ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

US OPEN観戦と遭難inマンハッタン

US OPENに行ってきた。 

もうなんというか、びっくりした。テニス観戦とはこんなにも楽しいものだったのか……。長い長い1日の様子を詳しくお届けします。

 

試合まで

フィリー出発

朝6時半に友達と寮に集合し、UBERでセンターシティのバス乗り場へ。

ちなみに、フィリーからNYCまでのバスは色んな会社があるが、一番のメジャーどころはメガバス。曜日によるかもだが、週末で往復28ドル。発着点も、フィリーは30th street station、NYCはペンステーションの近くと便利である。

今回使ったのはいわゆるチャイナバス。センターシティのチャイナタウンから出て、NYCのチャイナタウン(マンハッタンの南端)に到着する。往復20ドル。安い。

どちらを使うかだが、発着点まで(から)のタクシー代などを考えると結局は同じくらいな気もする。クオリティも恐らくメガバスのほうが良さそうだ。

 

NY到着

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朝9時過ぎにマンハッタンのチャイナタウン着。

3年ぶりのニューヨークだ。着いたのがチャイナタウンだというのもあるが、このゴミゴミした感じ、ドブの臭い、すごく懐かしい。本当にカオスな街だなという気がする。

f:id:pennguin:20150911151406j:plainそこから地下鉄に乗り(黄色いメトロカードが懐かしい)、クイーンズにある会場に向かう。一度乗り継ぎ1時間くらいで到着。メッツスタジアムの駅で降りればテニス会場はすぐそこ。

 

 会場着

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人の波、お祭り騒ぎ。うきうきしてくる。

スポーツ観戦と言えばもっぱらサッカーのぺんぎんにとってなかなかカルチャーショックだった。ダフ屋などいない。うさんくさいグッズの露店もない。さすが紳士のスポーツである。

会場に入る前に帽子を購入。ぺんぎんは正直帽子が全く似合わないのだが、「帽子の似合う男になる」ことがアメリカでの目標の一つなのでがんばった(我ながらものすごくどうでもいい目標である)。かっこいいです。

荷物だが、なぜか大きめのバックパックは持ち込めないという決まり。ジャンスポのリュックをやむなくロッカーに入れ(アメリカのビザ取得を思い出した)、袋を貰う。ハンドバッグとかなら持ち込めます。

チケット提示のところでまた情弱を発揮。プリントアウトしてくるのを忘れ、携帯の調子がおかしくネットにも繋がらず、チケットカウンターのとこでwifiに繋いでもらってことことなきを得る。

 

テニス観戦について

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さて、ここで簡単にテニス観戦(US OPEN)の仕組みについて説明しておく。

まず、一日は大きくDay SessionNight Sessionの二つに分かれる。Dayは11時からで、Nightは19時から。Dayのほうが多くの試合があるので、こちらがオススメ。

そして、更に、Arthur Ashe StadiumチケットGeneral Addmissionチケットがある。前者はセンターコートであるアーサーアッシュスタジアムに入れる指定席チケット。後者は、それ以外の会場(2つ目に大きいルイスアームストロングスタジアム等)での試合が見れる、自由席券である。テニスの大会は数個のスタジアムで同時進行で試合が進行しており、好きなのを見れる仕組み(音楽フェス的な感じ)なのだ。前者のチケットは後者を含むので、全ての試合が見たければ前者のチケットを買えばいい。

注目の試合はアーサーアッシュで行われることが多いが、今回のようにルイスアームストロングになることもある。そんなわけで、対戦カードがわかってからなら後者のほうがいいことも。

今回はよくわかんなかったのもあり前者を買った。1枚200ドルほど。

 

テニス観戦のマナー

初心者なので色々調べてから行ったが、基本的には以下のようなルールがある。

  • ラリー中は静粛にする
  • 点が決まったら拍手
  • 席の移動はコートチェンジの時のみ。ラリー中は着席必須
  • カメラはフラッシュをたかなければ使用可能。ただしシャッター音には注意

