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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

ペンローLLM生の英語力/TOEFL103点あればアメリカの大学院で通用するか

まず結論から言うと、一つ目の質問に対しては、「人によって差があり、めちゃくちゃうまい人もいるが、みんなペラペラというわけではない」、二つ目の質問に対しては、「TOEFL103点の取り方によるが、僕の場合はキツい」ということである。


これではあまり答えになっていないので、以下で詳述する。


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○ペンローLLM生の英語力

*なお、出身地でいっしょくたくに書くのはあまりよくないかもしれませんが、やはり大きな傾向はあってこちらのほうがわかりやすいので、便宜的に出身地ごとに書きます。

*また、彼らの書いた文章を読む機会はFBのポストくらいしか今のところないので、ここでの英語力とは主にスピーキングとリスニングのことです。

・ヨーロッパ、南米
傾向として、ヨーロッパ、南米出身者はやはり英語力が高い。元々母国語が言語体系的に英語と似ているのと、比較的英語を使う機会が多いからだろう。見ていると、授業の聴き取りには特に問題がなさそうだし、喋りのほうもほとんど淀みない人が多い。もちろんスペイン訛り、ドイツ訛りなどはあってたまに聴き取りづらく、発音が完璧ということはもちろんない。もっとも、正直こちらのリスニング力の問題もあるので、アメリカ人からするとどうかはわからないが、教授との受け応え等を聴いている限りでは問題なく通じているようである。

とはいえその中でもレベルの高低はかなりある。まず一番のペラペラ勢は、イギリスで既に教育を受けているというパターンである。ギリシア、フィンランドポーランド等、自国の国力があまり高くない国の人に多い。それも、ケンブリッジやUCLなど一流どころばかりである。まぁ、4年間イギリスにいたのならば英語力が高いのはまぁ当然と言ったところか。
なお、彼らの英語はかなりブリティッシュなので、慣れていない僕からするとかなり聴き取りづらい。悩みどこなのは、①アメリカなのだからアメリカ英語で話さない彼らに問題があるのか、②イギリス英語に全く馴染みがない僕に原因があるのか、である。もちろん犯人探しをしてもしょうがないし、わからないならば素直に聞き返したりゆっくり喋るよう促すべきなのだが、感覚の問題として。
個人的にはUKロックファンでイギリス英語もかっこ良くて好き(むしろ喋りたい)なのだが、いかんせん聴き取れないため、自己嫌悪というか、歯がゆさを感じる。

ただ、ヨーロッパ・南米系の人に広く言えるが、なんというか、彼らは結構周りのことはどうでもいいという感じで、英語を喋ってる時もあまり相手に理解してもらおうという感じがせず一方的にまくしたてたりするので、そこはやはり問題かなとは思う。相手の英語力に合わせてスピードや語彙力を調節するということやはりするべきではないだろうか。僕は、相手にわかってもらうには伝えるほうも努力をしなければならないと思うからするようにしている。

逆に、意外と喋れないな、という人もたまに見かける。比較的仲のいいフランスのロイヤーは流暢とは言い難いし、フランス訛りもかなり強い(蛇足だが、フランス人と過去に付き合っていた僕からするとフランス訛りは懐かしくて心地よい)。
しかし、これは例外的で、だいたいの人は流暢である。


・日本以外のアジア
中国、台湾、韓国、タイ、インド、インドネシアなどである。
やはり、上に比べると英語力はガクッと落ちる。韓国はともかくとして、中国語話者の英語はそこまで癖がないので僕からすると聴き取りやすく助かるし、英語力の問題か性格の問題かわからないが(あるいはその両方か)、一方的にまくしたてるという人もあまりいない。
一部、帰国子女とかでかなりペラペラな人もいるが、逆にトツトツとしか喋れず、失礼ながらよく入れたな、という人もいる。しかし、平均的には、可もなく不可もなくと言った具合

なお、インドは少し特殊で、英語を使う機会がかなり多いためか淀みなく喋る人が多いが、めちゃくちゃに訛りが強かったりする。Friendが"プ"レンドとかそんな感じである。


