ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

All you need is confidence.

f:id:pennguin:20150823145337j:plain前回の記事でチラッと書いた、フィンランドのブロンド美女Hとメキシコのハゲデブクソ野郎Aの話。 

 

Foundationのクラスは席が固定だったのだが、初回の授業では隣が空席だった。誰なんだろうと思っていると、2回目の授業でものすごいブロンド美女(H)が隣に座ったのである。彼女はフィンランド出身だがケンブリッジを出ている才色兼備で、お高くとまった感じから、"Princess from UK"と皆に言われている、誰もが認める美人である。しかも学部卒なので若い(確か23くらい)。

ぺんぎんも「かわいいなぁ」と思い、隣という地の利を活かしてコミュニケーションを取ろうとするのだが、彼女のイギリスなまりの英語が大変聴き取りづらく、また速い。美人すぎて怖じ気づくというのもある(こういうところを直したいのだけど)。

 

そんな中、ある日パーティで皆で飲んでると、とあるブラジル男(以下R)が、「Hがおまえのこと好きらしいぞ」とか言ってきた。え、まじかよと思ってHにReally?と尋ねるとものすごく顔を赤くしているではないか。美人の男の趣味が意外と悪趣味というのはままあることなので、Hもそういう口かと妙に納得してしまった。

すると、例のハゲデブメキシコ男Aが、「何照れてんだよお前、こうやってな、さりげなく腰に手を回すんだよ、ほれやってみ」と煽ってくるのである。OKと言ってやってみるとHはますます顔を赤くする。そこでおれも調子に乗って、精一杯のブリティッシュアクセントで、「こんな天使のようにお美しい方にそう思って頂き光栄です、マイ・プリンセス」みたいなことを言うと、Hはますます顔を赤くする。ぺんぎんは完全に調子に乗る。

 

そうこうしているうち、宴もたけなわということで皆帰路に着くことに。ぺんぎんとHは方向がわりと一緒だったので、「キャブでご一緒しましょうか、お嬢様」等と言うとHは「大丈夫だから一人で帰りなよ//」と言ってぺんぎんをタクシーに乗せた。

僕はてっきり皆の前だから照れているのだろうと勘違いして、家に帰ってものすごい恥ずかしいメッセージを送った(you are the most beautiful girl I've ever seen in my whole life的なやつである)。Hは「ありがとう。でも、あの二人が何言ったかわからないけど多分confusionがあったと思う」といい、はてconfusion?と思いつつもその日はいい気分で床についた。

 

実は、Foundationの授業は空調の関係で途中で教室が変更になり、自由席になってしまったので、Hとも最早隣ではなくなっていた。実際、10キャッチボール以上のまともな会話をしたのはそのパーティが初めてだった。

パーティの翌日の朝、授業でRとAと隣になったので、「昨日は楽しかったね、というかあれマジだったんだよね?」と話しかけると、二人に

「は、お前何言ってんの?あんなの100%ジョークだよ!ジョーク言わない?てかお前もジョークだとわかってたと思ったんだけど」と言われる。OMG。やってしまった。多少のジョークは入ってたろうとは思ったが、まさか100%とは思わない。これではconfusionも起きるわけである。

授業後、Hと廊下で会ったので、淡い期待を抱きつつ、「昨日はちょっと酔っちゃってたよゴメン、ははは。まぁでも言ったことはほんとだけどね…haha。てことで今度晩飯でもどう?」と言うと、「うん、酔ってたのはわかるよ。ありがとう。そうね、でもまずはコーヒーかランチでも行きましょ」とかわされた。

そこで、「おーけい。でもあいつらの言ってたことが冗談だったんならなんであんな顔赤くしてたの?」と訊くと、「だって、皆にあんなこと言われたら恥ずかしいし…。しかも、『可愛いね』、とか言われ慣れてないから照れちゃったの」と言う。

要するにぺんぎんに言われたから、とかではなくジェネラルに恥ずかしかっただけなのである。これでは完全にぺんぎんはピエロ。許すまじ、RとA。

しかし、(いい加減現実を見ろという感じだが)あんなに美人なのだから、「褒められ慣れてない」、というエクスキューズは疑問が残る。イギリス男子は褒めベタだったっけ?ちょっとよくわからない。

 

数日後、HとAが妙に仲いいことに気付いた。授業も隣で一緒に受けてるし、何やら親密そうである。周りのやつの中には、「あいつらもうデキてるよ」というやつまでいる。

そんな折、学校の庭でメシを食っててAと一緒になった。すると、Aはニヤニヤしながら「この前のパーティは楽しかった?」と言ってくる。完全にバカにされている。

「最高だったよ、お前のおかげでな」というと、「おい、怒ってんのかよ、落ち着けって」などとのたまう。そこでこんなこと訊かなければよかったのだが、つい「おまえら付き合ってんの?」と訊くと、「いいや、まだね (No, not yet)」と言ってきた。このクソハゲデブ野郎が。

 

ちなみに、Aはブサメンである。繰り返すが、デブだし、禿げている。しかしどうしたことだろう、不思議とかっこいいのだ。何だかよくわからないが、多分自信に満ちているからだと思う。ハゲだしデブだし顔も平均以下だが、妙に自信に満ちており、パーティの様子からもわかるようにHに対しても物怖じせずに接している。

これはかなり注目すべきだと思う。結局男は顔ではないのだ。自信なのだ。自信があって堂々としていれば何だか頼りがいがあってかっこよく思えてしまうものなのだ。彼はそれを体現している。正直、ブロンド天使美女Hとハゲデブ男Aとは美女と野獣という感じで似合ってる、とさえぺんぎんも思ってしまうのである。All you need is confidence.

 

と、こんな経緯があったのに、Aはぺんぎんと同盟を組もう等と抜かしてくるのである。まったくわけがわからないし利用されている感満載だが、こちらも利用仕返してやる、という腹づもりである。なお、ぺんぎんはHのことは可愛いとは思うが恋しているかというと微妙(まだたいして話したことがないし、実は他の子と色々ある)なので、くれぐれもブサメンに負けて失恋した可哀想な男、などという憐憫の情は無用である。

しかしいずれにせよ、AとRとのせいでFinnishとの恋が始まる前からFinishしたとするならば、許すまじ、である(これが言いたかった笑)。