読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぺんぎんぺーぱーちぇーす -PennLawLL.M.留学記-

University of Pennsylvania Law School LL.M.(ペンシルベニア州フィラデルフィア)を修了し、日本に帰ってきました。留学時代のことやアメリカのことなどを細々と書いていきます。

留学の種類についてー①語学留学


(ぺんぎんが撮影。いい写真が無かった…)


「留学」というと誰しもの憧れという感じで華やかなイメージがありますが、現実はなかなかに厳しいものがあります。


それはひとまず置いといて…、今回は留学の種類について簡単に説明したいと思います。僕は留学するまで①と②の区別もろくについていなかったので、お役に立てばと思います。


ザッと分けると、以下の5つがあるかと思います。



①語学留学
②学部(交換)留学
③学部(学位)留学
④大学院(学位)留学
⑤その他



まず最初に⑤のその他から入りますが、これは芸術系とかスポーツ系とか、そんな感じの「一般的な学問や語学以外の留学」ということにしておきましょう。

この辺は僕は門外漢なので説明は省き、①~④について説明します。



①語学留学

語学留学とは文字通り「語学を学ぶ(語学をする?)」ための留学です。
世の中には色んな言語がありますが、まぁ英語が圧倒的多数かと思いますので以下は英語という前提で話します。


短期(短いもので2週間くらい、長いもので2か月くらい?)と長期(それ以上から1年等)がありますが、いずれにせよ共通するのは「大学以外の教育機関で英語を学ぶ授業を受ける」ということかと思います。


この教育機関とはいわゆるESL(English as a Second Language)で、つまり外国語としての英語を英語圏(米・英・加・オーストラリア・ニュージーランドなど)でネイティブから集中的に学び、日常的に英語に触れる機会が多いこともあいまって、急激な成長が期待できる、というものです。


プログラムによってはTOEFLTOEICのスコアが要求されることもありますが、大抵はお金を払えば誰でも行けます。なぜならESLからすれば生徒は単なる客であり、別段入学を断る理由もないからです。


そんなわけで、レベルはお世辞にも高いとは言えないのが現状です。


僕は実際にUC DavisのESLに2か月程度いたのでわかるのですが、正直「お前は高い金と膨大な時間をかけて何をしにきてるんだ」というやつも多い。
この点についてはまた詳しく書きます(こればっかだな笑)。



今「急激な成長」と書きましたが、このくらいの短期間だと、ある程度下地がある人ならそこまでの急成長は正直期待できないとも思います。本当にペラペラになるには2、3年は海外で過ごさないと厳しいし。

もっとも、「まったく英語を喋る機会がなかった」という人にとってはいい機会になるかとは思います。やはり強制的に英語を使わざるを得ないとなるとある程度は伸びるので。

語学留学の多くがホームステイであることからもわかるように、なんというか、「生活体験」的な側面が強く、期間が短いことからも、「お試し」な印象が強いです。



また、あくまで「英語で英語を学ぶ」ので、退屈です。
英語学専攻とかなら話は別でしょうが、英語をコミュニケーションや自分の専門のための道具としか考えていない人間からすると、至極退屈です。言語の仕組みを学ぶだけで中身が無いからです(もちろんその仕組み自体が面白かったり、課題で出された小説の中身に共感したり、ということはありますが)。

大体、アメリカにまで来て英語を勉強することがバカバカしく(大半の勉強が日本でもできることばかり)、情けない気分になります。そして、そんなことをしなければいけない自分の低い英語力に絶望し、また情けなくなるのです。


* 「大半の勉強が日本でもできることばかり」というのは結構重要なテーマなのでいつかまとめて書きたいと思います。




また、欠点として、ESLにいるのは他の国の留学生であって、現地の学生と知り合う機会が少ないということが挙げられます。


もちろんlanguage exchange(相手の言語を教えてもらう代わりに自分の言語を教える)やボランティア、パーティ等で知り合う機会はあります。しかし、やはりネイティブの輪の中に入るのは言語的にも境遇的にも難しく、どうしても留学生だけで固まりがちです。
せっかくアメリカに留学したのにアメリカ人の友達はサッパリできない、ではやはり寂しい気がします。



また、留学というと自分の経歴に泊をつけるというのも目的の一つだと思います。

しかし、一般的にいって語学留学は履歴書の「学歴」欄には書けません。あくまで大学付属の語学学校で勉強したというだけであり、「NO○Aに通った」と次元的には同じだからです(NO○Aは古いか…)。

そこで、備考欄などに書くに留まります。ケンブリッジ大学ESLに通っても、学歴欄に「ケンブリッジ大学留学」とは書けないので注意が必要です。


……だいぶ批判しましたが、僕自身の辛い記憶が蘇ってのこともあるのでご容赦ください。



もちろん、悪いことばかりでもありません。

例えばこうして海外に出ることで自分の英語力の拙さに気づき勉強へのモチベーションがついたりもするし、単純に海外の友達もできるし、海外生活も体験できるし、いいことも多い。

とりわけ、「ともかくよくわかんないけど留学したい!」という人は大学の長期休暇を利用した短期留学プログラムに参加するのは非常に有意義だと思います。とりあえずやってみないことには何も始まりません。


また、僕は深刻に英語力をつけたくて留学したので上のように感じたのですが、そもそも遊びたいとか海外に住んでみたいとかそんな理由ならこの留学で十分です。まぁ留学と言うのにも色々と理由はあっていいかと思うので。



まとめると、

○メリット
・ 英語の要求レベルが低く、ハードルが低い
・ 他の留学生と仲良くなりやすく、世界に友達ができる
・ 選考も緩い(または無い)ため、気軽に海外生活を体験できる


○デメリット
・ 英語自体が好きでないと退屈
・ 現地の友達を作るのは難しい
・ 学歴的には泊はつかない(もちろん話のネタにはなる)
・ 周りのモチベーションがあまり高くなく、遊んでしまいがち



というところでしょうか。


長くなったので今回はここまでにします。
次回はこの続きから書きます。乞うご期待!!(違うか)