ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

LLM交換留学のメリットについて本気出して考えてみた

大阪に来ております。ぺんぎんです。

観光に来たのではなく一人勉強合宿なのでひたすら図書館にこもって勉強しております。意味わかんないですよね?笑  僕も意味わかんないです。
 
 
 
 
さて今回はメリットの方について


①通常500~600万ほどかかる学費が早稲田に納める60数万円で済む
アメリカのロースクールの学費は死ぬほど高いです。大体年間で安くても500万ほど。年間ですよ年間…。ハンパないですね。
*Penn Law LLMの場合は、元々高めで、円安なのもあり、おまけに必修のサマースクールもあるので、合わせると695万円でした。

JDだと3年間なんで1500万円くらい?下手したら2000万円近くかかります。日本に比べ奨学金は充実してるだろうけど、金持ちの子弟しか弁護士になれないのだろうなぁ、と思います。

うちのローは年間で130万円程度なのですが、僕は幸い給付奨学金をもらっているので半額で済むのです。そして交換留学なのでペンに支払う必要は無く、通常通り早稲田に納めればよいのです。これはかなり得だと言えるでしょう。

*もっとも、日本におけるLLM留学の大多数、つまり法律事務所や企業、官庁から派遣される場合は学費が支給されるわけなので、相対的にはメリットとは言えないかもしれません。
*ただ、聞くところによると最近は不景気でそうしたところでも全額は出ないこともあるようなので、一応はメリットと言えるかと思います。


②英語を上達させておくことは将来に役立つ
これは言わずもがなですね。英語で法律の勉強をしていれば自ずから英語力はつきます。
前も書きましたが、「英語を勉強する」より「英語で何かを勉強する」ほうが結果的には英語力向上には資すので、1年の勉強でかなりの進歩は期待できると思います。
ただし、1年という期間は帰国子女の人な等と同等になるには十分とは言えないので、そこそこの期待です。しかし、通常の日本人としてはかなりのレベルの英語力が得られるでしょう。グローバル化をやたらと叫んでいる近年の日本においては強力な武器になるはずです。



③LLMとNYバー合格があれば就職にも有利(だと思う、多分)
直接採用担当者の方等に訊いたわけではないのですが、上記の高い学費を出して派遣するのが通常なのだから、予めこれを取得していればかなりのアドバンテージでしょう。

某先輩曰くこの二つがあれば最強、とのことです(ほんとにそうだといいのだけど笑)。
ただ、あくまで日本法の弁護士としてアプライする場合は国内ローの成績や司法試験の順位が重要となってくるはずなので、さすがにこれだけで全てうまく行く、と考えることはできないでしょう。
あくまで総合考慮でしょうし、そのあたりはわかりません(⌒-⌒; )



④そもそも将来行けるかわからないが、今なら比較的行きやすい
在学中のLLM留学に対しては「将来行けばいいじゃん」という反論がありますが、それに対しては、そもそも論として、将来行けるか分からないというのがあります。

派遣してくれるようなところに就職できるかわからないし、できたとしても必ずしも全員派遣してくれるわけではありません。

また、その場合は通常の選考手続きに乗るので、ステートメントを何校分も出したり負担が大きいです。
一方で、交換留学制度を使えば、一定の過程が省略されるので楽だし、派遣選考に通ればほぼ確実に合格です。



⑤将来行けるとしても学部成績が悪いためTop14のローに行ける保障は無いが、今なら全米7位のペンに行ける
日本からアメリカLLMに行く場合、以前ブログでも紹介したTop14などのトップ校にアプライすることが多いです。無名のローに行っても泊がつかないですし。

その場合、選考要素は

TOEFL(大体100点が必須)、学歴及びGPA、エッセイ(パーソナルステートメント)、推薦状(2通から3通)、レジュメ(英文の履歴書)、電話面接(音声電話かテレビ電話?ないところが多い)

ですが、この中で、アプライの段階でどうやっても上げようがないのが大学の学歴とGPAです。
僕(早稲田法出身)に関して言うと、まず非東大の時点でだいぶマイナスでしょうし、大学時代サボっていたので成績がめちゃくちゃ悪いです。多分その時点でトップ校への道は閉ざされるのでは…というレベル。原始的不能です。

ところが、そんな僕でも交換留学ならペンというトップ校に行ける可能性があったわけです。
というのも、学部のGPAは不問だったし、(学歴が考慮されているかわかりませんが、)早稲田ローにおいて早稲田出身というのは別にマイナスにはならないだろうと思ったからです(むしろ早稲田愛が示せてプラス?笑)。

そんなわけで、このチャンスを逃せば僕はペン以上には行けないだろう、と思った次第です。ペン自体元々行きたかった大学なので、こんないいチャンスはないだろうと。



⑥単純に若いうちにもう一回外国に行きたい
「旅行と留学は若ければ若いほどいい」というのが僕の持論です。感覚がまだ瑞々しいから、得られる刺激も大きいし、影響が加わる人生もそれだけ長くなる。

、、、僕は大学1年のときに初めて海外(東南アジア)に出て、3週間の一人旅をしたのですが、なんかもう今思い返してもほんとにいい思い出すぎるんですよね。多分あの旅行は今後一生超えられないと思う。
なんでかな、若かったからか、全てが初めてで新鮮だったからか。毎日が感動と驚き(と大変さ)に溢れていた。

だから、24の今じゃ既に遅いかもしれないけれど、若いうちに刺激的なものには足を突っ込んでいきたいのです。そして、刺激的といえばやはり海外です。

村上春樹海辺のカフカでは15歳の主人公が家出して一人で四国に滞在します。あれを読んだのは大学生の時なんですけど、本当に憧れた。
僕が15歳のときには家出とか頭に無かったし、ましてや一人でそんな遠くに行こうなんて考えは微塵も無かった。
初めての一人旅は17歳の時だった(京都大阪。そのせいかこの二つの場所は思い入れが深い)。15の若さであんなことしたら、得られる刺激はいかほどのものか、想像もつかない。ほんと、なんでもやってみるもんだとつくづく思います。もう15には戻れないんですけどもね。

そんなわけで。今回の留学はそんなドラマチックじゃなくてシビアなものだろうけど、以前より長い丸1年間、海外に住みたいわけです。


⑦より人生が面白くなりそう
これについては前回で長々と書いたので省略。


とまぁこんなところです。
 
やっぱり留学ってそれだけでいいんだよな。違う場所に行くってそれだけで価値がある。もちろん、それだけで安易に留学すると痛い目を見るわけですが…。
 
最近は留学も2ヶ月後に迫って不安で仕方なく、日本から離れるのが寂しくて若干鬱ですが、まぁ前向きに頑張ります。
 
 
たこ焼きうまい!大阪からお届けしました。