政治の季節③(LLM Class Officers選挙)

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さて、少し前に書いたLLMの学級委員・副学級委員を決める選挙について。

(詳しくは、

政治の季節①(LLM Class Officers選挙) - ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

政治の季節②(LLM Class Officers選挙) - ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

を参照してください)。

 

ぺんぎんもVice President(副代表)に立候補していたわけですが……、残念ながら落選してしまいました。悔しい…。

しかし、こういうのも何だが(負け惜しみみたいにも聞こえるが)、少しホッとした気持ちもある。自分が118名の団体の副代表になるなんてちょっと考えられないし、英語面で不安だったからだ。副代表なんて、高校の時に軽音部の副部長を努めたくらいだもの。

 

ちなみに、所信表明書についてだが、僕は締め切りの前日に某LLMの女子と電話で大げんかし、fu*k youと大声で言われ相当傷ついてしまい、中々書く気になれなかった(こんなfuckなおれがViceとか無理だろ…消えたい…という精神状況)。

締め切りの1時間少し前に電話が来て仲直りし、精神的に持ち直して1時間で書き上げた。500字を1時間はかなり無理があり、正直勢いだけの駄文になってしまったことを若干後悔している。

ただ、所信表明の内容はだいたい皆似たり寄ったり(この1年を最高のものにしよう、JD生と連帯しよう、皆の意見を聴きます、イベント企画します、など)で、そこで差がついたとは考えられず、どちらかというと人気投票(popularity contest)の感が強かった気がする。なので、どちらにしろ僕は負けていたと思う。

 

一応僕の所信表明を乗せておく。負けといて(おまけに駄文で)恐縮ですが…

Dear All,

    I love Penn. Attending this school has been my dream since I visited Philly three years ago. Although I’ve just come here, I’m sure that I came to the right place, like all of you probably. For contributing to this great school, embodying the diversity, and helping you achieve your goal, I, <名前>, from Tokyo, Japan, am humbly running for Vice President.

 

            Why did you choose Penn? I believe one of the reasons is Penn’s great diversity.

   Because I’d never been abroad before entering college, I traveled around 20 countries in my college life. Then I studied abroad to California, to put me in another environment for a long period and broaden my outlook. What I found out is, however, in every city, and in university, many communities are established based upon the race or nationality. It is surely natural and comfortable to be with people who have a lot in common, but when it comes to studying in another country, especially at professional school like law school, I’m sure we have to get out from such a comfort zone and get all together, to learn a lot from people who have various backgrounds. As you know, thankfully, Penn Law LL.M. is composed of 118 students from 34 different countries. So, I’d like to make maximum use of this diversity like below.

 

    Anyway, what do you expect from the year? Like what we did at the team building activity, each of us has our own goal. All of us must have sacrificed many things, friends, family, jobs, time, money, or something important to attend this program. So have I. But we can make this year great by uniting. Maybe I don’t have a leadership. I lack experience because I’m still a student. But still I’m sure I’m cut out for the Vice President because I can hear every person’s opinion. I don’t want this community scatter and I don’t want make this community only someone’s. All the 118 people are in this community and even one person shouldn’t be lacked. I’m sure I can be all of your sides and let other people hear you. Let’s get altogether and make this year unforgettable, and amazing one.

 

    I would be honored very much to assist in your achieving what you want as the Vice President. Thank you very much.

 

改めて読み返してもむちゃくちゃなことを言ってると思う…。

 

 

選ばれたのは、Presidentはインドネシアの男性(ロイヤー)、Vice Presidentは中国の女性(学部卒)です。どちらも感じのいい人で、リーダーシップというよりは人当たりの良さで当選したような感じがします。

選挙はそれぞれの役職に一人一票投票し、過半数を誰も取らなかった場合は決選投票(run off)という仕組みです。当然、それぞれ7人、5人立候補してるので、どちらも決選投票になった。

残ったのは上記の二人と、前の記事でも紹介したスペイン女とフランス男。二人は元々の知り合いでルームメイトでもある。二人は選挙活動に相当熱心だったが、どうやらそれが裏目に出たようだ。

 

選挙活動①:ビデオ撮影LLM生一人一人が一言コメントを言うビデオを録画し、編集。これは思い出にもなるし、中々好評だったように思う。

ちなみに、僕は"Confidence and Strength"と言った。

 

選挙活動②:前日のメッセージ

前日、一人一人にFBでメッセージが来た。投票締め切りが今夜なので忘れないように、ということだが、さりげなく最後に「僕らに投票してくれた嬉しいよ」ということが書いてあった。すごいなここまでやるのか、と正直思った。

これは流石にtoo muchな感じがしたようで、若干不評。

 

選挙活動③:Toga Party

これが相当に反感を買ったようだ。

Toga Partyとは、今度の記事で書きたいが、古代ローマの格好をする一種のコスプレパーティである。今までのパーティはFBでLLM生120名弱全員に招待が送られていたが、今回は35人だけであった。しかも、そのほとんどが欧州・南米系であり、招待されていない多くの人の反感を買った。特に、ヨーロッパ人なのに招待されていないFは、「おれがアジア人と仲良くしてるから呼ばなかったのかよ」と相当ブチ切れていた。

まぁ僕は呼ばれた側なのでともかく、確かに呼ばれなかったとしたらちょっと気に障ったろう。10人とかなら仲良しグループのパーティということで済むが、35人というのがまた微妙な数字である。これは相当裏目に出たなという感じ(僕は楽しんだのでありがたい)。

 

というわけで、彼らの敗因は、Toga Partyで多くを敵に回したことと、連合感を出しすぎてしまったこと、少し暑苦しかったことだと思う。

 

僕はアジア系ということもあり(こういう風に人種で考えるのも良くないのかもしれないけども…)、当選した二人に入れたので、個人的には納得のいく結果となった(パーティに呼んでくれたスペイン、フランスの二人には申し訳ないが)。

今回は、皆を引っ張るリーダーシップよりも、調和を保てる安心感(これもある種のリーダーシップ?)が評価された、ということだろう。あまりガツガツしていないペンローぽい結果なのかな、と思った。

 

 

二人には頑張ってLLMを盛り上げてもらいたいと思うし、僕も傍観者としてでなく積極的に盛り上げたり、二人を助けたりできたらな、と思う。

なお、春には卒業式でのスピーカーを選ぶ選挙もあるらしい。ジョブズスタンフォードでのスピーチが大好きで何回も見てる自分としては、余力があればぜひ立候補したい。