・日本
このブログを見てる方もいらっしゃるので中々書きづらいが笑、ことスピーキングとリスニングに関しては、やはり英語力は低い傾向にあると思う。
というか、驚いたのは、皆さんほとんど海外経験がないということである。いわゆる帰国子女は今年は一人もいないし、海外に留学や仕事で滞在経験があるのも僕を入れて3,4人くらいだと思う。海外経験がほぼないのにTOEFL100点程度取れるというのは驚きで、しかも仕事をしながらで、これは流石としか言いようがない。海外経験がないのは全く言い訳にならないなと感じた。
しかし、やはり海外経験が無いということは必然的に英語での会話の機会もあまり無かったということなので、スピーキングのほうは困難に感じる方が多い。また、授業の聴き取りも、半分くらいしかわからない、という声も多い。

TOEFLが取れているということは土台はあるし、読み書きは恐らく日本人がかなり強いと思うので、やはり絶対的な実地経験(会話練習)の有無の差かなと思う。


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○TOEFL103点あればアメリカの大学院で通用するか

では、そんな中で僕の英語は通用しているのか。なお、今のところサマーブログラムなため他の学生は皆外国人であり、アメリカ人ではありません。

まずはTOEFL全般について。
ロースクール入学のためには、他の大学院と同様、TOEFLのスコアが重要になる。ロースクールによっては100点とか95点という足切り点を設けているところもあるが、ペンは設けていない。
では、実際の得点はどうかというと、これはいちいち訊いたりしないのでわからないが、昨日中国人3人とフランス人(上記の人)と晩ご飯を食べていて入試の話になったので訊いてみた。確か、それぞれ112点、110点、108点、105点だった。

OMG……。めちゃくちゃ高いじゃないですか……。多分、普通に出願したら、103点というのは足を引っ張るくらいの点らしい。
まぁ彼女らは中国人の中でも英語がうまいほうだったが、ヨーロッパ系などがいることも考えると、予想ではペンローLLM生の平均点はやはり110点くらいなのかなと思う。機会があれば他の人にも訊いてみたい。
なお、上記のようにペンは足切りは無く、100点より下でも合格されている方もいるようなので、点数が低くても他の部分で強みがあれば十分合格はできるようです。


ということで、おそらく僕の103点というのは平均以下だろう。「大体100点ちょいくらいじゃないかな」と考えていたが到底甘かった。

そして、ここで上に書いた「取り方によるが」という意味が問題となる。

以前書いたようにTOEFLは特殊な試験で、試験対策でかなり点数が上昇する。実際僕は半年で81点から103点まで上げたので、その典型例と言える。つまり、本当の英語力はあまり高くなく、試験対策で何とか達成したくちである。
一方で、例えば僕の早稲田の友人の中には、あまりTOEFL対策をせずに1,2回で103点や105点を取った人がいる。彼らは本当の英語力が元々高い(喋っていると歴然たる差を感じる)ので、特別な対策を別にしなくても十分に100点取れるのである。早稲田の選考は100点以上あればあまり点数の上下は関係ない(と思われる)ため彼らはそこでもう受けるのをやめていたが、恐らく彼らが僕と同じように半年間みっちりやったら110点は優に超えるはずである。

そして、当然だが普通にペンローを受験する場合はスコアが高ければ高いほどいいので、ペンロー生は100点くらいが出てもさらに繰り返し受けたはず。つまり、ペンロー生の多くは「元々英語力が高くて、あまり対策をせず100点位、対策をして110点くらい」という感じなのではと推測する。

なお、僕はあれ以上対策をしても110点に届いた自信は無い。103点自体結構まぐれな気がする。ということで、僕のようなTOEFLの取り方だと、ローに入って苦労することは間違いない、ということは言えると思う。実際に、上記のように英語がうまい人との会話はかなり困難に感じている。


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いかがでしょうか。今のとこの感想はこんな感じです。

ちなみに、TOEFLに向けて対策したことはここでの勉強にものすごく活きているので、これから米ローや広くアメリカの大学院を受験するという方はめちゃくちゃTOEFLの勉強をするべきだと思う。試験に向けた勉強は決して無駄にはならない。
そして、余裕があれば110点くらいを目指してやるべきかなと思う。

もっとも、あの4時間に渡るTOEFLの試験はnightmareに他ならないので、なるべく受けたくないことだろう。やはり英語は根性が大事である(結論)