ただし、大きいコートの後ろのほうなら小声で喋るくらいは大丈夫だし、シャッター音も流石に聴こえない。後述のマレー戦では拍手では済まずにスタンディングオベーションや歓声も度々あった。全てが厳格というわけではないので、思ったよりはリラックスできた。

 

試合

①アザレンカvsリプチェンコ@アーサーアッシュスタジアム

ということで、まずはセンターコートでの試合を観戦。流石に世界最大のスタジアムだけあってものすごい。

 

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値段の関係でだいぶ後ろのほうの席にしたので、流石に臨場感があるとは言えない。のんびりくっちゃべりつつビールを飲みつつ観戦。8倍の望遠レンズを持ってたので写真も撮る。

しかし、見てわかる通りガラガラである。世界最大級の大会での世界最大のコートでの一流選手の試合がこれとは、テニスやばいのでは…と少し不安になった。

この時は正直そこまで面白いとは思わなかった。席が遠かったし、知ってる選手でもなかったからだ。下馬評通り、アザレンカの勝利。

 

②ロジャー&テカウ vs ブトラック&リプスキー@グランドスタンド

これがめちゃくちゃ面白かった。

グランドスタンドはかなり小さいスタジアムで、失礼ながら草野球という雰囲気。そんなわけで、最前列で観戦できた。

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むちゃくちゃ近い。迫力がすごい。ただ、こちらもガラガラ(この日陰側はわりと埋まってるが、反対の日向側は1割も埋まっていない)。

 

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休憩中のロジャーとテカウ。

 

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休憩中のブトラックとスプスキー。どちらもアメリカ人。

ちなみに、左後ろのボールボーイ(ガール?)の女の子がかわいく、上の写真の右の男の子と「あいつらお互いのこと気になってるかな?」等とどうでもいい会話をした。

  

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お茶目な審判。途中ボールが審判にあたって"shit"と言ってしまい?会場が笑いに包まれた。

 

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点を決めるとタッチ。かっこいい。「腐女子はたまらんだろうな…」等とどうでもいい会話をした(茶化してすみません)。

 

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正直に言うと、(素人の僕が言うのもなんなんだが)あまりレベルは高くなかった気がする。ミスショットが多い。ダブルスはシングルスで芽が出ない選手がやるのだろうか…などと邪推してしまった。

ただ、チームプレーなので戦略性は高いし、ボレーが多く、テンポもいいので、見てるほうは楽しめる。間近で見ていたのもあり緊迫感が伝わって燃えた。ダブルス観戦はオススメである。

結果はロジャー&テカウのストレート勝ち。

 

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一緒に行った寮の友達。実は日本人とまともに海外旅行するのは初めてだった。いつも一人だからね……。

 

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外に出てビールを飲む。うまい。昼からビールは至福の休日の象徴だ…。ただ、汗で流れてまったく酔わず。 

 

③アンディ・マレー vs ケビン・アンダーソン@ルイスアームストロングスタジアム

さて、そしていざこの日の目玉、BIG 4の一人であるマレーの試合へ!!

 上記のように指定席ではないので会場に入るのに並ばなければならない。結局1時間半ほど並び、試合開始の少しあとに入れた。

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 アーサーアッシュよりは小さいが、それだけに熱気がすごいし、臨場感も高まる。

そして、上二つの試合と違ってこちらはほぼ満席。流石に最大注目の選手となるとこうなのですね、安心しました。

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 マレーかっけー!!正統派イケメンて感じ。プレーもオールラウンドな感じ。バックハウンドの強烈なストロークがかっこいい(素人感想)。

ちなみに、Murrayは英語ではマレーではなく「マリー」と発音するようです。

 

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途中暗くなり申し訳ないが、サーブの連続ショット。シャッター音は大丈夫だと思われる…。

 

 

