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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

Radiohead-サマソニ2016-ライブレポ

会場まで

早速、留学とは何も関係ないサマソニについて書きたいと思う。どちらかというと一般向けに

実は僕はライブはよく行くのだがサマソニは初参加だった。この時期って毎年海外にいたり、試験前だったりしたからだ。あと金額もある

今回はせっかくいいタイミングで日本に帰ってくるし、そして何よりレディヘが来るので行こうかなと思っていた

ただ、すぐにはチケットを買わなかった。なぜかというとレディヘは7月にNYCのマディソンスクエアガーデンに来る予定で、それに行けばいいと思っていたからだ。実際、公演日である26,27日に何の因果か僕は試験でニューヨークにいたので、絶好のタイミングだった。しかし、これは色々とあり(省略する)結局観れなかった

そんなわけでサマソニに行こうと決めたのだが、帰国のドタバタですっかりチケットを買うのを忘れ、結局チケットがないまま友達と海浜幕張に向かった

 

今回はレディへが13年ぶりに出るということで二日目のチケットは売り切れ。仕方なく駅でこれをやる

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半分諦めてたけど、2.5という価格の明記が良かったのか、運良く開始5分くらいで売り手が見つかった。愛知から来た二人組、ありがとな

 

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レディヘまで

タイムテーブルを眺めるが、そんなに予習してこなかったのであまり知ってるアーティストがいない。とりあえずゴールデンボンバーを見る。エンターテイメントとしてすごい

それからずっと観たかったアレキサンドロス。ようへいイケメンすぎる。めちゃくちゃいいライブだった

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それからビーチステージでビールを飲んだ後、マリンに戻り、イエモン。聴いたことなかったけど古き好きロックという感じでよかった

それからこちらも楽しみにしていたサカナクションアイデンティティアルクアラウンドは良かったが、少しダンスミュージックに寄りすぎていて、ロック好きな僕的にはイマイチだった。ベースとバスドラの音量も大きすぎた。好みが別れるとは思う

 

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レディへ

開始まで

そして満を持してレディオヘッドである

イエモンは後ろから見て、サカナで前に行こうとしたが、後ろのブロックにいたので少し待たされた。結局サカナは真ん中くらい。サカナが終わって少し人数がはけ、前に勧めてだいたい15列目くらいになった

7時からだったが、準備に時間がかかり、中々始まらない。メンバーと思えばただのPAだった、というのを数回繰り返す。焦らす。会場のボルテージが上がっていく。と同時に、疲れがやばい。僕は時差ボケが治らず前日徹夜していたし、猛烈な暑さだったし、ドロスとサカナでかなり体力を消耗していた

で、30分くらいたった頃ようやくメンバーが入ってくる。案の定みんなドバーっと前に詰める。結構近くなった

 

1曲目〜

まずは最新アルバムの一曲目、Burn the Witchから。これは最初に聴いた時は地味だなぁと思ったけど、幻想的で美しい。生で聴くとまたよかった

それからDaydreaming。これはトムが別れた奥さんのことを思って作ったと言われている。これはまぁ地味というか静かな曲。それからDecks Dark, Desert Island Disk, Ful Stopとアルバム通りの曲順。曲が静かなのと多分みんなそこまでアルバムを聴いてないからだと思うけど、会場のボルテージは低い

ようやく上がったのは2+2=5から。ライブでも結構やる曲だし、後半のハードなロック調のテンションはこの日ここが初めてだったので、異様な盛り上がり。めちゃくちゃ押された。文字通り揺れる会場

そしてAirbag。これもものすごい盛り上がった。僕としてもオケコンは一番聴いたアルバムで、そして必然的に一曲目であるこの曲も相当聴いている。ずっとCDで聴いてきた曲を生で聴ける感動はひとしお

それからReckoner。これもライブでよく演る曲ですね。イントロのアルペジオで湧いたと思う

そしてNo Surprises。これは人気の曲だからなーイントロでめちゃくちゃ歓声が沸いた。個人的にはそこそこの曲だったけど、生で聴くと綺麗でよく、改めて好きになった

