TOEICとTOEFLのスコアの相関関係(換算式)

 

f:id:pennguin:20161125200312p:plain



日本では圧倒的にTOEICのほうが知名度が高いので、僕が「TOEFL100点まじつれぇ」とか「やっと100点超えたわ」とか言ってると「それってTOEICでは何点くらいなの?」とよく訊かれます。

そこで、今回は大体TOEIC○○点くらいとれていればTOEFLで××点くらいとれるのではないか、というのを示したいと思います。

ETSが出している公式の換算表というのはないのですが、iBT→PBT、PBT→TOEICの換算式がかつて存在しており、一応公式の換算表が算出できることになります。
ネットで探したそれはこんな感じです。ご覧下さい。

一応公式の換算表
「TOEICとTOEFLのスコア換算 iBT CBT PBTの点数比較にも対応!」


大学院受験等も、この換算表を元にスコア提出を求めたりしています。

ところが、これ、全くもってあってません

これが本当なら、世の中の留学希望者はTOEFLでこんなに苦労していないでしょう。TOEFL100点がTOEIC880点と同じなどありえません。

なんでこんな間違った換算表ができるかというと、それは、TOEICは、日本人がTOEFLは難しすぎるからETSに日本人向け英語テストを作ってくれ、とお願いしてできたもの」(実はそうなのです)という経緯と関係があると思います。
つまり日本人にもプライドがあるので、本当よりも高い感じにスコアが受け取られるようにしたのではと。邪推かもしれませんが。


では、ちゃんとした換算式はないのか?

実は、経験上正しいと思えるものはあります。


TOEFL Labさんも書かれていたり、他にもネット上でたまに見かける、以下の換算式がかなり信頼性が高いのではと思います。


それは、


TOEFLスコア
=(TOEICスコア/10) -10


です。

すなわち、
TOEIC600点の人がTOEFLを受けると50点前後
TOEIC900点の人がTOEFLを受けると80点前後

となります。実に公式換算表とは20点くらい違います。大ウソにもほどがあります。


実際、僕の受験経験もこれを裏付けています。

例①
:TOEIC750 TOEFL62
どちらも前回の留学直前、どちらも結局ほぼ対策無しで受けた結果がこれです。

例②
:TOEIC960 TOEFL85
TOEICは、留学から帰国後、一度受験し、それからまた1か月程度の対策して受けたものです。
TOEFLは、それから1年半経って少し英語力が落ちたと思われるときに、少し対策して一度受験し、それからまた1、2か月程度対策して受けたものです。

まぁでもやはりTOEFLのがだいぶむずいですね。-10ではなく-12くらいでもいいかもしれません。


なんでわざわざ対策の有無についても書いているのでしょうか?
それは、この換算式は、「どちらも全く対策せず受験」あるいは「どちらも一定の対策をして受験」のいずれかの場合に当てはまると考えてほしいからです。

というのも、TOEICTOEFLも、相当特殊な試験です(特にTOEFLは)。なので、一切対策せずに受けるのとそこそこの対策をして受けるのでは、それぞれ100点、10点くらいは違うと思うからです。

ということは、これも加味すると、
たとえばTOEICは対策して800点取れた人が全く対策せずにTOEFLを受けた場合は、

800÷10-10-10

で60点くらいになるのでは、と予想できます。


もちろん、TOEFLはスピーキングとライティングもあるので、「読み聴きは得意だけど会話はからっきし」とかその逆で「読むのは苦手だけどスカイプやチャットで英語を使ってたから話すのと書くのはわりと得意」とかで若干違いは出てくると思いますが、まぁ点数を予想するくらいならばこの式がかなり使えるのでは、と思います。

TOEFLは何しろ一回受験するのに230ドルという法外な金がかかるのですから、これである程度の自分の実力を知り有効な対策ができればなぁと思います。


そして皆さんにTOEFLの難しさとツラさをわかってもらえれば、と思うのでした()



*なお、TOEFLに関しては上にも挙げたTOEFL Labさんのサイトでほぼすべて網羅されてます。まさにTOEFLテイカー必見のサイトと言えるでしょう。

僕もTOEFLを受けているときはこのサイトに本当に、ほんとーーーーにお世話になりました。受験テクから対策から小ネタまで何でも書いてあり、本当に助かりました。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

TOEFLの具体的な対策等はまた改めて書く予定です。