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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

NY Bar 1 - UBEの出題科目など

さて、卒業して少しのんびりし、先日から予備校のバー対策が始まった。

バーを受けない人のために簡単に説明しておくと、アメリカでは、ロースクールの勉強と司法試験(bar exam)に向けた勉強とは完全に切り離されており、五月半ばの卒業後から、バー対策に切り替え、二ヶ月で一気に詰め込む、というわりとむちゃくちゃなカリキュラムになっている。

予備校については、僕は、一番大手であり、特にペンでは定番のbarbriという予備校を使うことにした。恐らく日本人受験生の9割以上はbarbriを使うと思われる。

barbri bar reviewと言われるように、JDにとっては基本的には今までやった勉強の復習という感じだが、多くのLLMにとっては、新たな分野の勉強を今から始めることになる。しんどい二ヶ月であることが予想される。

 

さて、今回は出題科目などをざっとおさらい。

周知の通り、NY Barは今年から仕様が変わり、UBE (Uniform Bar Exam)が採用され、別立てで行われるNYLE (New York Law Exam)を除けば、全州統一の試験がなされる。

そしてその試験は、以下の3つの試験で構成される。

1. MBE (Multistate Bar Exam)

200問の択一試験。6時間。配点50%。2日目に実施。

出題範囲は、

Constitutional Law, Contracts and Sales, Criminla Law, Criminal Procedure, Federal Civil Procedure, Real Property, Torts

8科目

*ただし、Criminal LawとCriminal Proは二つで一つと数えるので、問題数の割合で言うと、全部で7科目となる。

MPRE同様、問題文が長い割に非常に時間制限が厳しく(1問あたり108秒)、選択肢も曖昧なものが多いため、正確な知識と高速な処理能力が求められる。

 

 

2. MEE (Multistate Essay Exam)

6題のエッセイ(論述)試験。1題あたり30分。配点30%。1日目に実施。

出題範囲は、上のMBE科目に加え、barbriのアウトラインに従うと、

Agency, Coporations, Partnership (以上をまとめてBusiness Association), Conflict of Laws, Family Law, Secured Transactions (UCC), Trusts, Wills

の8科目。

よって、合計16科目が出題範囲となる。

日本の試験に比べると、難しい法律解釈が期待されるというよりは、素早い問題処理(IRAC)が求められる模様。

 

3. MPT (Multistate Perfomance Test)

2題のエッセイ(論述)試験。1題あたり90分。配点20%。1日目に実施。

法律文書作成の試験。出題範囲はすべての法律だが、必要な法律知識は問題文ですべて与えられる(架空の法律もあったりする)。

よって、問われるのは、法律の知識ではなく、「与えられた資料を読んで、指示通りの法律文書を作成する能力」となる。

 

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ということで、日本の司法試験との決定的な違いは、「配点の半分が択一試験」ということだろう。

つまり、MPTを置いておくと、「与えられた長い問題文を読んで、自分の頭で考えて、論理的な文章を作成する」というよりは、「長い問題文をサッサと読めますか?幅広い法律知識を反射的に出せるように覚えていますか?」ということが問われているように思う。

そういうわけで、barbriでもMBEに重点が置かれている。もっとも、先輩などに聞いてみると、MBEで点を稼ぐことにやっきになるよりも、MEE, MPT含めバランスよく点数を取ることが重要らしい。その点については今後詳述していきたい。

次回はバー対策の全体的な指針というか、心がけについて書きたいと思います。