それからBloomを挟んで再び最新アルバムのIdentikit, The Numbers, そしてThe Gloaming。この辺はまた休憩という感じだった。多分、レディヘを知らないでスタンドで聴いてる人たちは、「なんでこんな暗いバンドがこんな人気があるんだろう?」と思ったと思うwww 実際、僕もこの辺はしんどさが勝った

というのも、上に書いた疲れに加え、喉の渇きがものすごかった。かばんはクロークに預けてきて、持ってきたのは携帯とペットボトルの水一本のみ。それはサカナの時にすでに飲み終わっていた。とにかく喉が乾く。水が欲しくて死にそうになる。こんなに喉が渇いたのは何年ぶりだってくらい

普通こうやって長時間拘束されるときはトイレの心配をするけど、それは無用。ものすごい汗をかくから。最終的にTシャツは絞れるくらい汗でびっしょりだった。邪魔になるかもしれないけど、水は2リットルくらい持ってったほうがいいと思う。例えば前の前のバンドからいる場合、5時間以上ずっとマリンにいるわけですからね。水はいくらあっても足りません

それに加えて、人の熱気、汗の匂い。そして猛烈なモッシュ。いや、半端ではなかった。ほんとに死人が出るかと思った。いや、実際に出ているかもしれない。何人か倒れて運ばれていったし、ギブアップして後ろに下がる人も多かった。戦場だった

ぺんぎんも辛かったので後ろに行こうかと思ったが、おそらくCreepをやるだろうと予想していたので、それを聴くまでは引き下がれないとこらえました

さて、しばらく静かな曲が続いた後、The National Anthem。これはライブでも定番。個人的にも大好きな曲で、あのイントロのベースで猛烈にテンションが上った。こういう時は上に書いた辛さも全て飛んで行く。幸せな時間

そしてトムのダンスでおなじみなLotus Flower。そしてKID AからEverything in its right place, Idioteque。この4曲の流れは、月並みな言葉だけど神だった。自分のためにこれを選んでくれたような気すらした。

 

アンコール

そして一時メンバーが下がり、アンコールへ

一曲目はLet Down。まぁこれは湧きますね。この辺でみんな「やべー今日は名曲大放出だわ」という雰囲気になっていた。Creepへの期待が高まる

再び最新アルバムからPresent Tense。これは静かだけど幻想的でよい。そして!そして、確かジョニーがエフェクターをいじったりしたからかな?あ、これは、と思ったら、ドラムのスティックのone two three fourが響きあたり、聞き慣れたアルペジオが始まった。Creepだf:id:pennguin:20160828170422j:plain

Creepについては説明は要らないと思うけど……。個人的にもとても思い出が詰まった曲。高校のバンドでカバーしたり…。カラオケで友達と熱唱したり…。あぁ、10年前から変わらず聴いていたなぁと。そして、こんなにシンプルなのに、聴くたびに新鮮で、二番のshe....のとこで鳥肌が立つなぁと。アメリカにいた時は路上で一人でギターで弾いて歌ったり、異国の地にいる寂しさと不安に、"What the hell am I doing here? I don't belong here"という歌詞を重ねあわせてみたり……。好きな人が出来れば、"You're so fucking special. I wish I was special"と途方に暮れてみたり……。

そういう曲が目の前で流れている。もうめちゃくちゃに泣きながらトムと一緒に大声で歌いました。なんで泣いてるのかもよくわからないけど、そういう10年分の思い出とか、アメリカでの辛い経験とかが蘇ってきた。なんだか、全ての負の感情が浄化されていく気がした。音楽っていいなぁとか。これが音楽の力なのかなぁとか。そして、今おれは伝説をこの目で目撃してるんだなぁとか…。そして、13年前と同じように日本でこれを演奏してくれたレディオヘッドに感謝して……

そんな色々なことを4分の間で思った…のかわからない、とにかく何もわからず号泣しながら歌っていただけかもしれない。ともかく、最後には手が痛くなるほど拍手して、Thank you so muchと叫んだ

