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ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

TOEIC総論(公式問題集・単語・文法)

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僕が力を入れたのはTOEFLですが、需要としてはTOEICのほうがあると思うので、ペンについて書く前に先に触れておきます。


まず僕はTOEICという試験は根本的にどうかと思っています

速読力(情報処理力)と基本的な聴解力を問うという意味ではいいと思いますが、これが日本で英語力を測る試験として最大勢力を有している現状には情けない思いがあります。アウトプット問題が無いのもそうだし、簡単すぎますし。

*これに対する反論として「TOEICは世界で広く認められている世界的な試験だ」というのがありますが、まったくもって誤りです。また改めて書きたいと思います。

TOEICディスりはまたの機会に譲るとして笑、今回は総論的なことを書いておこうと思います。



目次
0.受験記録
1.総論
2.公式問題集の重要性
3.単語
 ①「単語の類推」について
 ②大学受験の単語との違い
 ③覚え方
4.文法
5.おわりに





0.受験記録

①2012.03 750
②2012.10 885
③2012.12 960


①と②は留学前後で十分な対策ができなかったのですが、半年も留学して100点ちょっとしか上がらなかったことがショックで1か月入念に準備した結果960点になりました。

このことからも、後述するようにこの試験では対策を講じることがいかに大事かがわかって頂けるかと思います。


1.総論

まず、TOEIC“英語力”を測る試験だという認識は捨てた方がいいと思います。どのような試験にも傾向と対策はあり、それに特化した勉強をすることが重要ですが、TOEICはその典型であると言えると思います。

*一例として、「選択肢が見える状態でリスニングできる」というのがあります。

率直に言って、英語力がそこそこでも少しのコツを身につけて、多くの問題に触れ特殊な問題形式に慣れればかなりの得点アップが期待できます。

とはいえ、地道な努力は必要です。
英語は言語ですから、(効率的な勉強法があるにしても)絶対的な勉強量が少なければ出来るようになるはずがありません。

ちまたは「ラクして英語がペラペラに!」なんて本で溢れてますが、そんなうまい話があるわけないですね。そんな簡単に英語がペラペラになれるならほとんどの日本人は既にペラペラになってるはずで、英語の本もあんなにないでしょう。

対策である程度点は簡単に伸びるとはいえ、限界はあるので、多読とかシャドーイングとか、普通の英語の勉強も継続的に行う必要があるかと思います。

*勉強法に「絶対」は無いでしょうが、ことリスニングに関してはシャドーイングが最も効果的な勉強法だと考えています。改めて書きます。



2.公式問題集の重要性

対策を始めるに当たり、まず教材選びですね。勉強を始める上で教材選びは重要です。しかし、そのためか、教材選びにやっきになるあまりきちんとそれを消化できずに色々試すだけ、という人が多いと思います。
英語本業界は色んな本で満ちていますが、ぶっちゃけどれも似たり寄ったりです。究極的に言えば何でもいいと思います。教材オタクになったからといって英語力が伸びるわけでもありません。
amazonかなんかでよく売れていて高評価がついていればまぁいい本なんだろうという推定が働くので、そのあたりを買って使えばいいと思います。それを繰り返すことが重要です。

とはいえ、絶対にやらなければならない教材があります。

それはもちろん、公式問題集です。これだけは絶対に買ってやる必要があります。


試験勉強において最も大切なツールは過去問ですが、この問題集は実質的にTOEICの過去問と言えるものです。問題を作っているETS張本人がわざわざ問題集を作ってくれているのだから、これを解かないで試験に挑むのはお金の無駄というほかありません。

この問題集は2回分の試験が入っています。まずはこれを解きます。2、3回ずつは繰り返すべきでしょう。
対策本で各パートの攻略法等を読むよりも、実際に解いてみた方が断然このテストがいかなるものかということがわかります。
無対策の状態からなら、公式問題集2冊の4問を2回ずつくらいやれば100点くらいは上がるのでは、と思います(まぁこれだけでもけっこうな時間がかかりますが)。
そうすれば、TOEICというテストの特徴、そして自分に足りないもの(=課題)が必然的に見えてくるはずです。こっから各パートに特化した勉強とかをすればよいです。


3.単語

「単語の類推」について
恐らく英語の勉強と聞いて単語を思い出す人は多いでしょう。実際、英語の勉強において単語は極めて重要で、単語に始まって単語に終わると言っても過言ではないと思います。

私が塾で中学生に英語を教えていた時、英語の成績が悪い生徒は、英語力うんぬんの前に「単に単語を覚えてなかっただけ」ということが多かったです。単語がわかっていないと構文がとれても文章の意味がわからないので、わりとどうしようもありません。

一方で、「単語の意味なんて類推すればいいんだから覚える必要はない」という声をたまに耳にします。しかし、この後半部分は誤っていると思います。
単語の意味を類推すること、つまり知らない単語の意味を文脈から推測すること自体は大切です。これはまったくもって正しいと思います。
というのも、出てくる全ての単語を覚えておくのはそもそも無理ですし、受験者が知らないことを前提にあえて難しい単語を使っているケースもあるからです(意味類推問題はその典型と言えます)。

しかし、例えば普通の受験者ならわかる単語も類推で済ますわけにはいきません。ある程度の単語力が無ければそもそも文脈自体わかりようがないので類推すること自体が無理だからです。
つまり、「単語の意味なんて類推すればいい」は、「そこまで難しい単語までやっきになって覚える必要はない」と解釈すべきで、「単語なんてやんなくてもいいもーん」という理由にはならないわけです。


