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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

ペンローLLM2016の構成と属性(国籍、性別、職業、年齢、学歴、ロー受験、進路)

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On July 24, Penn Law welcomed 118 students into the LLM Class of 2016. Chosen from nearly 1,400 applicants, these lawyers, judges, government officials, and academics from 34 different countries have come to the LLM program for a year of graduate study. And in addition to the new LLM class, Penn Law also welcomed two SJD students and a visiting Judicial Scholar. 

(公式サイトより)

 

 

上記のように、Penn Law LLM Class of 2016は全部で118名、34カ国から来ており、その構成は弁護士、裁判官、国家公務員、研究者等である。1400名の応募から選ばれたということだが、ハーバードやスタンフォードに受かった場合はそちらに行くはずなので、具体的な合格率は不明である。

以下ではその構成や属性についてもう少し具体的に書いていく。なお、昨年の様子についてはこちらに詳しい(ペンシルバニア大学LLMプログラムの概要



なお、日本人については、*印を付してそれぞれの項目の最後にまとめて書いています。

1 国籍
34の国から来ているということで、現段階で僕が把握している限りでは、

アジア太平洋
日本、中国、台湾、韓国、タイ、インドネシア、インド、オーストラリア?、ニュージーランド

ヨーロッパ
フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシア、フィンランド、ギリシア、ベルギーポーランドルーマニア、スイス、オーストリア

南米
メキシコ、コロンビア、チリ、ブラジル、ペルー、エクアドル、アルゼンチン

アフリカ中近東
ナイジェリア、イスラエル、エジプト

これで31カ国なので、もう少しいることになるが、大体このような感じである。
人数としては、中国が最多で22名程度。あとは大体昨年と同じ感じで、多い国は5人程度、少ない国からは1,2名程度である。

 

*日本人は、中国に次いで多く、今年は12名である。

 

2 性別
これはきちんと数えていないが、大体男女半々であり、日本の法学部やロースクールに慣れた身からするとやはり驚く。しかし、アメリカの大学ではアイビーリーグの学部レベルでもだいたいほぼ半々の均衡を保っているようであり、むしろ普通のことである。中国人は、なぜか女性が多い。


*日本人はやはりというか男性ばかりであり、特に今年は11:1である。

3 職業
基本的には弁護士(ロイヤー)である。自国の弁護士が大半だが、イギリスなど他国の弁護士もちらほらいる。検察官、裁判官はあまり見ない。日本人は例年企業や官庁派遣も一定数いるが、他の国はもっぱら弁護士という印象。

弁護士としては、コーポレート、ファイナンスが圧倒的多数であり、刑事系をたまに見るかなくらい。

ただ、中国は特殊で、ほぼ100%が学部卒であり、職歴がなくそのまま来ている。ヨーロッパでもたまに見かけるので、やはりLLMは必ずしも職歴がある人向けという感じではない。
なお、年齢や境遇的には僕は中国人たちと近いが、ペンが交換留学制度を結んでるのはおそらく早稲田だけなので、そういう意味では僕はかなり特殊な部類であり、毎回訊かれるたびに説明することになる(日本のJDとアメリカのLLMのジョイントディグリープログラムだよ~みたいな感じに言っている)。

*今年の日本人の構成は、
弁護士(インハウス含む)7名
裁判官2名
銀行1名
官庁1名
学生(僕)1名
といった感じで、企業派遣が多かった昨年に比べると弁護士の方が多い印象。

4 年齢
弁護士の人の多くは、職歴5年程度で来ているため、27歳という人が多い。中国人は上記の事情があるため22~23歳である。また、もう少し色々な経験を詰んだため30前半という人もチラホラいる。
最大派閥である中国人が平均を下げ、次の派閥である日本が下記のように平均を上げており、結果として平均は26歳くらいではないかなと思う。

僕は25歳なので、中国人を除くとやはり若い部類だが、全体としてはだいたい平均くらいということになる。

*日本は司法試験やロースクール、修習に時間がかかるという特徴があるためか平均年齢は高く、大体31~34くらいの方が多い。企業や官庁派遣だともう少し若く、27歳くらいである。

