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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

地震とネットリテラシーなどについて

熊本の地震にニュースに触れて、大変胸が痛い。現在も辛い思いをされている方にはかける言葉が見つからない。

311の時も旅行でロンドンにいて…何もできない自分を歯がゆく思ったものだった。ロンドン時間で朝5:46。たまたまそのときホステルで朝食を食べながらテレビを見ていて知ったけど、そうじゃなかったらしばらく知らなかったのかなと思うとまた怖い。

当時僕はtwitterをやってなくて、日本のメディアにあまり触れられず、現状がなかなか分からなかった。帰りの飛行機で日本の雑誌に触れてようやくことの重大さに気づき、帰ってようやくそれが実感となった。それに比べると、今はtwitterをやってるし、ウェブメディアもアクセスしやすく、情報は格段に得やすい。

しかし、twitterは、正直ネットリテラシーが低い人たちが無駄に情報を拡散していて、かなり問題視している。例えば、救助を訴えるツイートにしても、それを拡散する意義はあるのだろうか?確かに多くの人の目に触れる機会はあるだろうけど、多くの目に触れる機会があるということは、「誰かが助けてくれるだろう」という他人頼りになることにつながる。ネットではいわゆるマルチポストは嫌われるけど、一体その解決に向けて誰が動いてるかがわからない。

とりわけ、引用RTやスクショによる情報の拡散はかなり危険だと思う。普通のRTなら元のツイートを削除すればいいけど、この2つだと、元ツイートを削除しても残ってしまう。結局、すでに解決された問題に人的・物的リソースが割かれることになってしまうことになりかねない。

そもそも、twitterは検索機能があるのだから、欲しい情報は検索で得られる。むやみな拡散は明らかに逆効果だと思う。

また、公式に 「#救助」というハッシュタグが使われることになっているが、本当に救助を求めていない人がこれを使ったり、公式通りではない使い方(場所とかも載せるわけでもなく、単に抽象的なお願いという形でツイートする)も見られる。これでは本当に必要な人の要請が埋もれてしまう。

 

また、当事者は焦っていてそれどころじゃないんだろうけど、安易な救助要請も散見されるし、何をどうして欲しいのかわからないことも多い。

twitterは元々日常のどうでもいいことやふとした感想を気軽につぶやけるツールなはずなので、こうした災害時の使用については少し対策を取らないとな、と思う。例えば、それこそ災害などの有事の際には通常の使用を控えるようにさせるだとか、あるいは場所で検索できるようにするとか。救助用の別のタイムラインみたいなものを用意するとか。今のように全てがタイムラインに集約されている状態だと、情報が錯綜して結局役に立たないのではないかなと。

また、「どうでもいいことをつぶやける」といったけど、デマの問題も深刻。

こういうことをしてしまうようなネットリテラシーの低い人は本当にtwitterを使うべきではない。僕も結構過激なことをつぶやくほうだけど、言っていいことといけないことのラインはきちんと引いてる。twitterは誰でにでも見られる可能性が高いということを(そしてその爆発的な拡散力を)きちんと認識するべき。

また、デマを流した奴がありえないのはもちろんだけど、それを拡散した人も同罪だと思う。明らかに嘘だとわかることや、真偽不明の情報。なんで、RTボタンを押す前に少し立ち止まって考えないのか。正直、拡散している人とかは中高生とかがメインで、よく考えず条件反射でツイート・RTしてるとしか思えない人が多い。デマに限らず、助けたいから、ではなく、単に騒ぎたいだけじゃないの?と思うことも。ライオン脱走のデマにしても、よく見れば下にストリートの名前が英語で書いてあるから熊本のものではないことはわかるはず。そんなことに目がいく余裕がない当事者の人はともかく、適当に見てRTした部外者は猛省すべきである。

 

それから、マスコミの問題も深刻。取材用ヘリのせいで支援物資が届けられないだとか。あるいは、被害に遭っている人に取材のお願いをリプライで送るとか。友人を亡くした人に送るとか。

確かに正しい情報を広げることは重要だし、我々はその恩恵を受けている。でも、正直マスコミの人はそればかり考えていて、情報提供者をなんとも思っていないことが多い。僕自身にも経験があるが、本当に不快だったし、腹が立った。ああいう態度は本当に改めるべき。最近はキュレーションメディアとか言って自分の足で情報を集めず単に既存の情報を整理するだけのものも多い。それはそれで重要だけど、結局あんたのメディアのPV数を増やしたいだけでしょ?としか思えない。大体、同じような情報を複数の媒体で流す必要はないのだから。本当に無意味。

 

それから、支援物資を運ぶこともどうなんだろうと。それによって道路が渋滞する危険もあるし、物資をきちんと区別して保管、運搬する人がいるかもわからない。

やはりこういうのはノウハウのあるプロにまかせるのが一番だろう。311の時も、送られてきた古着が結局役に立たずゴミになったとかそういうニュースを耳にした。

つまり、彼らがきちんと動けるように募金するのが一番ではないか。金はいくらあっても困らないし、それを有効に使える人の下に送るのが一番有効な方法だと思う。そういうわけで、僕も少ないながら募金をした。

 

もっとも、役に立とうという気持ちは素晴らしいし、それだけの行動力はすごいと思うし僕も見習いたい(311や今日本にいたとしても、僕は現地に行こうという考えは浮かばなかったと思う)。「やらない善よりやる偽善」だとは思う。「ボランティア行ってもしょうがないでしょ」と思うくらいなら、役に立つかわからなくてもいいからとにかくボランティアに行く人のほうが偉い。

しかし、本当の意味で役に立つためには何をすればいいかということは学ばなければならないと思う。

 

九州だけの問題だと思っていたけど、南海トラフの可能性もあるみたいだし(今回の地震との関連性の存在についてはまだ曖昧みたいだけど)、日本の危機なのかもしれない。そういうことを思うと、海外にいることが本当に歯がゆく思える。

南海トラフについては、向こう2,30年くらいで来るのは確実みたいだ。本当に日本は大丈夫なんだろうか。あの規模の地震が来たら、対策の取りようがない。想定被害地域に住んでいる人は移住しないとどうしようもない。今回の地震でもっとこういう問題についてみんなが(自分も含めて)きちんと考えるようになればいいなと思う。

ともかく、今回の一連の地震が早くおさまることを願っています。