ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

留学の種類についてー②学部(交換)留学

今日は大学のゼミの友達と山梨のほったらかし温泉に行ってきました。

星空と夜景がとても綺麗でした、お勧めです。それを見ながらアメリカで頑張ろう()と思いました。





(アメリカで履修していた授業(Philosophy of Law, Business Law, Scientific Study of Politics)の教科書の一部です)



さて、前回の続きで、

①語学留学
②学部(交換)留学
③学部(学位)留学
④大学院(学位)留学
⑤その他


②学部(交換)留学
について書いていきます(前回と同様、アメリカを想定して書きます)。



②学部(交換)留学



○概要、語学留学との比較

まず、学部課程に1年間行く留学では、


・私費留学(大学を休学するなどし、自分で費用を出す)

・交換留学(自分の大学に学費を払い、大学から派遣してもらう)


の二つがあると思います。

僕は大学の正規の留学制度に申し込んだわけではないので詳しくはわからないのですが(すみません)、私費留学はなんとなくリッチな人がやるイメージがあります…。あとは大学の用意する協定校で満足できないとか、そんな場合でしょうか。


以下では主に交換留学について話しますが、いずれにせよ共通しているのは、「海外の大学の学部課程で海外の学生と同じ授業を履修する」ということです(留学生向けの語学の授業等もあるようですが、基本的には同じ授業に出ます)。


これはESL前回の記事参照)の授業に比べると格段に大変です。
比べ物にならないと言ってもいいでしょう。

ESLの生徒はみな外国人留学生です。そして、先生はそうした外国人に英語を指導することに慣れています。
したがって、非常にクリアでわかりやすい英語で喋ってくれますし、ディスカッションの授業でも、こちらの発言をきちんと聞いてくれます。周りも英語がうまくないので、発言も比較的しやすい。


一方で、アメリカ人と一緒に授業を受ける場合、教授も学生もマシンガントークです。もう速さが全然違います(最初にBusiness Lawの授業に出た時はまったく聴き取れず冷や汗が出ました)。
おまけにディスカッションとなれば、ネイティブと対等に英語で渡り合えなければならないのです。本当にきつかったです…。

* もちろん、英語が下手だからと臆する必要はないのですが、よほどの精神力が無い限りは正直しんどいです。




○英語力について

そういうわけで、求められる英語力が全く違います

しかし、ということは、そういう環境でもまれる中で英語力も自然につくというものです。


よく、「英語で何かを学んでいれば英語力は勝手につく」といいますが、本当にそうだと思います。120やって初めて100が身に付くという感じです。

* とはいえ、英語それ自体の勉強もやはり必要です。改めて書きます。



僕の場合は英語で法律を勉強するわけですが、まず知らない法律用語を辞書で引き、特殊な法律英文に慣れ、字面の意味を理解します。その上でやっと法律の中身の理解に入れるのです。

そんなとき、基本単語や文法がわからない等とは言ってられません。それらがわかって初めてスタート地点なのですから。そんなこと「当たり前」にできなければならないのです。

(そもそも狭義の留学とは本来は「最先端の学問に触れたい」とか「自分の専門を英語で学び、英語で語れるようにしたい」からするものだと言えるかもしれません。)



その辛さを乗り越えれば自然に英文を速く読みこなせるようになってきます(ただ、授業の聴き取りは本当にキツいです)。



ただし、難しすぎて嫌になることも多々あります。英語の難しさと専門分野の難しさの両方が同時に来るからです。 単純に、ツラさ2倍です。

しかしこれは逆に捉えると、英語と専門分野の勉強を同時に行えるわけです。つまり、得られるものも2倍です。お得ですね(白目)。




大学の制度を利用した交換留学等の場合は、留学先の大学のレベルによりますがTOEFL iBTで80程度が要求されると思います(一部のアイビーリーグなどのトップ校では90や100が要求されることも)。
(とりあえずESLに行って英語を勉強し、80超えたら大学の授業を履修できる、というのもあります。僕がそうでした。)

80はけっこう大変ですが、逆に言えばそれくらいないと大学の授業には到底ついていけません(正直、100くらいあっても十分ではないです)。



参考までに、早稲田大学の留学プログラムリストのリンクを貼っておきます。自分のTOEFLのスコアなどから大学・プログラムが絞り込めます。


早稲田大学 留学プログラムリスト





○募集

そういうわけで、例えばこれから大学に入学される方で英語や留学に対するモチベーションが高い人は、ぜひ学部留学を目指してほしいと思います。辛いですが、その分、得るものは大きいです。


なお、通常大学の交換留学に応募する場合、2年生秋~3年生秋の留学になりますが、募集は出発の1年前の1年生秋です。それまでにTOEFLのスコアをそろえる等しなければなりません。


*もちろん2年生秋に募集し3年生秋に出発することも可能ですが、就活する場合は卒業を1年遅らせなければならなくなると思います。

*僕も留学を志したのが2年生になってからで、4年での大学卒業を親と約束していたので、1年間のプログラムは諦め、半年間のプログラム(語学留学+学部留学)に応募することになりました。




留学が必須の学部等に入れば準備も自ずとするでしょうが、そうでなければ情報も入ってこず、気付いたら応募が終わっていた、ということにもなりかねません。

したがって、早いうちからの意識付けと準備が大切です。



まとめると、


○ メリット
・ 英語で専門を勉強することで、結果的に高い英語力がつく
・ 専門の理解も深まるし、それを英語で理解・説明できるようになる
・ 英語の論文に触れられる
・ 周りの学生の意識が高いので、触発される
・ 現地の学生と仲良くなりやすい
・ 履歴書に泊がつく(*学位留学じゃないと履歴書に書けないとの意見もあるが、一般的には記載可能)


○ デメリット
・ 留学のハードル(英語力や選考等)が高い
・ 一定以上の英語力が無いと、授業の内容が理解できない
・ 基本的に1年間(*実質は10か月程度)なので、時間と金銭的余裕が必要
・ 募集が出発の1年前なので、早いうちからの準備が必要



というところでしょうか。

やはり「留学」といったらこれだなという感じがします。ハードルは高いですが、ぜひ挑戦して頂きたいと思います。

今日はこんなところで。