5 学歴
中国は恐らく100%が北京大か清華大のいずれかである。台湾の人もほぼ100%国立台湾大、韓国はやはりほぼソウル大と、少なくともアジアはその国のトップの大学出身の人が多い。

ヨーロッパや南米等はきちんと把握できていないが、恐らく同じような感じで、トップまたは準トップの大学出身者で構成される。

*日本も、半分程度の方が東大出身である。その他は京大、一橋、早稲田、慶応、中央など。例年、早稲田は大体2番目に多い模様(今年は、数え方によるが3名)。

6 ロースクール受験の様子
そもそもあまり受験の話はしていないので一部の人の話からの推測に過ぎないのをご了承頂きたい。
第一志望としては、ハーバード、スタンフォードなどの最上位校を受けている人は意外と少なく、シカゴ、コロンビアとかだった人が多い印象。もちろん、ペンを初めから第一志望に置いていた人も多い。
一方で、寒すぎる・学問的過ぎるとの考慮からシカゴを蹴った人もいるようである。また、ハーバードとイェールにも受かったが奨学金がもらえるのがペンだったのでペンに来たという強者も2名程度いるようである。

迷いどころとしてはNYUやバークレーのようで、NYUはランキングと立地的には上だが、2年目にNYに行くからとか、住環境とかで蹴った人もいる様子。バークレーを蹴っている人は数名いて、1人は最終的に①ランキングと②アイビーリーグのprestige感でペンを選んだということだが、バークレーの人に訊いてみないと実際にダブル合格した時にどちらを選ぶ人が多いかはわかりかねる。バークレーの知名度と西海岸での無双感(スタンフォードがあるけど)、そしてカリフォルニアの太陽はやはり魅力である。

他の受験校としては、ノースウェスタン、デューク、コーネル、ミシガンとかが多い様子。

*日本人の方とはあまり受験の話はしていないのでよくわからないが、多分他の国の人と同じような感じだと思う。

なお、ぺんぎんは早稲田の交換留学リストの中で考えていたのでペンが第一志望だったわけだが、仮にもし弁護士になって普通に受験して他も受かったらどうしたろうなと考えてみる。

もちろんハーバード、スタンフォード、イェール等に受かったら行っただろうけど(絶対受かんないと思うけど)、レベル的に絶対ついていけないから最適な選択じゃないだろう。寒いのが大の苦手なのでシカゴは嫌だし、ビルキャンパスが嫌いなのでNYUは嫌だ。バークレーは魅力的だが以前もカリフォルニアの州立だったので今回は東海岸の私立に行きたかったし、何よりアイビーリーグの響きに憧れていたのでペンのほうがいい。コロンビアはレベル的にも立地的にもかなり魅力だが話を聴いているとあまり雰囲気が良くないらしい(学生同士の関係が希薄など)。

ということで、結局のところペンが僕に取っては最適・最善の選択肢だったのではと思います。こじつけぽい?笑


7 LLM終了後の進路
基本的には、NYバー受験後、弁護士として自国の法律事務所に復帰するというのが多い模様。アメリカでの就職を考えている人はそこまでいない気がします。
僕の中では中国人は「アメリカで一旗揚げるぜ、アメリカに骨埋めるぜ」という人が多いと思っていたのですが、話を聴くところによると、「普通に中国帰って司法試験受けるよ~」という人が多いらしい。
早稲田の先輩に聴いたところでは3年前はもう少しアメリカで一旗揚げる派が多かったようで、この違いはここ数年の飛躍的な中国の成長に起因していると思います(中国人の彼女ら自身がそう言ってた)。

*日本人の方は、弁護士の方は慣例的に2年目はアメリカの法律事務所で働き、その後日本の事務所に復帰するパターンが多い模様。官庁の方は留学期間が2年なので、他の大学院に行って勉強した後、官庁に復帰するパターンが多い模様。
企業派遣の場合は、学費を払ってもらう分数年間は会社を辞めてはならない(辞める場合は多額の違約金を支払う)契約を結んでいることが多く、やはり企業に戻る模様。
ちなみに、ぺんぎんも早稲田に復帰して日本の司法試験を受ける予定です。


長くなりましたが、こんなところですね。また何かあれば追記します。