ボスキャリに参加してみて

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更新が滞ってました、ぺんぎんです。

なぜ更新してなかったかというと、いまだに家探しをしてるのもあるが、ボスキャリに参加してバタバタしてたから。

 

ボスキャリことボストンキャリアフォーラム(BCF)とはこちらにいる日本人には有名な就活イベント。例年11月の終わりの週末に開かれ、多くの日本企業が来る。一気に説明会に参加して集中的に面接ができたり、ありがたいイベント。

ぺんぎんは弁護士志望だし、今回は法律事務所は来ていないのでなぜ参加?と思われたと思う。

参加した理由は

①視野を広げるためにいろいろな業界をみてみたい

②若干進路に悩み気味

③ボストンに行く理由がほしい

④せっかくそこそこ近いフィリーにいるし

という感じで、お試しな感じが強い。

存在は前から知ってたが、わざわざ行くのもなぁとか思って、結局参加を決めたときは1週間前を切っていた。慌てて宿とバスをとって、レジュメの準備をした。

 

説明会参加をメインにしながら一応アプライもしたが、結論から言うとなかなか厳しい結果だった。以下に僕が考えるその理由を書いていく。僕に特有のものもあるけど、汎用性のあるものもあると思うので、参考にしていただければ幸いです。

 

反省点

1.事前応募をしなかった

ボスキャリにおけるアプライは、①事前応募②ウォークインとに分かれている。

①事前応募とは、事前にサイトを通じて企業にレジュメ(履歴書)を提出し、必要に応じてウェブテストや適性検査を受けたりあるいはスカイプ面接をしたりして、最後にボストンで面接しましょう、というもの。

②ウォークインとは、事前に応募はせず、アポなしで会場の企業のブースに行き、レジュメを提出することを言う。運が良ければその場で簡単な面接をしてくれるし、そうじゃない場合はレジュメを見てもらい、それが通ったら面接の予約、という流れになる。

当然だが、事前応募のほうが通りやすい。企業からすれば事前に応募してくれる学生のほうが志望度ややる気が高いと推定できるし、事前に時間をかけてレジュメを精査できるほか、ウェブテストのふるいわけも行うことができる。

一方のウォークインは大量に提出されるレジュメをその場で見るわけで、事前に予定されている面接の枠も少なく、倍率は相当のものになる。

僕は上述のように事前応募はしなかった(もうすでに終わってた)のでウォークインにかけたわけだ。

 

2.難しい企業にしか出さなかった

どうせ仮に就職に切り替えるとしてもいい企業以外は嫌(これをいわゆる大手病というのか)だったので、業界トップ企業とかにしか出さなかった。言い方は悪いけど、練習も兼ねてもう少し下に出せばよかったのかも。

 

3.志望動機をほとんど書かなかった

事前に出すと決めていた企業以外には志望動機を書かなかった。「どうせウォークインで大量のレジュメを捌くなら、みんな同じようなことしか書かない志望動機なんて関係ないでしょ」と思ったが、やはり個人の熱意を知れる志望動機は重要なのかも

 

4.企業研究、自己分析が甘かった

僕は就活はほとんど初だし、今回の準備期間もほとんどなかったので、業界研究や企業研究はネットで得られる情報でサッとやっただけだった。

これはすごく重要なことなのだが、ボスキャリに来てる学生は僕も含めて準備不足の学生が多いと思う。まず時期的にミッドタームとかぶっているということが一つ。そして、アメリカでは日本の就活情報が手に入れにくいということが決定的。就活本とかは手に入らないし、OB訪問も困難。勢い、情報源はネットがメインになってしまう。

交換留学生はともかく、こちらの大学に進学している人はとりわけ厳しいと思う。情報へのアクセスもそうだし、日本の就活の慣習も知りづらい。

そういうわけで、参加を決めている場合は日本にいるうちから準備をしておくといいと思う。

 

5.レジュメがアメリカ的すぎた

あとで友達のレジュメを見せてもらってわかったが、どうやら僕の日本語レジュメ(履歴書)はアメリカ的すぎた模様。アメリカのレジュメは、主に学業や職歴(インターンなど)で、何を学んで何をやったかという事実が重要となる。それに比べて日本の履歴書は「経験から何を得たか、どういう人間か」というより人間の感情にフォーカスを置いたことが問われる気がする。

僕のレジュメは学んだことやったことを書き連ねている感じで、「で、君は何をしたいの」という感じがする気もした。あとから気付いてもどうしようもないんだけどね笑

 

6.法律押しすぎた

レジュメに関してもう一ついうと、僕は学歴欄でも経歴欄(法律事務所でのインターン)でも、法律面を押しまくった。その結果、「法律やりたいなら弁護士になってね」「法務部の採用は今回ないから」ということで弾かれたのでは、と思う。

どうせ出すなら、「法律の勉強を通して論理的な力を得ました」とかそういうことを書くべきだった模様。

 

7.17卒・交換留学

僕は17卒なのだが、16卒しかとっていない企業が多い。また、17卒も受け入れている企業としてもやはり優先的に取るのは16卒だろうと思う。入社までに時間があれば心変わりされる可能性も高いから。