②大学受験の単語との違い
ではどれくらいの単語力がいるのか、ですが、実は、TOEICで求められている単語力はそれほど高くありません。確実に大学入試レベルの方が難しいと思われます。実際私が960点取得後大学受験用の単語帳を何冊か見てみましたが、とりわけ後半のほうの単語は難しくて全然わかりませんでした。
それはなぜでしょう?
それは、大学受験で必要とされる単語とTOEICで必要とされる単語は全く違うからです。

例えば受験では科学や歴史に関する文章なんかが出題されます。ここでは、学術的な単語や抽象的な意味の単語を覚えておくことが重要になります。例えば、radioactive, abstract、arbitrary等です。こういうのは覚えづらいし難しい。


しかしながら、TOEICにはこんな単語はまず出ません。
それは当たり前のことで、TOEICは日常的なコミュニケーション、あるいはビジネスで使われる英語の能力を試しているからです。すなわち、単語を覚える際にも、そうした単語に特化することが重要だと思います。

したがって、TOEICで問われやすいビジネス英単語は新たに覚える必要があります。
そうすると、やはりTOEIC用に編集された単語帳を用いるのがベターだと思います。


③覚え方
じゃあその単語帳をどう使うかですが、例えば730点を目指すにあたり、730点を目指すと銘打たれた単語帳の全部を覚える必要はありません。
これらはそのレベルに達する単語を網羅しようとしているわけで、例えば何回か受けてたまーに出るかどうかの単語も収録しているわけです。そんな単語を覚えるのは効率が悪いというものです。

実際私も留学中に990点用の単語帳を買って勉強してみましたが、難しすぎて絶望しました。知らない単語ばかりだったからです。
でもその中身を対して覚えてなくても(帰国して気付いたらなくなってた)960は取れたわけです(まぁ覚えてないから満点に届かなかったんでは…と言われると苦しいですが)。

そんなわけで、単語帳を網羅しようと思うと大変ですが、試験によく出る単語はけっこう決まっていると思います。
そのため、単語の勉強としては、単語帳も使いつつ、問題に出てくる単語を覚えておくというのがいいでしょう。問題集や参考書には大抵文章に出てきた単語をまとめたスペースがあるので、それをマークするとか。
そして、一方で単語帳も併用するのがいいと思います(TOEFLではこうやってボキャブラリーを増やしてました)。問題で出てきたやつにチェックするとか。

もちろん、出題される単語を律儀に全て覚える必要はないと思います(大変だし、先に進まない)。これよく見るなーとか大事そうだなーという単語を覚えていけばよいかと思います(その辺は勘も重要です)。



4.文法

単語と並んでやはり英語の基礎となるのは文法です。
しかり、TOEICで求められている文法力というのはたいしたことがないというのが実感です。

大学入試は、落とすための試験です。なので、普段の会話で使う機会がほぼ無いような特殊な構文とかが集中的に出題されます。いわゆるクジラ構文とかが典型ですね(あんなのわかんなくてもまぁ会話はできます)。
しかし、TOEICは一応コミュニケーション力を測る試験なので、そういう構文は出ないです(出てたらごめんなさい)。
また、大学受験は採点の簡便さから、とりわけ私立大学ではマークシート式が多いですが、そういう場合、語法問題がかなり多く出題されます。

語法問題というのは、例えば、

This charm reminds me ( ) the days with my ex-girlfriend.
(このお守りを見ていると、昔の彼女との日々を思い出す)

という文章のかっこに入るものを、of, in, at, to, withとかから選ばせるやつです。これはremind 人 ofという語法を覚えていないとどうしようもない暗記問題です。

しかしながら、TOEICではこういう問題はあまり見ません。だから、大学受験で重要な語法問題をあまり勉強しなくてもいいということです。これはだいぶ楽です。

じゃあ文法は勉強しなくてもいいの?というと、もちろんそんなことは絶対にありません。(こういう裏切り多いな!!!!!ww)当たり前ですが、文法がある程度わからないと英文は読めません。Part5で直接出題されるのもそうですし、6と7で速読するためにも文法力(というよりは、英文構造把握力といったほうが正しいでしょうか)は必須です。

なお、Part5を解くために重要な分野は、関係詞、句と節、分詞、時制、呼応あたりだと思います。どれも英文の構造を把握するために必要な考え方です。

大学受験用の問題集を解きつつ、わからないところを文法書(何でもいいですが、僕は高校のとき配られたForestをずっと使っています)で確認するのがいいのでは、と思います。

一方で、大学受験でも最難関の一つである比較はあまり出ません。比較が苦手な僕は安堵&安堵でした(つまらんな…)



5.おわりに

こんなところでしょうか。全体的に抽象論になってしまい(そして説教くさくなってしまい)、具体的な対策法とかにあまり触れられずすみません。
その他のオススメの参考書や単語帳については改めて書きたいと思います。

もっとも、僕はTOEICは数回しか受けてないですし、公式問題集以外で「TOEIC」と銘打たれた参考書類は1冊しか持ってないので(その他は大学受験で使ったものを使い回し)、教材レビューとかはあまり期待しないでください笑。
シャドーイングとかはTOEFLにも、というか英語の勉強全般に通じるものなので、改めてがっつり書きたいと思います。


今回はこのへんで。