政治の季節②(LLM Class Officers選挙)

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(ロースクールのホール)

前回の記事の続き。

 

さて、選挙について皆と話すのは若干タブーかなと思っていたところ、今日何人かのやつとその話になった。

まずノリのいいスペイン女子とベルギー男子がぺんぎんにこう言ってくる。「あのね、私たちそれぞれPresidentとViceに立候補しようと思ってるの!いいと思うでしょ?でね、それに向けて皆の一言目標コメントをまとめたビデオを作ろうと思ってるの、え、いや別に選挙のためっていうかね、思い出のためだよ。LLM終わるときに皆でそれを振り返ったら楽しそうじゃない?」

趣旨には賛成だが、どう見ても選挙活動なので尻込みした。そこで、実は自分もViceに立候補しようと思っていることなどを言う。そうするとベルギー男子のルームメイトの典型的なチャラいイタリア男が言う。

 

「おいお前、絶対あいつの方がいいって。一緒に住んでるおれだからわかるけどあいつはマジでいいやつで、面白いし、しかも真面目だ。お前立候補すんのmaybeとか言ってるけど本当に確信無いなら立候補なんてしないほうがいいぞ?だいたいViceになって何がしたいんだお前?特にないならやめちまえ」とこんな具合である。

 

すると、メキシコのハゲデブ野郎(以下、A)が近寄ってきて、「おい、おれはPresidentに立候補しようと思ってるからさ、アジア票を集めてくれないか?何か奢るよ、どんな酒飲むの?ビール?それともSake?」とかふてぶてしいことを言ってきた。「酒で買えるほどおれは安くねぇよ」と言い返す。

実はぺんぎんはこの男Aが嫌いである。Aとは次回の記事で述べるブロンド美女Hのことで若干一触即発状態にあった。詳しくは次回の記事で書く。

 

ぺんぎんが、「いや、実はおれも立候補しようかなと思ってるんだよね」というとAは急に妙に馴れ馴れしくなりこう言ってきた。「まじかよ。どっち?Vice?二人ともヨーロピアンに取られるのは悔しくないか?どうだ、おれとお前で同盟(alliance)を組もうや。おれがPresidentでお前はVice、おれの右腕ってなhaha。お前がアジア票をおれに集める、おれがラテン票をお前に集める。これで完璧だろ?Beat Europeans!!!」

まったく、食えない男である。明らかに下に見られている。予想ではぺんぎんを利用するだけ利用して最終的には切るのではと思うので信用ならない。しかし、とりあえず利用されるならこちらも利用しようという腹づもりだ。

そういうわけで、二人で同盟を組んでそれぞれの職を得ようという運びになった。いやはや、どうなることやら。

 

さて、では果たして選挙の勝ち目はあるか、ということだが、客観的にいって以下のようなプラス・マイナス要素があると思う。

プラス

①アジアから立候補する人は少ないと予想されるので、アジア票が集まる

②パーティ参加率100%で、欧州南米勢からも、「あいつはアジア勢では一番クレイジーなやつ」と思われている

③カメラを趣味にしてイベントで写真を撮りFBに挙げているので、比較的認知はされている

④そんなアグレッシブな性格ではないので、少なくとも悪くは思われていはいない、と思われる

 

マイナス

①早稲田の試験やペーパー等があり、学校が終わったらまっすぐ帰る日が続いていた

②携帯を買っておらず、チャットアプリに入っていない

③英語力が微妙であり、頼りないやつと思われている可能性大

追記④中国から1,2名出馬する模様

 

こんなところである。

マイナス要素④はかなりキツい。中国の20数票が集められないとなるとかなり劣勢を強いられる。アジアは国数が少ない割にそれぞれの人数が多いから一つ逃すと厳しいということが落とし穴だった。

 

プラス要素②については、今週末のパーティに招待されているということが決定的である。

というのも、今までのホームパーティの招待はFBを通してLLM生120名弱全員に送られていたのに、今週末のToga Party(古代ローマの格好でする一種のコスプレパーティ)の招待はわりとイケてる感じの35名にしか送られていない。しかも、そのほとんどは欧州南米勢で、合計40人以上いる日本中国韓国台湾から招待されているのはぺんぎんと台湾男子の2名のみだからだ。

なんというか、彼らのパーティに招待されることに喜びを見出しているのは劣等感まみれというか大変虚しさを覚えるが、いわゆる「リア充」みたいのの大半は彼らなので(これは人種の問題もそうかもしれないが、純粋に見た目に気を使っている率が彼らの方が圧倒的に高い)、まぁかなり語弊がある言い方をすればスクールカーストの上位に入れたのかな、という感じだ。まったく大人になってまでこういうのを気にしているのは何ともバカバカしいが、やはりソーシャルな場ではこういうのはある程度あるのだろう。

まぁ、ともかく無事にパーリーピーポーだと認識されてよかった、という感じである。

 

もっとも、他にめちゃくちゃハイスペックなやつも数名立候補しているようであり、ロイヤーでもなく英語力も拙いぺんぎんはスペックでは勝てない。勝算があるとすれば、立候補者の中では少ないアジア人として「おこぼれ」に預かることくらいだろう。何だか心もとないというかいかにも弱そうで恐縮だが、選ばれるよう頑張ります。

しかし、「政治活動」というと友達を利用するみたいで何だか好かない。そんなこと言っていては政治はできないだろうから、甘いかな?「おれに票を入れてほしい」なんて言うのは身を切る思いだが、何もせず負けるのも癪なので多少はやってみようと思います。

 

ぺんぎん

 

Aとの醜い争いについては

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選挙の結果については

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