Fight Night -Wharton v. Law- その3ー試合当日

 

pennguin.hateblo.jp

 

 

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というわけで、いよいよ試合当日。

 

起きてから

起きたはいいものの、緊張して食欲が湧かない。試合前には炭水化物を取っておかなければならないわけだが、全然食べる気が起きない。

とりあえずうどんを茹でたが、まずいこともあり半分で残す。どうしたものかと思って、近所のうまいラーメン屋に行こうと思ったが、油っぽくて気持ち悪くなってはいけないのでやめる。

結局honeygrowに行くことに。honeygrowとはスパゲッティと焼きそばの間みたいなおしゃれヌードルを提供するカジュアルな今風のお店。タブレットで色々とカスタマイズして注文できる。

まぁまぁうまいが、12ドルくらいする高級品である。

 

それから軽く走ったりストレッチしたりしてると、気づいたら3時。

友達にPillow Fightに誘われていたので近所の公園に向かう。

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これは文字通り枕で相手を叩くイベント。結構楽しかったけどくしゃみが半端ない。

 

これが結構いいリラックス&ウォーミングアップになった。

4時頃、会場であるThe Palestraに向かう。

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リングは普段練習で使っているものより少し大きめ。バウンド心地も違う。緊張してくる。

 

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それから、トレーナーにテーピング(ラッピング)してもらう。いつも自分でやるのよりかなり頑丈。

 

トレーナーからの試合の注意について説明を受けて、控え室で待機。

僕は主に音楽を聴きつつストレッチをして過ごす。それから試合が近づくと、ダッシュしたり、シャドーやミットをしたりしてウォーミングアップ。

 

 

試合は全部で8戦。僕の試合は2試合目だった。

Boys ang Girls Groupの余興(太鼓演奏?とか)が終わると、いよいよボクシングの試合開始。

1試合目のロー生は、日本クォーターでもあり、この前の学会で早稲田に行ったりとそこそこ仲のいい友達だった。この試合を控え室から覗いてると、普通にビビってきた。あんなとこで戦うのかと。速攻でKOされたらどうしようと。

僕は多分応援してくれる人の数だと一番ではなかったかと思う。というのは、ロースクールの代表というだけでなく、LLMの代表でもあり、LLMの友達の多分半分くらい(60人くらい)が応援に来てくれてたからだ。

おまけに大げさにみんなの写真を取って動画を作ってたりしたので、プレッシャーが半端ではない。絶対に負けられないという思いがあった。

そんなことを考えながら彼の試合を見ていると、判定で彼は負けてしまった。控え室に戻った彼は"Fuck"の一言ともにそこらへんにあった椅子を蹴って、うつむいてた。声をかけられる状況じゃなかった。緊張が増す。

 

入場&余興

さていよいよである。まずは相手の入場。

相手のウォートン生は、何の因果か日本とのハーフのやつだった。ちなみに、マッチアップは体重によって決まってるので、これは完全な偶然である。

彼は、黒人の父と日本人の母との間にアメリカで生まれ、それからスタンフォードに行き、ドロップアウトして自分のヒップホップレーベルを立ち上げ、それからウォートンに来たというかなり独特・優秀な経歴の男である。

しかし、そんなことは関係ない。相手になった以上、ぶちのめすだけだ。

ちなみに相手は身長が165cmくらいとかなり低め(僕は176cmくらい)だが、その分かなりのマッチョで、筋肉の浮き上がりからすると体脂肪率も8%くらいだろう。いい体をしてる。

「いや、相手が入場してくるのを見たときは◯◯くん終わったなと思ったよ」(同期の日本人の方の談)

相手はヒップホップな感じの入場で、なんというかヒール感に溢れていた。個人的にヒップホップがあまり好きではないのもあり、闘争心が湧く。

 

 

そして僕の入場。僕らの余興はこうである。

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まず黒服とベジータの友達がプリンセスを誘拐した体でリングまで走る。そのあと、仲間であるピッコロとブルマが僕(孫悟空)を呼び、あとから追っかけてリングに入る。

それから、孫悟空vs黒服、ブルマvs黒服、ピッコロvs黒服、でそれぞれ相手を倒す。

最後に、ボス戦という感じで、孫悟空vsベジータ。悟空がかめはめ波ベジータを倒す。

それから、悟空がプリンセスの縄を解き、プリンセスとキスし、ハグしてハッピーエンド。

 

という感じ。

他の奴の余興が単にリングに入ってyaaayってやるだけとか、よくてダンスとかだったので、きちんとコスプレしてここまでやった僕らの余興は結構ウケがよかった。まぁ、大観衆の前でかめはめ波やるのは恥ずかしかったが。。

 

しかし、この茶番みたいな余興のおかげで緊張が解けたのがよかった。

悟空の衣装を脱いで、ヘッドギア、マウスピース、グローブをつけ、リングコーチにワセリンを塗ってもらい、いざ試合開始。