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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

Matt Parker氏(Penn Law) の死に寄せて

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www.law.upenn.edu

 

8年間に渡りPenn LawのGraduate ProgramのAssociate Deanを務めていたMatt Parker氏が脳腫瘍で亡くなったとの知らせを受けた。

実は、亡くなったのはもう今から20日も前の11月6日だが、メールを見過ごしていたのと、FBをチェックしておらず、昨日ペンの先輩と話していてようやく知ることができた。

本当に言葉がない。まだ43歳だった。5月の卒業式のときはあんなに元気そうだったのに……。先月にMattが脳腫瘍でホスピスに入ったとの知らせを受けたが、それも驚きだった。まったくそんな兆候は(少なくとも僕が知る限りでは)見られなかったし、あんなに溌剌としていた彼が病にかかるということ自体もあまり考えられなかった。

彼はLLMを取り仕切っていて、本当にお世話になった。合格したときから個別にメールで書類などを送り、入学前の事務的メールも全て彼から来ていた。入学式では、ペンのネクタイをつけて、「世界で最も素晴らしい法教育機関に入れたことをお誇りに思ってください。一緒に素晴らしい将来を作りましょう」といったことを熱っぽく語ってくれた。そして「私をただのAssociate Deanとしてでなく、それ以上に思ってください。何かあったらいつでも頼ってください」と言ってくれた。

その言葉通り、Penn Lawでの生活は彼をなくしては成り立たなかった。Quizzo(フィラデルフィア発のクイズイベント)とか、学校のイベントのほぼすべてに関わっていた。事務的なメールがしょっちゅう来て、その後に、"And one more thing, have a great weekend"というメールを送るなど、とにかくユーモアに溢れた人だった。

それから、僕はLLM Committee(LLM委員会)に属し、Yearbook(卒業アルバム)作成の責任者だったので、その件でもお世話になった。一度発注の時に急遽お金が必要になり、チェックとかが必要で支払いのトラブルになったときは、個人的なカードで建て替えてくれたりした。

熊本の地震など、学生の出身国での災害やテロなどの事件が起きると、すぐにメールを来れ、何かあったらいつでも電話してください、ということも言ってくれた。

"Matt was a beloved figure in the Penn Law community, known for his kindness, intelligence, humor, and generosity."(Mattはその優しさと知性、ユーモア、寛大さで知られる、Penn Lawのコミュニティで愛されている存在だった)

とのDeanのコメント通りの人だったと思う。Penn Lawのフレンドリーで自由な雰囲気はひとえに彼の人柄に寄るところが大きかっただろう。僕は知らなかったが去年にはPennのGSEで教育学の学位を取得するなど、とにかく教育熱心で熱意と学生への思いやりに溢れた人だった。

彼のオフィスには家族との写真もあって、二人のお子さんはまだ小さかったようである。本当に残念としか言いようがない。

1年と短い間だったけど、本当にお世話になりました。この場を借りて、Mattのご冥福をお祈りします。