ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

Summer Program終了

書きたいことが溜まっているが、ひとまずサマープログラムの終了について。

 

7月24日のオリエンテーションに始まり、5週間に渡ったサマープログラムだが、昨日の金曜日のFoundationsの試験、そしてプログラムの終了を祝うイタリアンレストランでの学校主宰のパーティーをもって、無事に幕を閉じた。

この5週間、本当にあっという間だった。試験に追われ、生活の準備に追われ、早稲田の課題、ペンの課題に追われ、パーティーに追われ、友達作りに悩み、アメリカに馴染み始め…。たくさん勉強し、たくさん遊んだ、そんな感じの5週間だった。

 

そういうといかにも充実した楽しい日々だったようにも思われるかもしれない。充実はしていたが、結構、というかかなりしんどかった。ホームシックという寂しさはそんなに無いけど、こっちに元々の知り合いがほとんどいないという状態(これをホームシックというのかもしれないが…)はやはり心細い。本当の意味で頼れる友達を作るには一ヶ月ちょっとは短すぎる。……いや、短くはないのかもしれないが、LLM生120名弱なるべく全員と仲良くしようと思うと、結局本当の意味で仲のいい友達は出来ない。shallowかつsuperficialな関係でしかない。そういう意味で、かなり孤独な日々だった。

①なるべく色々な人と話す、②人種で固まらない、ということをモットーに掲げた結果、アジア以外の欧州・南米系ともだいぶ仲良くはできた。しかし、彼らは彼らで固まっており、パーティで話す以外はタバコ吸ってるときに軽く話す程度だったりする。僕の英語力の問題も大きいし、年上の優秀なロイヤーあるいは前途有望な優秀な若手(つまりみんなだが)に対する劣等感というかプレッシャーがあったのも間違いない。

結果的に、アジア系、欧州・南米、どっちともそこそこ仲良しみたいな中途半端な感じになった。色々な人と仲良くするのはいいことだが、上記のように浅い関係にすぎない。今風の言葉でいう「イツメン」は出来なかったなという感じ。

 

同年代の日本の友達がいないというのも大きかったと思う。留学している日本人は(特に女の子は)二人でつるみがちだが、なんだかんだそこまで悪いことではないと思う。不安を共有できるし、お互いに友達を紹介することで友達の輪も広がる。常にだれかと一緒という安心感は大きい。一方で、僕は元々一人で海外旅行するくらい個人プレーが好きというのもあるが、今回は特に僕以外の日本人の方は一回り上の社会人なので、中々「友達」という感じにはいかない。

 

また、実はこちらに来て以来ちょっといい感じの女子がいるのだが(ちなみに、Hではない。Hはエクアドルから来た若手と付き合ったとのこと。Aばかり気にしていたが、ダークホースだった。もっとも、彼は本国に彼女を置いてきているようだ。闇が深い…)、その彼女と2回ばかし大げんかをしてだいぶへこんだというのも大きい。一回つい口が滑ってfu*k youと言って怒らせ、次のケンカのときには逆に思いっきりfu*k youと言われた。この言葉は飲みの席でふざけて言う分には問題ないが、シリアスな場面で本気で言われるとかなり傷つく。ぺんぎんも自重するようにしたい。

僕が振り回してるのもあるが(ケンカの原因はほぼぺんぎん)、彼女も相当気分屋であり、正直振り回されている。女心と秋の空とはよく言ったものだ。まったく、25にもなって何をしているのだという気もするが、、。まぁ、これも「国際交流」ということで大目に見てほしい。国際交流、何とも便利な言葉である。

 

また、やっかいなのは、「こちらではLLMのコミュニティが全て」ということである。

LLM以外の知り合いが全くいないわけではないが、極めて少数であり、LLM120名弱が小世界を形成している。そして、僕はその小世界の中でもがく一個体にすぎない。一度そこからはじかれたら、もう世界は無い。

自分でも正直考えすぎな気はするが、要するに、このコミュニティに馴染もう馴染もうと必死なのである。通常、大学生は、学校、家庭、バイト、サークル、中学の友達、高校の友達と様々なコミュニティがあり、どこかで失敗しても被害は小さい。一方で、中学生にとってのコミュニティは学校と家庭しかない(部活もあるが学校に包含されている)ので、その両方がうまくいかなかった場合はもう逃げ場がない。しかしこれもまだ家庭があるからマシで、今の僕に取ってのリアルなコミュニティはLLMだけだ。要するにそこがうまくいかなかったらアウトなのである。

以前「ペンLLMはサマープログラムが必修でそこでお互いに仲良くなれるからいい」と書いた。そのメリットは確かに大きいが、同時に弊害もあるな、という感じ。かなりのソーシャルスキル(コミュ力)が要求されたなとつくづく思う。

 

明後日から秋学期がスタートする。2日間の土日休みを経てすぐスタートわけで、正直準備不足だし、実感もない。サマーの勉強もキツかったので、より本格的な内容の勉強に対する不安も大きい。が、JD生と入り乱れることで、LLMのクローズドなコミュニティから解放されると思うと、少し気が楽になる思いもある。クラブ活動も始まるだろうし、仲のいいグループに分散してくだろうし、イベントやら何やらで学外の友達も出来たりするだろう。「皆とコミュニケーションとらなきゃ」というような強迫観念が無くなると思う。

 

なんだかネガティブなことばかり書いてしまった。正直なところ5月病で最近しんどいのです。アメリカに来た当初の新鮮さや輝き、未知への高揚感は既に消え去ってしまった。でも、総合的に言えばサマープログラムは素晴らしかったし、ペンローは心底いい学校だし、LLMは多様性に溢れた魅力的なコミュニティだと思う。留学を後悔したことが無いわけではない(まぁそりゃ落ち込むこともある)が、ペンに来れたことはつくづく幸せに思う。PENN Tシャツを着たぺんぎんを見ればおわかりかと思うけども。

 

相変わらずとりとめが無いですが。サマーの授業等については書き溜めてあるので改めて書いていきます。