んだので、無事入部。LLMの友達と意気揚々と早速練習に行ってきた。

 

 

が、死ぬほどしんどかった笑。

着くなりまずは縄跳び。やばいめっちゃボクシングっぽい、とテンションが上がるが、縄跳びなんて小学生ぶりじゃないかなというくらい久々だし想像以上にしんどい。

そしたらそのまま軽くランニング。縄跳び後のランニングは結構効く。

そしていよいよグローブをつけてサンドバックにパンチ練習。左のジャブに右ストローク。ボクシンググローブをつけるのは人生初だしサンドバックも人生初。やばいめっちゃ楽しいしストレス解消になる、とテンション回復。

しかし、そのあとは休まず腕立て伏せ。パンチで疲れてると全然できない。

そしてそのあと休憩を入れずパンチ練。パンチと腕立ての疲れで今度は全然腕が上がらずしんどい。

その後、腕立てとパンチ練を数回繰り返す。間に休憩はない。

最後は休憩をいれずにマット運動。腹筋を中心とした体幹トレーニング。これがまたしんどい。一向に終わらない。こんなにしんどいのはいつぶりだろうというくらいにしんどい。

 

そんな感じで、1時間があっという間に終わった。

ボクシングをやりに来たのに体力トレーニングばかりで若干うんざりではあるが、途中でコーチが言っていた言葉が印象的。いわく、「ほらな、腕が上がらないだろう。技術云々の前に筋力と体力がないと何にもならないのがわかるだろ」本当にその通りである。シビアなスポーツだ。

しばらくしたらスパーリング練習もあるけど、当面はこの筋力・体力づくりがメインとなりそう。正直しんどいけど、自分でジムで筋トレするよりやはりトレーナーが付いてくれた方が厳しく効率的な運動ができるし、スパーリングのためには筋力と体力が不可欠なので、頑張ろうと思う。今年は去年以上に筋力・体力(と体重)増加のためにストイックになるのだ。

そして、前にも書いたけど3月か4月にウォートントの対抗マッチ、Fight Nightがある。今セメスターから始めたから試合に出れるチャンスは少ない気がするが、出れたらいいなと思います。