対するアンダーソン(南アフリカ

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めちゃくちゃでかい。203センチもあるとのこと。その長身がなせる高打点からの超速サーブでばんばんエースを取っていった。鳳さん…

 

序盤はアンダーソンが優勢。なぜか人気がものすごく高く(格上相手に挑むチャレンジャー精神??)、スタンドからはGO KEVIN! とか COME ON KEVIN!!という声が度々聴こえた。

素人目で見ても明らかにこちらが押していた。サーブもそうだし、深いストロークの精度と威力がすごい。マレーは完全に振り回されている感じがした。マレーの焦る気持ちが伝わってくる。

テニスはメンタルのスポーツというが、それがよくわかった。試合を見てて選手のメンタルと直接シンクロするような感覚がある。打球音と靴音のみがこだまし、選手の息づかいが伝わるようだ。あの数の観客にシーンと見つめられながらプレーする精神力たるや、凄まじいものだろう。その分、改心のショットが決まった時は気持ち良さそう。

 

2ゲーム選手されてこのままマレーが負けるかと思ったが、、

 

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このタイブレークを制してマレーがなんとか1ゲーム取り返す。執念を感じた。

 

その後、再びフルカウント?になり、タイブレーク。ウェーブが起こったり、歓声が飛んだり、ものすごい盛り上がりを見せた。

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(このフェデラーの帽子を被ったおじさんは隣でフェデラーの試合がやってるのにアンダーソンをめちゃくちゃ応援してた。気付いたらいなくなってたので、フェデラーの試合に行ったのだろうか…)

 

  

そして、最終的にはタイブレークでアンダーソンがゲームを取り、ゲームセット。実に4時間以上に及ぶ戦いだった。

友達に聞いても、これは本当にいい試合だったみたいですね。初観戦でこんな名勝負が見れてラッキーでした。

 

 

遭難inマンハッタン 

さて、本当なら20時のバスでフィリーに帰る予定だったのだが、こんな盛り上がってる試合を途中で帰るのも勿体ないので試合終了まで残ることに。終わったのが22時前で、マンハッタンに着いたのは23時少し前。チャイナタウンに行ったら最終バスがちょうど出たとこだった。。終バス23時なんですね…覚えときます…。

 

それからどうするか、と夜のマンハッタンをさまよう。24時間空いてる店で時間を潰すか、ととりあえずそんなのがありそうなタイムズスクエアに向かう。

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3年ぶり。夜中なのにこの明るさ。やはり世界の中心だ。ただ、疲れすぎて感動する余裕はない。

 

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 あれ、建物とかめちゃ変わってません?階段みたいなのもなかったし…。今度行く時はちゃんと明るさと位置を同じにして撮影したい。

 

予想はしていたが、時間を潰せる店はない。欧米に24時間営業のマックとかは意外とない…。

手元のガイドブックによれば近くに安いユースがあるはずだったのだが、その場所に行くと見当たらない。どうやら潰れていたようだ。頼みのロンプラも3年前の版では役に立たない…新しいの買おう。

携帯の電源も切れて、疲れ果ててわりと途方にくれてたのだが、結局そこいらの人がお勧めしてくれたユースにタクシーで行ってことなきを得ました。

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洒落ていてなかなかいいところだった。ユースに泊まるのも久々だな。

結局フィリーに帰ったのは翌日の昼過ぎ。授業をサボってしまった…。反省。

 

おわり

てわけで、無事にニューヨークトリップは幕を閉じました。

US OPEN、あのお祭りな雰囲気は最高です。そして、テニス観戦は面白い。NYの近くに留学してる人は是非一度行ってみよう。

それにしても、あのカオスな街から帰ってくるとフィリーの安心感がすごい。今回は観光できなかったので、近いうちにまた行く。目標は、頻繁に行ってニューヨークを「オレの庭」にすることです(ほんとどうでもいい目標ばっかだな笑)。