秋学期の時間割…と勉強法の悩み

しばらく更新してませんでした。ぺんぎんです。

 

秋学期の授業は、結局こんな感じになった。

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Evidence(証拠法)…4単位、週3回

Corportions(会社法)…4単位、週3回

Common Law Contracts for Civil Lawyers(契約法)…2単位、週1回

Professional Responsibility(法曹倫理)…2単位、週1回

Marketing Management(マーケティング)…ウォートン聴講、週2回(半期)

 

というわけで、最初に取ったのと変更無し+聴講という感じ…。

実は1週目の中盤くらいから猛烈な5月病になってしまい色んな授業に出るということをやめてしまったので、あれから新たな授業は出ていない。2週目は元々月曜がレイバーデイで休みであり、NYから帰れず火曜の授業をサボるなどの愚行を犯した。

 

そんなわけで、色々悩みつつも結局この授業に落ち着いた。

改めてLLMで何を学ぶかと言うことを考えた結果、基礎科目と発展科目をバランスよく取ることにした。が、発展科目で会社法関係を取る前に会社法(Corporation)をきちんと消化しておきたかったので、発展科目は春に回し、秋は基礎科目で固めた、というかたちになる。

周りを見て見ると、僕と同じようにこういう科目で固めた人もいるし(やはり実務経験のない若手に多い気がする)、一方で日本の弁護士の方は発展的会社法関連の科目を取ってる方が多い。様々である。

 

ちなみに、マーケティングは正規に登録しようと思い、ベル教授にサインをもらった登録用紙を締め切り日の金曜の午後にウォートンの事務所に提出した。担当者がいなかったようなのでその人のデスクに置いておくように頼んだ。

すると、翌週月曜にメールが来た。「今朝来てあなたの提出用紙を見ました。締め切りは金曜なので、それ以降に提出しても認められません」

「え、おれ金曜に出したんだけど。そのときに担当のあたながいなかったからダメってこと?」

「そういうことです(Correct)」

Correctじゃねーよwwww 連休だったから早めに退勤しててその責任はおれにあるってことね…これぞアメリカンクオリティ。

 

と、そういうわけで聴講の形に切り替えた。それに伴い、ベル教授のほうではなく元々出るつもりだったバーガー教授(とブラッドロー教授が交代制で教える)のほうに出ることにした。ベル先生、優しくしてくれたのにゴメンね。

 

さてというわけで単位数で言えば12単位+聴講、コマ数で言えば10コマということになる。

先週は会社法が休講だったので、まともに10コマ全てに出たのは今週が初めてだった。「これくらいなら大丈夫だろう」と思っていたが、しんどかった。どの科目も数10ページのリーディングが課されるし、とりわけ会社法は内容が難しくて全然頭に入って来ない。契約法は5程度の判例が課される。教授との質疑に対応できるようにしなければいけないが、それぞれの事案の概要を抑えるだけでも精一杯である。

もちろんアウトラインやケースブリーフを初めに読んで前提知識や事案の概要を頭に入れてから読むようにはしてる。でもだからといってそれで「判例を読まなくていい」ことにはならない、んだろうなぁ…と思う。

試験対策としては、ぶっちゃけ判例の細かい知識は必要ない。それよりも、効率よく判旨と問題点を消化していくほうが効率はいい。

日本のロースクールでも特に憲法や刑訴で「原文を読んで事案の微妙な特徴を掴むことが大事」と言われるが、僕は懐疑的だった。読んでる最中はなるほどなぁとなるが、結局その膨大な量を試験までに消化できるわけは無く、答案に反映もできないから。そんなことしてるよりは規範部分をしこしこ暗記したほうがいいだろう。

「法曹になったら原文を読むのだから今からトレーニングしておかないと」というのは最もだし、長期的に見れば必要かもしれないが、果たして期末試験や司法試験にそれが直接活きるかは微妙なところだと思う。

 

でも少なくともアメリカでは、今からそういう効率に走ることはよくないのだろうな、と思います。一つは日本と違い判例法の国であり、判例の重要度が高いから。

そして、何よりそれでは英語力がつかない。結局文章を大量に読まないと英語力は伸びない。スキムが出来るようになるには根本的読解力を上げなくてはいけないし、結局は絶対的な読書量がモノをいう。

そんなわけで、今は「修行」だと思って、わけがわからなくても齧りつかなければなと思います。NYバーでも英語を速く読んで消化する力が重要と言われるので、歯を食いしばって読まなければなと。

僕と同じようにコーネルロースクールに留学している友達が最近ブログを始めましたが、同じようなことを書いています。

yuzunorimaking.hatenablog.com

アメリカに留学した日本人が誰もが通る道なんでしょうね。がんばります。