てっきりこれで終わりかとおもいきや、ライブはまだ続いていた。In RainbowsからNude。もうふらふらだったけど、この綺麗な曲に身を任せた。そしてBodysnatchers。ふらふらだけど、これで盛り上がらないわけにはいかない

そしてThe Bendsの最後の曲でもあるStreet Spirit (Fade Out)。こんな曲までやってくれるなんて、いや本当にファンサービスがすごい。これほど終わりに最適な曲も無いだろう

 

ライブ後に思ったこと色々

そしてメンバーが去り、割れんばかりの拍手の中、レディオヘッドのライブは終わった

サマソニの空気感とか、疲れとか、そういうのも含めて、個人的には今までで一番記憶に残るライブだったと思う。。いや、11年前のオアシスのほうが上かな?いや、ともかくそういうレベルのライブだった

トムはMCは全部日本語だった。前の時はライブの終わりに「こんばんは」といったことがある意味伝説になっているが、今回はきちんと冒頭に言ってくれた。それ以外も「どうも」と言ったり、スタッフに向かって「どうぞ」と言ったり。あと色々MCでしゃべっていたが、日本語でも英語でも無かったと思う。トムはライブの時はいつもトリップしているような感じだが、この日はとりわけてすごかった。正直ラリッてる、イッちまってる、そんな表現が的確だった。それくらいじゃないと、あんな名曲を大量に作って演奏することは出来ないのだと思うが

ジョニーもおもむろにマイクに向かったかと思えば「今日は暑いですね」だ。ジョニーは日本が好きで日本語も勉強していたと思うけど、とにかく彼らの日本への愛とかリスペクトを感じた。彼らにとっても、この日のライブは特別だったんだろうなと。

特別といえば、Creepを演奏したのもそうだけど、それがライブの締めではなく、最後から3曲目にやったというのも異例ではないか?あまり過去のセットリストを知らないんだけども。今年はパリ、ニューヨーク、そして東京と結構演奏しているみたいだし、もしかしたら彼らはCreepの封印を解いて日常的に演奏するようになるのかもしれない、それはそれで、そういう特別な場に立ち会えたことを嬉しく思う

そして、今回はCreepばかり注目されるけど、他の曲もよかった。うーん、個人的にはAirbagが良かったかな?元々ハードなリフが好きなのもあり。そして光っていたのはNo Surprises。あとは最新アルバムをちゃんと聴いておけばよかったなと思った

一つ言うとすれば、Paranoid Androidはやってほしかった。まぁニューヨークでもCreepをやった日はこちらはやらなかったみたいなので、バランスみたいのがあるんだろう。あとJustも聴きたかったけどね。言い出せばキリはないけども

 

ライブについて

それからライブについてだけれど、あのモッシュはなんとかならないんだろうか。いや、僕もああいう雰囲気は好きなんだけど、ほんとに将棋倒しになりそうで危険だったので。人命尊重という観点からは、途中でアーティストが一歩下がらさせるとか(本気でトムに頼もうかと思った)、したほうがいいのではないかと思った

危険なモッシュを擁護するわけではないけど、一方で、周りの人に悪態を付いている人や睨む人が多かったのも残念。いや、あんなところにいれば押されるのは仕方ないし、肘も多少は当たるだろうと。前列にいるならばそのへんのことは覚悟すべきで、それは嫌ならば後ろに下がればいいじゃん、と思った(もっとも、体がでかい人が有利なわけで、前で見たい女性等には申し訳ないなとは思うが、現状どうしようもない)

それはともかくとして、押されたおかげで(?)最終的には5列目くらいのとこで聴いてました。メンバーまでほんと手が届きそうだった。やはりライブは近くで見るに限る

 

長くなりました。レディオヘッド、日本に来てくれて、そして素晴らしいライブを披露してくれて、ありがとう。ニューヨークの件は残念だったけど、こうして日本で会えることが出来てよかったです。またどこかで会いましょう。See you soon somewhere in the world!