また、僕は一応こっちの正規過程の学生だが、同時に交換留学生でもあるため、「17年5月までに海外大学・院を卒業する方」というのに応募しようとしたら断られたということがある。文言通りに解釈すれば僕はこれにあてはまるのだが、確かに海外大院は16年に卒業(修了)してしまうわけで、立場的には交換留学生のほうが近いというのもうなずける。

 

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総括とアドバイ

まぁ、事前応募をしなかったのが一番悪いのだけど、正直、アイビーリーグの学校に行ってて、TOEICTOEFLの点数も高くてかつ珍しいロースクール生ともなれば書類くらいは通るのではないかな、と思ってた。ので、若干ショックな結果ではある。

もっとも、僕のこういう驕ったスタンスやそういう性格に根本的な問題があるようにも思うが……笑。

 

というわけで、言い方は悪いが、学歴や英語力があんまりでも、しっかり準備をして熱意を伝えることができれば(そのほうが)チャンスはあるということは言えると思う。だいたい、普通の日本人なんてアメリカの大学とかハーバードとスタンフォードくらいしか知らない気がするし。

ということで、来年参加される方にアドバイをするならば、とにかく事前の情報収集と準備に尽きる。準備不足の学生が多い中でそこさえきっちりできればかなりの差がつくと思う。できることなら日本にいるうちに企業研究やOB訪問を済ませておくべき。また、こちらに進学している学生は、雰囲気を知るためにも、2年生などの段階で参加して説明会などに参加しておくといいと思う。あの大勢の日本人の集団の中に入るだけで精神的に参るので笑。

あとは、日本の就活の方式に合わせること、だと思う。少なくとも海外の大学に来る学生は日本の現状などに不満があってのことだろうし、海外から日本を見ればその問題点はより鮮明になるはず。もちろん、日本の歪んだ就活事情にも疑問を持つことだと思う。

でも、日本で働く気で日本の就活をするならば、文句を言っても仕方がない。現状そう回っている以上は、文句を言ったところで負け惜しみにしかすぎないわけで、それに合わせるのが賢明というものだ。…と、アメリカ式レジュメを書いといた僕が言うのもなんなのだけど笑、反省も込めてこういうアドバイスが出てきたので、参考にして欲しいと思う。

 

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感想的なもの

とまぁ、いろいろ反省点が多かったのだけど、色々な業界を知るという目的は果たしたし、自分の未熟な点もわかったので、結果的には行ってよかったなと思う。

3日間しんどかったけど、大学やバイトの後輩にバッタリ会えたりという楽しさもあった。日本でしか会ってなかった友達とボストンで再会するってなんかいい。まぁ、ボストンの中の擬似日本なわけだけども、、、

あと、twitterの友達と会って話したり。オフ会ですね。オフ会、日本にいた時は結構してたけどこっちでは当然あまりできてない。文字でしか知らない人と会うって好きなんだけどね。

 

あと、宿はユースホステルだったのでそこに泊まった人たちとの交流も多かった。

面白いのはね、みんな経歴が違うということ。日本の大学を出てイギリスの院に進学した人、日本の大学を辞めてイギリスの大学に行った人、日本の大学を出てこっちで働いてる人、カナダの大学に進学した人、外国人だけど日本で勉強してて日本語ペラペラの人……など。日本で知り合う均質的な学生と違って、キャラが濃い人が多くて、こういう人たちと知り合えたのも収穫の一つ。

 

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ついに行ってきました。

ところで、ボスキャリ行きを決めた理由の一つに「③ボストンに行く理由がほしい」と書いたけど、それは何でしょう?

それはもちろん、冒頭のラーメン!!!!

いやー、行ってきました二郎系。

 

pennguin.hateblo.jp

 前に二郎食べたいと言ってたけど、探したところボストンにインスパイアがあったんですね。その名もYume Wo Katare

www.yumewokatare.com

京都にあるお店の支店ということ。

いや、あのね、マーーーージでうまかったです。ほんと。限りなく二郎に近い。あの変な汗が大量に出る感じ。あの肉、ニンニク、濃いスープ。

 

……すでに恋しい…。フィラデルフィアにあったらまじで週5で通うと思う。

 

ボストンに行った際はぜひ。

 

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観光など

時間がなくて観光はあまりできなかったけど、3年ぶりにボストンの街を歩いて、当時の記憶が徐々に戻ってきて、まるで記憶喪失が治っていくような?なんともいえない感覚を味わって。

美術館で印象派を見て、

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それにしても、モネとかカサットとかサージェントとか、まじでここの印象派コレクションはすごい…。

 

それからハーバードロースクールを見学して

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おしゃれなノースエンドを歩いて、クインシーマーケットで一足早いクリスマスムードになって(一人でだけど…)

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それからロブスターも食べて、とまぁまぁ楽しめました(というか、なんだかんだ堪能してる?笑)。

ボストンはほんと都会ですよねぇ。フィラデルフィアとどうしてこんなに差がついた!?!?やっぱ港町だからかな…。都会と古都が共存して品があって。また来たいもんです。