ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

留学の種類についてー③学部(学位)留学



やたら有名なMITのドーム。(ぺんぎんが撮影)


LLM留学というこのブログの一番の目的にはなかなか触れませんが(次回でやっとちょっとだけ出てきます)、相変わらず留学一般の話が続きます。

今回は、

①語学留学
②学部(交換)留学
③学部(学位)留学
④大学院(学位)留学
⑤その他


③学部(学位)留学について書きます。


これは要するに日本の大学に進まずに海外の大学に入学するというパターンです。「留学」というよりは普通に「進学」と言った方がいいでしょうか。


最近では灘などの日本のトップレベルの高校の生徒がアメリカのトップ校(ハーバード、イェール、MITなど)に入学する機会も増えてきているようです。
国としては大変喜ばしいことだと思いますが、一部の高校生以外は中々難しいのが現実でしょう。

というのも、AO入試とか指定校推薦とかを除くと基本的にペーパー試験一本の日本の入試とアメリカの入試は方式が全く異なるからです。
エッセイや推薦状も要求されますし、課外活動等も評価の対象となります。語学力の問題だけじゃなく、入試情報が少なすぎるんですね。



また、これは個人的な見解ですが、上に挙げたトップ校に行くならばともかく、最終的に日本で就職したい場合はあまり名の知れない海外の大学に進学するのはお勧めできないようです

日本の企業社会は閉鎖的なので、日本の大学を出ていないと安心感が無いですし、海外にいては就職活動も難しい。
また、日本人は結構名前で判断することが多いので、名の知らぬ大学では、それが仮に海外であってその人の語学力や教養を担保していても、あまり魅力的とは映らないようです。


実際僕が留学していた頃何人かの日本人学生と話しましたが、このようなことを言ってたと思います(もっとも、みんなハーフや帰国子女などで元々英語が相当できる人でしたが)。

* 「海外帰りの人は日本の常識が抜けていて使えない」といった記事もよく目にします。僕は正直これは優秀な人を批判したいだけの嫉妬心にすぎないように思うのですが、現実はこんなところのようです。



そういうわけなので、一部の超優秀勢を除いては、東大や早慶などに進学し交換留学でアメリカ等のトップ校に行く、というほうが賢い選択なように思います。そして、次の記事で紹介するように大学院で留学すれば学歴にもなります。

「とにかくアメリカの大学に行きたい。レベルは気にしない」というならばどこでもいいかもしれませんが、「将来ビッグになりたいからアメリカの大学に行きたい」というならば、一定以上のレベルの大学に行くべきなのではと思います。


もっとも、これは賢い(合理的な)選択という意味であり、なりふりかまわず海外に出る行動力を否定するものではありません(僕はこんな発想ツユほども無かったので正直羨ましいです)。

自分と同じほとんどの高校生が海外の大学のことなど考慮にすら入れていない中で、そういう選択肢を考えられるのは本当にすごいなと思います。
日本は出る杭は打たれるじゃないですが挑戦することをとやかく人が多いですしね。今後増えていくといいなと思います。


また、単なる交換留学と決定的に違うのは、「学位がもらえる」ということです。
すなわち、語学留学や学部交換留学と違い、「正式にその大学の卒業生となる」ということです。これは当たり前のことかもしれませんが。



まとめると、



○ メリット
・ 4年間通うので英語は相当上達する
・ 本当の意味でのアメリカの大学生活が送れる
・「挑戦」という感じがしてめちゃくちゃかっこいい(個人的な見解です)

○ デメリット
・ 日本での就職を考えると、トップ校を除いては評価されないことも
・ 単純に、日本の大学生活は送れない


というところでしょうか。


僕は大学入試の時は海外に行ったことすら無かったので一ミリも考えたことはないですが、こういうことを考えられるのは心底羨ましいです。

今回はこんなところで。