ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

LLMランキング②

前回の記事

 

pennguin.hateblo.jp

 

の続きです。

なお、ロースクール自体のランキングについては

 

pennguin.hateblo.jp

 を参照してください。



前回、ランキングを参考に、

①JDの評価も高いが、LLMの評価はさらに高いロー
NYU、UCバークレー、ペン、コロンビア、コーネル

②JDの評価はそこそこだが、LLMの評価は高いロー(多いため、抜粋)
カリフォルニアUCLA、ボストン、フォーダム、UCデイビス、UCヘイスティングス

③JDの評価は高いが、LLMは多少下がるロー
イェール、シカゴ、バージニア、ミシガン

というグループ分けをしました。

以下それぞれの大学について簡単にコメントをしますが、なぜこういう評価になっているのか、というのは、毎度のことながらかなり推測によるところが大きいです。



①JDの評価も高いが、LLMの評価はさらに高いロー

NYU
マンハッタンという地の利とそのLLMの規模を活かして積極的に世界中から学生を集めていることが理由と思われます。合格者数が格段に多いのだから、受験者も多いのでしょう。また、やはりマンハッタンに1年住めるというのはそれだけで相当魅力的です。

バークレー
ここは知財が強いからでしょうか。
また、場所も重要です。アジア人からすると、アジアから近くて親しみやすいカリフォルニアにあるのは魅力的です。
また、ヨーロッパの人でカリフォルニアが好きな人は多いです。というのも、東海岸はヨーロッパとあまり雰囲気が変わらない(歴史ある街並み、コンサバ、寒い、など)から、どうせ住むならもっと開放的な場所がいい、というのがあるらしいからです。

ペン
ここもフィラデルフィアというそこそこの大都市にあり、NYとDCにアクセスできるというのが大きいように思います。あとはLLMに行く弁護士はビジネスロイヤーが多いので、会社法の強いペンは自然な選択肢なのでしょう。また、ビジネススクールとの連携が強い(授業が履修できる)というのも大きな魅力かと。
規模は110人ちょっと。中国とインドが比較的多く、ついで多い日本人は例年10数名とのこと。ダイバーシティ重視の観点から意図的に学生の出身国を調整しているらしく、なんと70カ国にもなるとか。学生同士の雰囲気はいいらしい。
もっとも、ペンローLLMについては現在留学中のKochiさんのブログ(ペンシルバニア大学ロースクール留学備忘録)でほぼ網羅されていますので、ペンに興味のある方は必読です。特に『ペンシルバニア大学LLMプログラムの概要』という記事と、『ペンローLLMの魅力について』という記事に非常に詳しく書いてあります。
氏のブログはバーの要件等についても非常に詳しく書かれており、ペンだけでなくLLM志望者必見のブログかと思います。僕も個人的に色々と質問させて頂き、大変お世話になっています。

コロンビア
NYUと一緒で、マンハッタンにあり、規模も大きい(200名以上?)ということ、そして大学自体の知名度が非常に高いことが理由でしょうか。
なお、規模の大きさから学生同士の仲良し度は低いようです。また、フリーマン先生の本にも書いてあった気がしますが、教授のことは基本的にファミリーネームで呼ぶようです(前にカリフォルニアに留学していた自分からすると信じられない)。
個人的には、聞く限りではペンの雰囲気のほうがいいように思います。コロンビアLLMとペンLLMの雰囲気の違いについてはこちらのブログが参考になります(無断リンクすみません)。

コーネル
これは一応NY Barを受ける上でNY州に行きたい、というのがあるのかもしれません。日本人で行かれている人も多いです。また、LLMの中では比較的規模が大きいというのも理由かと。美しいキャンパスも魅力ですね。
一昨年は90人程度でハタチ過ぎくらいの若い人が多かったようです。中国人が非常に多く60人程度。日本人は5人程度とのこと。




②JDの評価はそこそこだが、LLMの評価は高いロー(多いため、抜粋)

カリフォルニア(USC)
ここは大学自体の評価は元々高いので、当たり前の数字なのかもしれません。ロサンゼルスという立地もあるのでしょう。

UCLA
大学スポーツの影響で知名度があること、ロサンゼルスの海沿いにあり、我々が想像するアメリカンなキャンパスライフを謳歌できそうなこと、が原因だと思います。

ボストン大
大学自体が留学生を受け入れることに非常に積極的で、留学校としては日本ではかなり有名だと思います。また、ボストンというシックな土地柄もあるのだと思います。

フォーダム
僕のローの協定校でもあり、今までも数名先輩が行かれています。やはりマンハッタンにあることは大きいでしょう。規模もわりと大きめです。130人程度で、中国人、フランス人が多いとのこと。
また、ADR独禁法で有名で、それを勉強するためにここを選ぶ人も多いらしい。他のローはJDと合同で授業を受けることが多いのに対し、フォーダムはLLM生が多数を占める授業も多いとのこと。
ちなみに先輩は院生の寮で家賃が月3000ドルもしたそうです…。お金に余裕が無いとマンハッタンのローは即刻選択肢から外れてしまいますね笑

UCデイビス
実は僕が大学時代に留学してた大学です(だから取り上げました笑)。かなりの田舎にあるので、勉強に集中するという環境ではいいと思います。
大学自体は農業に非常に強いので有名ですが、法律もなかなかだったみたいですね(LLM GUIDEのほうで21位)。

UCヘイスティングス
UCの中で法律の単科大学として設立されたものです。サンフランシスコのダウンタウンのど真ん中にあります。
実はここも僕のローの協定校です。最近LLMに力を入れているようで、生徒数を年々増やしていってるようです。中国人が少なめで、かわりにヨーロッパが多いとのこと。LLM GUIDEのほうで30位。


(こうしてみると、ペン、バージニア、ミシガン、コーネル、フォーダム、ヘイスティングスがLLM協定校なうちのローってすごい!!!!!)



③JDの評価は高いが、LLMは多少下がるロー

ここは、LLMが悪いというよりは、少人数だったり難易度が高すぎたりして実際にはあまり考慮に入れないから、というのがこの結果の原因だと思います。イェールなんてそもそもアプライしないようですし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


傾向として、大都市にある名の知れた大学のほうがLLMで人気、というのはありそうです。

やっぱどうせアメリカンライフ送るなら都会の方がいいし有名なとこのほうがいいもんな、ということでしょうか。
実際、働かれていて留学に行かれる方は、「久々の学生生活だ」という休暇気分というのもあるようです。話を聞いてると、(謙遜されてるだけだと思いますが)「ずっと遊んでた」という方もいたりしますね。そういう場合、やはりどの街にあるのか、というのは重要です。

実際は事務所や企業ごとのコネだったり、過去にどれだけの先輩が行かれているか、などが大きな考慮要素になるかと思います。参考になれば幸いです。


なんか学歴厨みたいになってしまってるのですが笑、僕は別段ランキングとかにこだわっているわけではありません。実情としてアメリカではそれが重視されていたり、あるいは日本では「知名度」がクライアントとの信頼関係を築く際などに絶対的に重要であるらしいことから、こういう書き方をしております。

単純に「ランクが上」だとか「名前が知れている」というのはそれだけで価値があるわけですね。嫌な感じはしますけれども(ハーバードがバカにされていることからそれはよくわかる)。
某先生も「実際アメリカの学生はランキングで決めてるっしょ」とおっしゃってましたし。ホントかどうかは行ってみないとわからないのですが。

ということで、あくまで考慮要素の一つということで、ご了承ください。