前回の記事
の続きで、提案とまとめ。
・提案
ところで、ビジネススクールがうまいな、と思うのは、学校の名前を独自につけているということ。
ペンならウォートン、シカゴならブース、MITならスローン、バークレーならハース、等々…。その言葉が新たなブランドを生んでいるのである。まさに戦略的ブランディングである。
ペンの場合、伝統ある医学部にもペレルマンという名前がついている。
一方で、ロースクールは、そういった名前はなく、略してPenn Lawというだけだ。他の大学を見ても、Law SchoolとかSchool of Lawとか至って普通だ。有名所で名前がついてるのはバークレーくらいだろう。
多大な寄付をするビジネスでの成功者と法曹ではその辺の羽振りも違うんだろうが、例えばペンローの場合は4つのホールにそれぞれ名を冠してSilverman, Tanenbaum, Gittis, Golkinという名前がついてる。この中では語感が一番いいからSilverman Schoolにしたらいいんじゃないでしょうか(適当)。
というわけで、ロースクールにも名前つけましょう皆さん。個性が立って絶対いいと思うのだけど。
ペンがつける気がないなら、ぺんぎんが将来でっかい人間になって寄付しまくってThe Pennguin School of the University of Pennsylvaniaにしたいですね。
・まとめの感想
さて、学問に貴賤は無いというし、自分が選んだ専門に自信を持っていればいいわけだが、まぁ意識せざるをえないのが正直なところだ。
「学問に貴賤無し」を措いといても、法学は歴史的にもその重要性的にも多くの大学で重要な位置を占めており、学生はそれにプライドを持っているはずである。
しかし昨今のスタートアップブーム等でビジネススクールの地位は上がっている気がするし、勢い的に押されているのかなぁと思う。法学が圧倒的なイェールとかは違うんでしょうけどもね。どっちかが特に強いわけではない学校、例えばコーネルとかはどうなんだろうか。
なお、早稲田でも政経が看板学部であり法学部はその後塵を拝しているわけだが、難易度はわりと高いし(最近は下がってきてるみたいですが…)、というか法学部の学生はあんまり他学部に興味が無い唯我独尊系が多いし、法学自体の権威的な雰囲気も相まって、皆法学部生であることを誇りに思っている。
ペンでは規模と知名度でウォートンに押されている気はあるが、同じ社会科学系のプロフェッショナルスクールとしてもっと交流が増えればいいなと思う次第である。
*2017年2月に加筆修正しました。批判を受けて文章を訂正するのは本意ではありませんが,卒業生として学校の名誉を保護する義務もあると感じたからです。貴重なご意見に感謝致します。